【縄文土偶探訪記 Season 5 Vol.3】 山形県立博物館(山形県)[再訪]

探訪博物館: 山形県 山形県立博物館
http://www.yamagata-museum.jp/
探訪日: 2017年7月25日
探訪目的: 国宝「縄文の女神」サマ

『縄文土偶探訪記』Season 5のコンセプトは、繰り返しになるが「やっぱり会いに行く! それでも会いに行く!」である。これは、私が縄文土偶さんを追い求める『求道者』になる覚悟を軽いタッチで表現したものだ。その道は険しく(見え)なくてはお洒落ではない。

その険しい道を歩むため、7月25日の朝、私は上り始発(6:10発)の新幹線で盛岡駅を発った。この日は、山形での講演が午前10時半から組まれていた。新幹線で仙台駅まで移動し、その後、高速バスで山形に向かうのだが、本来は、盛岡発もう1時間遅い新幹線でも余裕で講演には間に合うのだ。

私が、1時間早く盛岡を発った理由は、山形で国宝土偶『縄文の女神』サマとの2回目のご対面を果たすためである。「何を大袈裟な。たった1時間早く新幹線に乗るだけではないか。」などとケチをつけてはいけない。『求道者』とは、そういうものなのである。以下、移動行程はすべて省略。

山形県立博物館着は午前9時5分。開館時間は午前9時なので、私がこの日の第1号入館者だったようだ。ちなみに約40分の滞在中、見学者には一人も会わなかったので、広大な県立博物館は私の貸し切り状態だったように思う。

山形県立博物館の外観。私はかなりの『晴れ男』なのだが、山形県立博物館については、初回訪問時も曇天だった記憶がある。この日も今にも雨が振り出しそうな空模様だった。

入館料300円を支払って2階の展示スペースに向かおうと思ったら、3Dプリンタで作成された女神サマのレプリカがあったので、まずはパチリ。

3Dプリンタで作成した女神サマのホワイトレプリカが2F展示室に上がる階段の右手で見学者を出迎えてくれる。エントランス脇の受付の側には、LEDパーツで組み立てた「7色に光る女神サマ」も入館者を歓迎してくれる。

2階の展示スペースは一応順路に沿って進んだが、目的はあくまでも女神サマとのご対面なので、第1展示室の自然科学系はサラッと見て終わり。第2展示室は歴史系で最初の『山形のあけぼの』コーナーの一画に女神サマの特別展示室がある。2回目の訪問なので、初回のような高揚感はないが、やっぱりワクワクする。

そして、2回目のご対面の時が訪れた。はぁ〜(女神サマに見とれた溜息)。国宝土偶さんは、どれも凄いオーラを発するが、女神サマの美しさは際立っている。

これが女神サマの全身を捉えたベストショットだと思う。ピカピカ過ぎる展示ケースガラスの写り込みをなくすために、展示室の外から光学ズームを最大にして撮影したもの。土偶さん撮影用には、防水・薄型のSONYのコンデジを専用として使っているが、そろそろデジタル一眼でしっかりと撮影しようかな?でも、講演の荷物が増えるのは困るし…

貸し切り状態なので様々な角度から写真撮影。反射の強いガラスケースなのがちょっと残念。写り込みを防ぐために斜めアングルでの撮影が中心となる。

女神サマの優美さを象徴するのが、この斜め背面から撮影したショットだと思う。下半身の安定感と上半身の驚く程のスリムさは正面からの撮影では予想もつかないのだ。

女神サマの美しさは、全身を構成する直線と曲線の優雅なコラボレーション、なんとなく「バランス(構成比)の美」にあるように思える。こちらは上半身のみを撮影した写真だが、頭部と胸部のバランスもやはり優美である!

一通りの写真撮影を終えて、女神サマの背面の壁にズラッと並ぶ土偶さん達のパーツ(欠片)を眺める。初回探訪時には気が付かなかったが、パーツさん達の中央に『国宝附(こくほうつけたり)土偶残欠(どぐうざんけつ)』と記されていた。ん?もしかして、このパーツさん達も女神サマの付属物で国宝の一部か?

女神サマと一緒に国宝認定された47体の土偶残欠。女神サマの特別展示室、背面の壁に埋め込み型スペースが確保されている。

すぐに壁に掛かった「国宝指定書」を詳しく読むと、確かに「土偶 一箇 附 土偶残欠 四十七点」とある。パーツさん達に思わず詫びた。「失礼しました。皆さんも国宝の一部だったのですね。しかも47点。赤穂浪士みたいでお洒落ですね! 女神サマの忠実な付き人の皆さんだったんですね…」

縄文の女神サマの「国宝指定書」。よく見ると「附 土偶残欠 47点」と記されていた。それにしても、女神サマの身長は45cmジャスト。本当に大きな土偶さんだ。

10分程国宝展示室を出たり入ったりした後に他の縄文時代の展示コーナーを見学。国指定重要文化財の五郎前遺跡出土の土偶さん(正源寺原蔵)は、今回もレプリカ展示であった。また、前回は気付かなかった土偶さんも発見。早速、写真撮影。

初回訪問時には気が付かなかったが、女神サマと重文土偶さんのレプリカ以外にも、土偶さんと土面(かな?)が控え目に展示されていた。土偶さんの上半身は、奈良国立博物館展示の土偶さんによく似ている。

結局、女神サマ周辺で15分程ウロウロした後、第2展示室の他の時代→第3展示室(「森の妖精 ―不思議な生き物、粘菌」展を開催中)と見学し、気が付けば9時40分(見学時間は35分間)になっていた。

9時45分を探訪終了時間と決めていたので1Fに下りた。と、左手には入館時に気付かなかった女神サマの超大型レプリカ(像)を発見しパチリ。本当は一緒に記念写真を撮りたかったのだが、私しかいなかったので諦めた。

1Fの外から見て右側で待ち構えていた女神サマの大型レプリカ。入館時には不覚にもその存在に気がつかなかった。この女神サマと一緒の記念撮影をお願いしたかったのだが、館内にいた見学者は私、一人だった。

女神サマのアルミダイキャスト製小型レプリカを買うために受付に向かう。既に1体購入済みだが、これが八ヶ岳オフィスでメモ等の重石(文鎮?)としてとても重宝している。値段は1,800円。小銭入れが私の美的基準よりもでぶちんになっていたので、ついでに女神サマのブルーを背景とした美しいクリアファイル(200円)を購入して、釣り銭が無いようにした。

気の短い私は、最近、現金を支払うという行為が煩わしくて仕方ない。あ〜あ、早く完全キャッシュレス社会が到来しないかな… そんなことを考えながら、山形県立博物館を後にした。