亡き愛犬を思う日

う~ん、仕事が一段と忙しくなって、さすがに『八ヶ岳稿房』にまで手が回らなくなってきたぞ!

中間決算発表をした銀行の数は、一昨日が12行、昨日は11行、今日は1.2.3… エッ、36行もあるじゃないか (°0°)

銀行の経営内容を分析するのが生業であるので、これから数字と睨めっこの日々が延々と続く。

まあ、好きでやっているので何の苦痛でもないが、やっぱり決算分析作業は、自宅書斎よりも八ヶ岳オフィスの方が効率が上がる。

次の出社日は目前なので、それまでに自宅でやらねばならぬ事を完璧に済ませてしまうつもりである。

しかし、ちょっと誤算だったのは決算発表前に「息抜き期間」が、まったく確保出来なかった事だ。

プライベートの事情やリスケした人間ドック、さらには予定外の仕事も天から降ってきて、昨日は「魔都東京」で1日お仕事。

そろそろ、Empty警告ランプが点滅し始め、「勤勉パワータンク」に給油せねばならないタイミングなのである。

そんなわけで、今日は終日、自宅書斎で仕事が出来るような予定を組んであった。

朝から、To Doリストをチェックしながら、何か大切な事を忘れているような気がした。
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あっ、カリンちゃんのお墓を掃除して、新しいお菓子を供えなくっちゃ…

我が愛(人)犬のカリンが天に召されたのは2012年11月9日。3日前が命日だったのだ。

9日には自宅リビングの遺影に焼香したものの、朝から丸1日人間ドックだった上に、生憎の雨でお墓の掃除をする時間がなかった。

昨日と一昨日は仕事に忙殺され、失念していたのである。

早速、庭に出て、お墓をきれいに掃除して、カリンが大好きだったクッキーやお水を新しい物に換えた。

リビングと八ヶ岳オフィスに遺影を飾り、新百合ヶ丘の自宅には遺影付き墓石をオーダーして、雨に濡れないスペースに設置した。カリンの事を思い出さない日は本当にないな…

カリンの享年は15歳と6ヵ月。イエローラブとしては長寿であった。

我が社の会社設立手続がすべて完了するのを見届けたタイミングでの急な死だった。

愛犬とは、買い主を見守り続けてくれる存在である事を強く実感した。

やっぱりカリンちゃんは「美人(犬)」だったと思う…
新百合ヶ丘自宅リビングで寛ぐカリン。L.L.Beanの大型ペット用クッションが大のお気に入りだった。

11月7日、具合が急変したカリンを八ヶ岳オフィスからD4で、長年お世話になった自宅近くの動物病院に運んだ。

一晩病院に預けたのだが、もう危ない状態だという事で8日の午後、自宅に引き取って、息子達に状況を連絡。

長男と次男は、その日の夜に、静岡と甲府の任地から自宅に帰ってきた。

9日未明に息を引き取った際には、3人の息子達が声を上げて泣いていた。

こいつら、私が危篤でも帰って来ないだろうし、死んでも泣かないだろうにな…

カリンの「人徳(犬徳)」の偉大さを感じた事を覚えている。

カリンとD4。 D4の3rdシートをフルフラットにすると広大なカリンちゃん専用スペースになる。だが、Land Roverは面白い会社で、D4専用のペット用ガードまでオプション販売している。スペースを半分にするフォーメーションに押し込められて不満げな顔のカリンである。
カリンと前愛車LC100。ランクル100なんて、カリンの乗車スペースを広くするためにパジェロから乗り換えたようなものだったな。カリンはD4よりもLC100の方がお気に入りだったような気がする…

かく言う私も涙が止まらなかった。

あっ、昨年の2月に私の母が亡くなった時は、まったく泣いてないな。

まあ、あの時は初めての喪主経験でそれどころじゃなかったものな…

人間にとって「愛犬の死」とは、それ程に大きな意味を持つのであろう。

雪とカリン。八ヶ岳の敷地内を雪が積もると大喜びして走り回っていたな…
「テニスボール収集家 カリン」敷地内に転がっているテニスボールを探してきては噛みつぶしていたな…「狼の血」が蘇る瞬間だったのかもしれない。

社主さまと私の間で「新しい犬を飼おうか」という話が具体化した事は1回もない。

それ程までに「カリンの存在」は大きかったのだ。

子犬の頃のカリン。まだ「女王様体質」が発現する前かな… 犬が大嫌いでまったく仲良くなれなかった。不思議とウェルシュコーギーだけは好きだったが… まあ「人間嫌い」の買い主に似てしまったのかもしれない。

カリンにちなんで八ヶ岳の庭に植樹した「花梨(カリン)」の樹は、今年6個の実をならした。

既に収穫して、新百合ヶ丘の自宅に持ち帰った。社主さまは、カリンの実で何を作るのだろうか?

前回、八ヶ岳滞在の最終日にカリンの実を6個、ちょっと早めだったが収穫した。シナノゴールドと一緒に置いて完熟作業中。亡きカリンからのプレゼントである。

社主さまに「僕は、カリンのお墓を綺麗に掃除してきたよ。あなたの嫁はまだ来てないと怒ってたよ。」と伝えた。

すると「カリンの事を思い出さなかった日は1日もないわよ…」との言葉が返ってきた。

ああっ、私も確かにそうだな。

「忘れない」って事が、亡き愛犬にとって一番の供養かもしれないな。

最近、再び身の回りにカリンの気配を感じるようになってきた。

一時期、気配が薄れた事があったのだが、その頃は息子達が心配で、彼らを見守りに行ってたのだと思う。

「愛犬」は亡くなった後も、大切な大切なパートナーなのだ…