【縄文土偶探訪記 Season 4 Vol.23】 長野県『諏訪市博物館』

探訪博物館: 長野県 諏訪市博物館
http://www.city.suwa.lg.jp/scm/index.htm
探訪日: 2017年6月20日
探訪目的: 蛇体文装飾付釣手土器」と土偶さん達

6月20日、会社の所用があり、D4で諏訪に向かう。朝一番で仕事を済ませ、次なる目的地である「諏訪市博物館」に着いたのは午前9時10分頃だった。訪問は、2016年9月4日以来の2回目。初回探訪は、突発的な立ち寄りであり、土偶さん撮影用カメラを持参していなかった。そのため「再探訪蔵出し候補先」の扱いとなっていた先である。

「諏訪市博物館」は、諏訪大社上社本宮のすぐそば、正に「神々のおわします地」にある博物館だ。美術館風のオブジェをくぐり入館。何となくお洒落な鳥居を通過した気分だ。

諏訪市博物館の外観。諏訪大社上社本宮のすぐそばという特別なロケーションにある。文章には書かなかったが、1階の特別展示室では、世界の蝶約2,000頭も展示。

入館料300円を支払って、2階の常設展示室に直行。まずは、階段左手にある「常設展示室Ⅱ」へと向かう。ここには、長野県を代表する考古学者「藤森栄一」先生に関連した様々な展示物が並ぶ。

こちらが「常設展示室Ⅱ」。考古学者「藤森栄一」先生の記念コーナーや片倉館所蔵考古資料の展示コーナー等がある。

約10分間、展示室Ⅱを堪能後、階段右手に位置する「常設展示室Ⅰ」へ。やや、照明を落とした神秘的な展示スペースが目の前に広がった。

「常設展示室Ⅰ」旧石器時代から江戸時代まで時計回りに様々な展示物を鑑賞できる。入り口すぐ左に「旧石器時代」、続いてお目当ての「縄文時代」コーナがあった。

入り口左側に単独展示されている探訪のメインターゲット『蛇体文装飾付釣手土器』にご対面。星野之宣先生の宗像教授伝奇考第7集3話「蛇神融合」に描かれた土器で間違いない。神秘的造形の美しさに思わず見とれてしまう。

お目当ての「蛇体文装飾付釣手土器」である。穴場遺跡第5次発掘調査出土で縄文時代中期のモノ。諏訪市有形文化財だ。

様々な角度から眺めると、どんな用いられ方をされた土器なのか興味が湧いてくる。加齢と共に衰えかけてきた想像力をかき立ててくれるのも【縄文土偶探訪記】の楽しみのひとつだ。

蛇体文装飾付釣手土器を裏側から撮影。この形の土器は一般的に「釣手(つりて)土器」と呼ばれており、ランプのように灯をともした道具とも考えられているとの事。

続いて、土偶さん等の展示コーナーへと移る。釣手土器の下に土偶さんのパーツが4点展示されていた。今回の探訪に関しては「蛇体文土器」が主役である。土偶さん達にお詫びのご挨拶をして写真をパチリ。

縄文時代展示コーナーに並んだ土偶さんパーツ4体。右下の土偶さんは、東京国立博物館の「猫顔土偶さん」に似た復元予想全体図が描かれていた。

ニッコリと微笑み、両腕を拡げる土偶さんの上半身は「八ヶ岳界隈」では、よくお目に掛かるタイプである。

荒神山遺跡出土の縄文時代中期の土偶さん。八ヶ岳界隈ではお馴染みのお顔だ。

中央の土偶さんは、逆にあまり目にしないタイプである。「板状土偶」の一種であろうか?

台御堂遺跡出土の縄文時代晩期の土偶さん。ちょっと珍しい形状である。板状土偶さんかな?

展示室Ⅰを10分強鑑賞した後、1階に戻って受付脇の「企画展示室」へ移動。ちょうど「上諏訪温泉ものがたり─いで湯のまちの歴史と文化─」を開催中だった。今や「温泉巡り」も趣味のひとつなので、こちらも興味深く見学。

総滞在時間30分程で、再探訪は無事に終了。この博物館も、今後はふらっと立ち寄る事にしよう。そう思いながら、私は、次なる目的地である「たてしな自由農園 原村展」へと向かった。

トリグラフ・リサーチ 稿房主
【縄文土偶探訪記】