【縄文土偶探訪記 Season 2 Vol.8】 仙台市博物館(宮城県)

探訪博物館: 宮城県 仙台市博物館
https://www.city.sendai.jp/museum/
探訪日: 2015年4月23日
探訪目的: 「鍛冶沢遺跡出土土偶」 他

東北大学総合学術博物館からタクシーで約10分、午後2時10分過ぎに第2の目的地である「仙台市博物館」に到着。「市」の博物館とは思えない程の立派な施設に驚く。さすがは「伊達62万石」である。

「仙台市博物館」の外観。市の博物館とは思えない程の立派(堂々たる)施設だ。さすがは「伊達62万石」である。
「仙台市博物館」の外観。市の博物館とは思えない程の立派(堂々たる)施設だ。さすがは「伊達62万石」である。

午後の講演は3時半スタートなので、タクシーでの移動時間を考慮しても、この博物館では1時間程、収蔵品の鑑賞を楽しむことが出来る。

土偶さんの収蔵点数は、あまり多くはないが「ユニークなお姿」の2体が展示されている事は事前に確認済み。躊躇することなく「縄文コーナー」を目指す。

真っ先に向かったのが「縄文コーナー」。コーナーの左1/3程の限られたスペース(黒い台と背景の部分)が、土偶さんコーナーである。
真っ先に向かったのが「縄文コーナー」。コーナーの左1/3程の限られたスペース(黒い台と背景の部分)が、土偶さんコーナーである。

お目当ての2体は、白い円柱状の台座の上に展示されているので、すぐにそれとわかった。イヤ~、それにしてもユニークな形状だなぁ… ハート顔土偶さん(右側台座)の頭の上に突き出したものは何なのかな?

「大野田遺跡」出土土偶。縄文時代後期。ハート顔土偶さんだが、頭上の突起物がユニーク。これが何か気になって仕方ない。
「大野田遺跡」出土土偶。縄文時代後期。ハート顔土偶さんだが、頭上の突起物がユニーク。これが何か気になって仕方ない。

左側台座の土偶さんの、頭の上の飾りはお洒落だな。全体的な印象は、宇宙服のような気がするな。

蔵王町「鍛冶沢遺跡出土土偶」。縄文時代晩期。頭部の一対の三角状の突起がお洒落だ。宇宙服を着ているように思えたのだが、よくよく見ると古代の「巫女さん」のコスチュームなのだろう!
蔵王町「鍛冶沢遺跡出土土偶」。縄文時代晩期。頭部の一対の三角状の突起がお洒落だ。宇宙服を着ているように思えたのだが、よくよく見ると古代の「巫女さん」のコスチュームなのだろう!

後の壁面に貼り付ける形で展示されている土偶さん達も「胴長・のっぺり顔」であんまり見たことのないタイプだぞ!

後の壁面に貼り付けるように展示されている土偶さん達も「胴長・のっぺり顔」でかなりユニークだ。中央の大きな土偶さんは、頭部が破損しているが、全長は41.4cmあり、日本最大級とのこと。
後の壁面に貼り付けるように展示されている土偶さん達も「胴長・のっぺり顔」でかなりユニークだ。中央の大きな土偶さんは、頭部が破損しているが、全長は41.4cmあり、日本最大級とのこと。

なんて、土偶さんばかりウットリと眺めていたら、20分以上が経過していた。いけない、いけない… 折角、伊達62万石の博物館に来たのだから「独眼竜正宗」関連の展示物も、しっかりと鑑賞しなくっちゃ。

30分程、他の展示物を堪能した後、また土偶さんコーナーに戻る。どうも「ハート顔土偶さん」の頭上に伸びる棒状の物が何であるかが気になって仕方ない。明確な答が思い浮かばないまま、名残惜しいがタイムリミット。「仙台市博物館」を後にした。

トリグラフ・リサーチ 稿房主