毎年、11月の下旬頃になると寒さに耐え切れなくなって息絶えた働きバチ(女王蜂は越冬する)の亡き骸をウッドデッキやガーデンテーブルの上で目にする。
今年は暖冬のためか目にしていなかったのだが、昨日の朝、オフィスのエントランスで1匹の(おそらくスズメバチ)の死骸を発見。
あのタフで獰猛な奴らが遂に耐えられない寒さになったか… この瞬間、遅れに遅れた冬支度をすべて手仕舞おうと決めた。
例年、11月下旬からスタートする「冬支度」後半戦のヤマ場は「エンジン・ブロワによる落ち葉掃除」となる。
オフィスの屋根の上に降り積もった唐松の葉に加え、600坪の敷地内に舞い落ちた様々な落葉樹の葉を4カ所ほどに集めるかなりの重労働だ。
だが、今年はこの作業を、決算分析作業に没頭する私に代わって、我が社(家)の社主(奥)さまが、すべて終えてしまった。
21年目を終えようとしている八ヶ岳ライフにおいて「最大の嬉しい誤算」は、私以上に家内が八ヶ岳ライフへの「適応能力」が高かった事だ。
身長152cmの小柄な身体のどこにそんなパワーがあるのか本当に不思議なのだが、草刈り、薪割りに始まり、今年は「木樵り作業(木の伐採)」という新たな芸風が加わった。
さらには、チェンソーによる薪作り、遂には、私の専担事項であったブロワ作業までマスターした。
よくよく考えれば、オフィスセルフビルドの際に肩と首を傷め作業不能になった私の代わりに「屋根貼り作業」すべてを終わらせてくれたのも社主さまであった(https://triglav-research.com/?page_id=19452)。彼女は、薪ストーブのお世話にリース作りと「八ヶ岳ライフにおける楽しみ」も着々と増やしていった。
私は自分で言うのもなんだが、器用で何事も効率的に作業をこなすタイプだ。だが、その私が作業スピードでは家内に敵わないことが多い。圧倒的な持久力で、一気に作業を進めるので追いつけないのだ…
「八ヶ岳の家に来るとやる事がいっぱいあって忙しいわ!」なんて呟きながら、実に楽しそうに動き回っている。
最近、これまで八ヶ岳ライフをエンジョイする事が出来たのは「配偶者の適応能力」の貢献度が極めて高いなと実感するようになった。そして「冬支度」においても、私の出番は着実に減りつつある。
我が社(家)のスーパー社主(奥)さまに感謝しつつ、私は、冬支度の総仕上げに取り掛かった。ガーデンソーラーライトを引き抜いて収納し、枕木テラス用の散水ホースからノズルを外した。
「小鉢男」の代表取締役(夫)は、こうして冬支度の最後を締め括った。時刻は2020年12月12日午後4時21分。
さあ、これで本当の意味での「八ヶ岳の冬」の到来だ!