弊社オフィスのセルフビルド着工から丸4年が経過した事を記念して6月5日から「オフィス・セルフビルド回顧録」の配信を開始した。私の予想に反して、この「回顧録」の閲覧(ビュー)数がかなり多い。今や『稿房通信』のメインコンテンツとなった【縄文土偶探訪記】関連を上回る日もある。
この「回顧録」、実はコンテンツとしては「2軍」扱いである。そもそも、いつ着工になるか未定の次なるDIYプロジェクト「ツリーハウス」建設に向けて、私の「モノ作り(DIY)」スピリッツを絶やさないための「自己啓発」的性格を帯びたものなのだ。
もうひとつの役割は、近年衰えを感じている「自身の記憶力」への刺激である。セルフビルド作業中に撮りためた3,000枚近い写真(映像記録)は「宝」である。回顧録執筆の際には、まず、その日の写真だけをじっと眺めて、当時の記憶を呼び起こす。天気、使った工具、職人さんとの会話、作業の合間の食事等々、可能な限りのすべてである。その後、写真に記録されたプロパティ情報や手書きメモ等の補足記録もチェックして「潜在意識」の「顕在意識」化を図る。この作業の繰り返しが、結構、楽しい。
私の脳機能の低下に対して、どのような効能があるかについては調べていない(興味もない)が、「楽しい事は身体にも心にも(そして脳にも)良い」と信じているので、続ける事にしている。そう、オフィス・セルフビルド回顧録は、基本的には「自己満足」のためのコンテンツなのである。ゆえに、あまりビュー数が増えるのは、更新に対する責任感が増すようで、複雑な心境なのだ。
それにちょっと気掛かりな事もある。旧『銀行業界鳥瞰図』時代の読者であるならば、私のオフィス・セルフビルド挑戦は開業初年度(=4年前)と理解いただけていると思うが、【縄文土偶探訪記】以降の読者層は別である。閲覧数の推移を見ていると「回顧録」ではなく、「リアルタイムの奮戦記」と勘違いしている人もいるかもしれない。ちょうど4年前の日付の情報を配信しているので、紛らわしさは否定できない。そこで、この場で改めてお伝えしたい。「オフィス・セルフビルド回顧録」は文字通り『回顧録』である。決して、現在進行形のフォト日記ではない!
とは言ったものの、DIY系ネタに「新たな読者層」が出来る事は悪い話ではない。「オフィス・セルフビルド回顧録」は7月中旬からは、私のセルフビルドとの「悪戦苦闘」の日々の配信がスタートする。そして、2013年12月30日の完工、翌年初の「自爆テロ」の顛末まで配信が続く(=2018年初まで「稿房通信」で配信する)、息の長いコンテンツとする予定である。その際、一定の読者層がある事は、私自身の励みになる。
また、どこかの時点で「ツリーハウス研究」のコンテンツも配信したいと考えており、その際に情報提供いただけるような「情報源」となる読者も確保したい。純粋な感動と清らかな好奇心を原動力としている【縄文土偶探訪記】とは異なり、「オフィス・セルフビルド回顧録」は「下心満載」のコンテンツなのである。
ここで「TRI稿房通信」のメインメニューを確認いただきたい(今や、旧『銀行業界鳥瞰図』や【隣の金融機関】はサブメニュー分類となっている)。メインメニュー上の【DIY奮戦記】が、「オフィス・セルフビルド回顧録」の上位(親)メニューである。
実は、この親メニューの下に【オフィス・ウッドデッキ増設工事記】という別コンテンツが設けてある。そして、昨年(2016年)8月初旬~9月初旬に取り組んだウッドデッキ増設工事の記録が「口上(https://triglav-research.com/?page_id=17482)」から「エピローグ(https://triglav-research.com/?page_id=18197)」まで全13本のフォト日記形式にまとめてあるのだ(=既に完成済み)。「オフィス・セルフビルド回顧録」の配信が次回は7月3日となるので、それまでの期間、DIY系の読者の方は、是非、こちらを楽しんで欲しい!
旧『銀行業界鳥瞰図』のコンセプトは「読者に媚びない孤高の金融レポート」だった。『稿房通信』も媚びる気はまったくないが、一方で「お持てなしの心」を常に持ちたいと考えている。「オフィス・ ウッドデッキ増設工事記」は、その精神の表れと理解いただければ幸いである。
トリグラフ・リサーチ 稿房主
「オフィス・セルフビルド回顧録」