「仲良しキジバト夫婦」へちょっと依怙贔屓

この冬も我が家の野鳥レストラン、プルミエールとティエルは連日の満員御礼である。

だが、それに負けない位の人気となっているのが、オフィスのウッドデッキに設置した新設店舗「スゴン」である。

カラ系を中心に連日、実に様々な野鳥が来店してくれる。

スゴンで確認できた野鳥の種類は、既に12~13種類だろうか…

ウッドデッキに面したオフィスの窓からの距離は2.7m程なので、PC作業にちょっと疲れた時などは、野鳥達の食事風景を観察しているだけで十分に気分転換になる。

スゴンは、Amazonでそのシンプルな構造と造形を気に入って購入した「既製品」のバードフィーダーだ。

だが既に、給餌皿をステンレス製の深みのあるタイプに変えるなど改良済みである。

ちょっと迷ったのは「屋根」をどうするかだ。

ヒマワリの種を雨や雪から守ってくれる構造のプルミエールやティエルと異なって、スゴンは屋根無し。

その代わりに「開放感は抜群」で、オープンカフェ風の雰囲気を漂わせている。

どうやらこの「屋根無しの開放感」がお気に入りの「仲良しご夫婦」がいることがいることがわかってきた。

そんなわけで、敢えて屋根無し状態を維持することにした。

まあ、私滞在中は、ほとんどが「快晴」だし、雨や雪の時はプルミエールに多めに給餌すればよいのである。

「仲良しご夫婦」とは「キジバト」のペアである。

首がやや太目で羽のオレンジ色の入り方がやや大きいので、右がご主人(雄)、左が奥様(雌)だと思う。

人間も含めた動物全般に言えることだが、仲良し夫婦が醸し出す雰囲気は、周囲をホンワカとした気分にしてくれる。

「癒し効果」と言うべきかな?

スゴンを毎日訪れてくれるキジバトご夫婦は、正にそんな存在なのである。

おそらく「同じペア」がスゴンをご贔屓にしてくれているようだ。

他の野鳥は個体として認識していない(できない)ので、彼らは私にとって「特別な存在」である。

ちなみに、現在、ご夫婦の名前を検討中だ。

来店時間はランダムなのだが、1日に数回はスゴンにふらっと立ち寄って、給餌皿のヒマワリの種を夫婦で仲良く啄んで行く。

給餌皿を深めでしっかりとしたタイプに交換したためか、キジバトご夫婦が同じ皿に乗っても安定感は抜群だ。

慌ただしい食事のカラ系、下品で騒がしいイカル、孤高で用心深いシメとは違った食事風景で、ノンビリ&マッタリ感が溢れている感じだ。

今回の八ヶ岳滞在中は、仕事最優先で鹿の湯以外へはほとんど出歩かなかったので、このキジバトご夫婦には随分と疲れを癒やしてもらったな…

日本野鳥の会会員歴、今年で27年目の私は、これまで野鳥達には「平等・公平」に接してきたが、それはこれまで「個体認識」しなかったからである。

この仲良しご夫婦には、今回の滞在中にすっかり情が移ってしまった。

上得意客とそうでない客を同じように扱うのは「不公平」である。

そんなわけで「超上得意客」であるこのご夫婦には「優遇策」を導入することにした。

まずは「鳩専用の餌」という特別メニューを設定。

仲良しご夫婦のためにスペシャルメニューを導入。鳩の餌なんて買うのは今回が初めてだ!
早速、片方の給餌皿に鳩の餌を入れてみた。ご夫婦はどちらを好むのだろうか?

このご夫婦はどうやら財産区林のどこかにご自宅(巣)をお持ちのようだ(いつも財産区林の方向から飛んでくる)。

財産区林の中に巣がないかちょっと探してみたが見つからなかった。
キジバトご夫婦は財産区林の方から飛んできて、まずはこのコナラの大木の枝に留まる事が多い。キジバトさんは大きいので、仕事をしていても窓越しに気が付く。

利便性と安全性向上のために「貸家(バードハウス)」を無償提供してもイイんだがな…

でも鳩用のバードハウスを作ったことがないぞ。

本宅の書棚からわざわざ「バードハウス」の本を持ってきて、キジバトの巣についてお勉強。

[バードハウス」を作るためのマニュアル 兼 写真集を本宅の書棚から持ってきた。この本、素敵なんだよな…
だが、キジバト用のバードハウスに関する作り方は載っていなかった。

ふ~ん、小枝で巣を組み上げるんで、箱形のバードハウスは不要なんだな。

仕事の合間の片手間作業ではあるが、結構、楽しめる。

「楽しみは、いつでもどこでも…」— 最近、こう呟くことが多い。