23年間も頑張った冷蔵庫さんとの別れ…

コロナ禍の下、実に様々な消費喚起&キャッシュレス促進事業が、地方自治体によって導入された。

私も社主さまも、おそらく利用できるものはすべて利用し尽くしたと思う。

最初の頃は、時代遅れの「紙の商品券」形式が主流であったが、途中からはスマホにアプリをインストールして利用する方式に切り替わっていったので、利便性は大幅に向上した。

元々、現金支払いは面倒で嫌いだったので、キャッシュレス化が一気に加速したのは、私にとって嬉しいことだった。

業務のオンライン化と並んで、コロナ禍の「ライトサイド」だと思う。

おそらくコロナ禍は「第10波」まで続くだろうと予想しているが、消費喚起&キャッスレス促進事業は、現在の第8波が下火になるのとほぼ同時期に終幕を迎えることになりそうだ。

「まだ使い切っていない地元応援券やポイントはなかったかな?」と思い、新百合ヶ丘自宅滞在時に確認してみた。

あっ、かながわPay(かなペイ)のポイントが3万円丸々残っているぞ!

我が最強のパートナー「うるちゃん」を7月に購入した際に、auショップで上限(3万円)まで付与されたポイントがそのままになっていたのだ(https://triglav-research.com/?p=39003)。

有効期限は?

やばっ、1月末じゃないか。しっかり使わなくっちゃ!

とは言っても、個人的に特に欲しいものはなかった。

私の場合「趣味と仕事」が重複する領域が広いので、書籍やIT関連を中心に出費の多くは会社経費で落とすことが出来る(勿論、税理士にもしっかりと確認しての事だ)。

そのため、純粋にプライベートな買い物に「かなペイ」のポイントを充当しようと思った。

チマチマ何回かに分けて使うのは面倒なので、3万円分を1回で使い切るような買い物に使うのがイイな。

念のために社主さまの要望を聞くと、即座に「八ヶ岳の冷蔵庫にしましょう!」という言葉が返ってきた。

料理をまったくしない私は、冷蔵庫とも疎遠である。

社主さまが言うには、八ヶ岳の冷蔵庫の容量は、新百合ヶ丘自宅の半分以下。

息子達のお嫁さんが遊びに来るような状況を想定すると、ちょっと容量不足であるらしい。

ふ~ん、そうなんだ…

幸い、かなペイの対象店舗の中に、NジマとYマダ電気の名前があった。

Nジマだったら諏訪、Yマダだったら茅野に店舗があるので、自宅近くの店舗でかなペイを充当して購入しても、八ヶ岳本宅に配送可能に違いない。

まずはNジマにチャットで確認したら予想通りOKだった。

そんなわけで、前回の自宅滞在時3日目に社主さまと最寄りのNジマに冷蔵庫を買いに出掛けた。

その際に、現在使っている冷蔵庫の型番を確認したのだが、ここで「衝撃の事実」が浮かび上がった。

八ヶ岳の冷蔵庫(特に愛称は無いので、以下、さん付けする)は、私が八ヶ岳ライフをスタートさせた2000年から1回も買い替えてなかったのである。

うわ~、丸23年も故障もなしに現役だったの (°0°)

23年間も故障無しで頑張った冷蔵庫さん。上部には小さいが「SANYO」の文字があった。天板はキッチンの吊り戸棚よりもかなり低い位置にある。

八ヶ岳で使っている他の電化製品や暖房器具、ボイラー等はすべて2台(代)目、或いは3台(代)目である。

今年で購入から28年目を迎えた新百合ヶ丘自宅の冷蔵庫も3台目であったはずだ。

ゆえに、私には「冷蔵庫の寿命は10年程度」というイメージが定着していた。

洗濯機やTV等のオーディオ機器、暖房器具等は稼働していない時間が多いが、冷蔵庫は休むことなく常にフル稼働である。

あまりにも優秀で働き者であった八ヶ岳の冷蔵庫さんに感動&感謝であった。

現在でも、冷えない、凍らない、水漏れ、異音等の不具合は皆無。

そんなわけで、もう少し頑張ってもらおうかという思いが頭をチラッとよぎったのだが、かなペイの使用期限は迫っていた。

それに、電気料金という面では、最近のより大型の冷蔵庫にも敵わない事もわかった。

うん、「冷蔵庫さんは定年退職の時期だな…」

そう考えて、勇退いただくことにした。
————

今日は、新しい冷蔵庫の配送日。

同時に、これまで使用していた冷蔵庫さんとのお別れの日も意味していた。

午後1時過ぎに配送業者さんがやってきて、まずは古い方の冷蔵庫さんの搬出作業を開始。

八ヶ岳の三洋電機製の冷蔵庫さんは今日が「定年退職日」。ノンビリと別れを惜しむ間もなく、あっと言う間に搬出作業は終わった。

これまでありがとうね~

そして、新しい冷蔵庫の搬入もあっと言う間に終わった。

随分と背が高くスマートになったな…

新しくやって来た三菱電機の冷蔵庫。幅や奥行きはほとんど同じだが、天板はキッチン吊り戸棚の中央近くまであり、容量は大幅にアップ。前任者のように故障知らずで頑張って欲しいな…

古い方は「三洋電機」製、新しいのは「三菱電機」製である。

ふと、私が社主さまと結婚した頃は「白モノ家電は三洋電機」と言われていた事を思い出した。

三洋電機が株式交換でパナソニックの完全子会社となり、事実上、消滅したのは2011年だったかな?

会社消滅から11年経過後も、我が家の八ヶ岳の冷蔵庫さんは頑張り続けて、三洋電機の白モノ家電の品質の高さを証明してくれたんだな…

思わず、ちょっと感傷的な気分に浸ってしまった。

金融を生業としてきた私が言うのは変かもしれないが、信じていることがひとつある。

「日本はモノ作りでこそ輝くべき国」なのである!

 

by『八ヶ岳稿房主』