スズメバチの養殖を始めた。
ペンネアラビアータにオリーブオイル揚げしたスズメバチを絡めると、香ばしくて「超美味」であるという。試してみたいのだが、スズメバチを捕まえるのは容易ではない。そこで研究を重ね、金魚鉢状のプラスチックの特殊容器でスズメバチを育てる事に成功した。勿論、冗談である… そんな危険な事を決して行ってはならない!
昨日紹介した「ブッドレア」の周囲を乱舞する蝶は、八ヶ岳ライフの夏の大きな楽しみのひとつとなっている。一方で、八ヶ岳ライフには「招かれざるもの」も少なからず存在し、そのほとんどが「脅威」となる。
私のススメバチの巣撃退の記録については、これまで稿房通信で2回でお伝えしてきた。https://triglav-research.com/?p=15653 と https://triglav-research.com/?p=18788 である。
だが、所詮、前者は「コガタスズメバチ」、後者は「クロスズメバチ」の巣の退治劇である。獰猛危険な「オオスズメバチ」や「キイロスズメバチ」を退治しようなんて無謀な考えは微塵もない。あいつらは、本当に怖い。
幸い、私はまだ刺された事はないが、2006年から2015年までの10年間で、我が国ではスズメバチを中心としたハチ刺傷により186名が死亡している。そう「死をもたらす脅威」なのである。
スズメバチは、例年8月~9月に掛けて攻撃性が高まる。こちらは、あいつらを刺激する気は毛頭無いのだが、草刈り作業中や枕木テラスでのBBQ中に、まるで急降下爆撃機のように突然の襲来を受けた事がこれまでに数回あった。
本当に怖いので、ささやかな抵抗ではあるが、ここ数年「ハチ激取れ」なる駆除器を8月になると八ヶ岳の敷地内に2個置くようにしている。
今年は、8月5日のブルーベリー摘みの滞在日に、枕木テラスの野鳥給餌台の下とオフィスウッドデッキの手摺り部分に吊した。お盆前後の滞在期間中には、まだスズメバチは「激取れ」の中にはいなかったように思う。
だが、今回(19日~)八ヶ岳にショートステイした際に驚いた。野鳥給餌台の下部に吊した方の「激取れ」の中で、ススメバチ数匹が暴れていたのである。近づいて観察。「獰猛」という表現は、ススメバチのためにあるなと改めて実感。眺めている内に、背筋に寒気が走った。
例年、10月の半ば頃までには「激取れ」容器はスズメバチで一杯になる。そして、スズメバチがすべて死んでいるのを確認した上で、恐る恐る「焚き火台(ファイヤーピット)」に放り込んで焼却処分にするのだ。だが、今年はまだ8月下旬なのに、既に容器の半分近くにまでススメバチが入って(埋まって)いる。
「ススメバチの当たり年ってあるのだろうか?」— 思わずそんな事を考えてしまった。
異常気象に、スズメバチの当たり年(?)、加えて気のせいか「今年は蝉の鳴き声が異常に少ない」ように思える。なんか嫌な感じだな… そう危惧するのは、私だけだろうか??