今日は、当初の予定通り、長男が八ヶ岳オフィスから徒歩7~8分の場所に購入した土地の雑木伐採や下草刈りの作業日。
雨になる事が心配されたが、幸いな事に朝から晴れ時々曇りといった天気で、絶好の作業日和となった。
今回の目的は、
①道路から敷地内へのアプローチ部分の樹木完全伐採と下草刈り
②敷地内で伐採する木と残す木の選別
③電動チェンソーで容易に伐採できる直径25cm程度までの木の伐採 であった。
朝の作業開始は9時半少し前。
正午過ぎには、アプローチ部分の作業と30本程の木の伐採、そして敷地の4分の1程の下草刈りを終える事が出来た。
その後、昼食&休憩タイムを挟んで、午後2時から午後の作業開始。
午後の部からは、急遽、八ヶ岳でのDIYの師匠であるTさんご夫妻が参戦。
ありがたいな~ <(_ _)>
人員が増えた事によって、作業目標に ④赤松等、大型樹木の伐採を依頼する予定の業者さんの重機の通り道確保 が加わった。
作業完了は午後5時過ぎ。
予定していた作業の倍以上の進捗である。
もうこれで、いつでも業者さんに重機伐採をお願い出来るような状態になった。
作業前は荒れた雑木林としか言い様のなかった土地が、林床まで陽が射すようになってすっかり明るい雰囲気に変わった。
元々、手を入れれば良い土地になるという確信があったのだが、私の予想以上の環境であった。
チッ、やっぱり私がこの土地を購入すれば良かったな…
「後の祭り」であった。
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実は長男が購入したこの土地は、我が家の幸運を呼ぶ「樹木の女神」である社主さまが偶然に見つけた物件(案件と言うべきかな?)であった。
とても魅力的な物件だったので、オフィスから車で1分程なので、私がすぐに現地を見に行った。
私は土地購入に関してはちょっと拘りがある。
決して「現況」で評価せずに、樹木を伐採、整地、さらには家を建て、ウッドデッキやテラス、アプローチ等の構造物を配し、自分好みのガーデンを作り上げたらどうなるかをイメージする。
ある意味で「未来予想図」を描いて、その土地が自分の好みにあうかどうかを判断するのだ。
「現況」の印象は正に「雑木林」だった。
でも、藪を掻き分けて進むと、すぐに元は家(別荘)が立っていた土地だとわかった。
方位、日照、風の流れ、周辺の開発状況、植生等々を確認すると、手を入れれば、とても良い土地に変貌するのは確実だと感じた。
買っちゃおうかな? と思ったのだが、既にすぐ近くに本宅とオフィスがある。
さらには新百合ヶ丘の自宅と、そこから車で10分程の場所には「終の棲家」を建築する予定の社主さま名義の土地もあった。
これ以上、不動産を保有する意味はないな…
社主さまに相談したら、取り敢えず、長男に声をかけてみたらという話しになった。
LINEで長男にその旨を伝えると「超乗り気」。
すぐにメールで物件の資料等を送ると、本人が売主さんと直接交渉するとの事。
長男は売主さんと慎重に条件交渉を進め、2020年の秋に無事に売買契約成立。
敷地面積は約430坪、購入価格は、当時の同じ富士見高原別荘街区(は地区)の相場のおそらくは、4分の1~5分の1程度であった。
私も長男も次男も、金融業界で働く人間の一般的な嗜みとして「宅地建物取引士資格」を有している。
3人共、不動産業務には係わった事のないペーパードライバーであるが、それでも、不動産の取引の際には、色々な意味で資格の「効き目」がある事を実感する。
特に、不動産業者さんには…
まあそれに、銀行員(の息子)というのは、こういう時に安心して見ていられるなと改めて思った。
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周辺の相場よりも大幅に安く購入できた理由のひとつは、現況が「雑木林(山林)」であった事だ。
だが、造成された別荘地が荒れただけの話で、水道、電気等、インフラはすべて導入済み。
ある程度、自分で敷地を整備した上で、冬で仕事が閑散期の業者さんに依頼すれば樹木の伐採は驚く程の低価格で可能だ。
それに、根こそぎ伐採型の造成よりも、山桜や楓や白樺等々、お気に入りの木を残す形での土地整備が可能になる。
根こそぎ伐採の土地を購入して、わざわざ樹木を購入して植えるなんて、自生していた木に申し訳ないし、お金の無駄だよね…
個人的には、土地に関しては、少なくとも「イケア効果」が間違いなくあると思う。
「イケア効果」とは、「人間は自らが創り出したり、手間暇かけた物や事に対して、強い思いや愛着を抱き過大評価するという認知バイアス」を意味する。
自分が住む土地に関しては「過大評価は大いに結構」だと思う。
他人がどう考えようと、自分が住む家や土地に満足し、愛でる事が出来れば、それだけでも十分に幸せだ。
要は「手間暇かけた土地程可愛い」のだ!