探訪博物館: 長野県 諏訪市博物館
(http://www.city.suwa.lg.jp/scm/index.htm)
探訪日: 2017年6月20日
探訪目的: 「蛇体文装飾付釣手土器」と土偶さん達
6月20日、会社の所用があり、D4で諏訪に向かう。朝一番で仕事を済ませ、次なる目的地である「諏訪市博物館」に着いたのは午前9時10分頃だった。訪問は、2016年9月4日以来の2回目。初回探訪は、突発的な立ち寄りであり、土偶さん撮影用カメラを持参していなかった。そのため「再探訪蔵出し候補先」の扱いとなっていた先である。
「諏訪市博物館」は、諏訪大社上社本宮のすぐそば、正に「神々のおわします地」にある博物館だ。美術館風のオブジェをくぐり入館。何となくお洒落な鳥居を通過した気分だ。
入館料300円を支払って、2階の常設展示室に直行。まずは、階段左手にある「常設展示室Ⅱ」へと向かう。ここには、長野県を代表する考古学者「藤森栄一」先生に関連した様々な展示物が並ぶ。
約10分間、展示室Ⅱを堪能後、階段右手に位置する「常設展示室Ⅰ」へ。やや、照明を落とした神秘的な展示スペースが目の前に広がった。
入り口左側に単独展示されている探訪のメインターゲット『蛇体文装飾付釣手土器』にご対面。星野之宣先生の宗像教授伝奇考第7集3話「蛇神融合」に描かれた土器で間違いない。神秘的造形の美しさに思わず見とれてしまう。
様々な角度から眺めると、どんな用いられ方をされた土器なのか興味が湧いてくる。加齢と共に衰えかけてきた想像力をかき立ててくれるのも【縄文土偶探訪記】の楽しみのひとつだ。
続いて、土偶さん等の展示コーナーへと移る。釣手土器の下に土偶さんのパーツが4点展示されていた。今回の探訪に関しては「蛇体文土器」が主役である。土偶さん達にお詫びのご挨拶をして写真をパチリ。
ニッコリと微笑み、両腕を拡げる土偶さんの上半身は「八ヶ岳界隈」では、よくお目に掛かるタイプである。
中央の土偶さんは、逆にあまり目にしないタイプである。「板状土偶」の一種であろうか?
展示室Ⅰを10分強鑑賞した後、1階に戻って受付脇の「企画展示室」へ移動。ちょうど「上諏訪温泉ものがたり─いで湯のまちの歴史と文化─」を開催中だった。今や「温泉巡り」も趣味のひとつなので、こちらも興味深く見学。
総滞在時間30分程で、再探訪は無事に終了。この博物館も、今後はふらっと立ち寄る事にしよう。そう思いながら、私は、次なる目的地である「たてしな自由農園 原村店」へと向かった。
トリグラフ・リサーチ 稿房主
【縄文土偶探訪記】