今夏3回目の夏休みを終えて、昨日からお仕事再開。
昨日は2件のオンライン講演をこなした後、午後4時前に社主さまと「鹿の湯」へ向かった。
お盆中は八ヶ岳エリアの人口密度が上昇するのが常なので、先週の金曜日から鹿の湯通いは控えていたのである。
人間を見るために八ヶ岳に来ているんじゃないものな…
特に、私の場合、人との面倒な関わりを断って、仕事のための感性を磨く事も八ヶ岳ライフの大きな意義のひとつなのだ。
幸いな事に、鹿の湯は「ごく普通の平日の夕方」程度の混み具合であった。おそらくは台風の影響だろう。
う~ん、快適、快適…
昨日の日中、天気は不安定であったものの、雨も風も大したことはなく、台風7号は良い意味で「肩透かし」であった。
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だが、昨晩深夜にちょっと強い風が吹き付けて、今朝方にはやや強い雨が降ったようだ。
まあ、台風準備は万端だったので被害は無いだろう。
そう思いながらも、朝のマシンウォーキングを終えた後、敷地内の状況確認のための散策を行った。
ぱっと敷地内を見渡す限り倒木の類は皆無。
強風による被害を心配して園芸用支柱で補強した楓、ニセアカシア、ヤマボウシ等々は、何の被害も無し。
ブッドレアも皆無事で、風で折れた枝が敷地内に落ちているようなことも無かった。
な~んだ、風は全然大したことなかったんだな。
と思ったら、メインウッドデッキで鉢植えのヒマワリが1本折れているのを発見。
この細い茎に不似合いな花を咲かせていたんで、こりゃ仕方ないよね…
他に被害は無いかな?
あっ、カリンの実が1個落ちているぞ。
まあ、今年は10個以上の実がなっているんで、1個程度の被害ならば気にならないよな。
おっと、オフィスのウッドデッキでは、楓姉妹の四女と五女の鉢が倒れているじゃないか。
あちゃ~、私が移動式の台座から降ろすのを忘れていたんだ。こりゃ人為的ミスだな。
四女と五女には被害は無し。結局、風の被害は極めて軽微であった。
続いて、八ヶ岳に降った雨の量を確認するために、財産区林内の涸れ沢(フウキ沢)まで下りて行った。
水が流れた気配はまったく無し。降雨量も大したことがなかったのが判明。
こうして人騒がせな「台風7号」は爪痕らしきものをほとんど残さずに去って行った。
「台風準備をしっかりと整えて、実際の被害はなし」というベスト・シナリオが実現したのである。
だが、台風7号は「秋の気配の訪れ」を我が家にもたらした。
ウッドデッキの至る所で、セミの成虫の死骸が目立ち始めた。
夏の終わりの時期を伝えてくれる敷地東側のシンボルツリー「リョウブ」は、満開期を迎えている。
羽が既に傷んだ1羽(頭)のアゲハチョウが、私が近付いても逃げる事なく、花から花へと舞い移っている。
あの白い花の独特な甘い香りは、蝶々や蜂だけじゃなくて、私も引き寄せられてしまう。
この時期、財産区林の花の主役は「反魂草」である。
あの小さくて綺麗な黄色い花は、何となく「花火」をイメージさせるんだよね!
敷地内のリョウブも財産区林の反魂草も、共に「自生種」である。
手を掛けなくても自然に育ってくれて、その花が私と社主さまを楽しませてくれる。
しかも共に「食用植物」(食べたことはないけれど…)。
加えて、反魂草は鹿の「忌避植物」のひとつである。
リョウブは鹿が好んで食べる木と色々な文献に記されているのだが、何故か、我が家のリョウブには見向きもしないんだよね。
そんなわけでこの時期に、この白と黄色の小さき花達が、秋の訪れを伝えてくれるのである。
こんな時にふと思うのだ。
やっぱり庭作りでは「八ヶ岳自生種を大切にしよう!」と…