年間を通じて「八ヶ岳ブルーの空」が広がる日が多い八ヶ岳西麓「富士見高原」にも「梅雨」の季節はある。
一昨日からの雨は、そんな季節の到来を告げるものであり、トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所の「雨量計」が、今年初めてとも言える本格的な稼働を始めた。
昨日の朝起きて、小雨の中、オフィスのウッドデッキで深呼吸をすると、財産区林の方から水の流れる音が聞こえてきた。長靴に履き替えて、草刈りを終えたばかりの庭を横切って、水の音の方向に探索に出掛けた。
普段は涸れ沢である財産区林の中に流れる「フウキ沢」に幅40cm位の勢いのよい水の流れが出来ていた。涸れ沢が「小川」になったのは、私が八ヶ岳滞在中では今年初めてである。おそらく昨年の10月以来であろう。一昨日、朝から晩まで降り続いた雨の強さと量の多さを改めて実感した。
「梅雨入り」は例年、我が家の庭と財産区林を彩る「白き花々」の季節の終焉を意味する。ソメイヨシノの儚き散り様の後、1ヵ月以上に亘って私を楽しませてくれた白く清楚な花たちは「ナナカマド」を最後に、数は少ないが開花期の長い「桃色系」の木々に主役の座を明け渡す事となる。
この梅雨時の主役さん達は、自生ではなく、すべて私が八ヶ岳オフィスの敷地内に植えた木々だ。2本の「ヤマボウシ」は、薄桃色の花を開花し始めたところである。
敷地西側の境界近くに、将来のシンボルツリーとして植えた「ニセアカシア(ハリエンジュ)」は鹿の食害にあう事もなく順調に育ってくれた。今年は艶やかな赤紫の蝶形花を咲かせて、私の目を楽しませてくれている。
梅雨入り後の雨をタップリと吸った大型ホスタさん達は、ここ数日で一斉に花茎を伸ばし始めた。第1号の開花は、今年は「エレガンス」かな、それとも「アメリカンハロ」だろうか?
私は基本的には雨は大嫌いだが、この梅雨入り時期の「八ヶ岳」だけは、実は意外と好きなのである…