【縄文土偶探訪記 Final season Vol.1】 東京国立博物館(東京都)[再訪]

探訪博物館: 東京都 東京国立博物館
http://www.tnm.jp/
探訪日: 2017年7月19日
探訪目的: 遮光器土偶「しゃこちゃん」へのご報告とご祈願

【縄文土偶探訪記 Season 5】の開始にあたって、私にはどうしても御挨拶に伺わねばならない土偶さんがいた。そう、遮光器土偶の筆頭格である「しゃこちゃん」である。しゃこちゃんは『仮面の女神』サマと並んで私の大好きな土偶さんトップ2だ。

ちなみに『縄文のビーナス』サマの扱いはちょっと別格である。私からすると、弊社社主(家内)や平原綾香サマと同じ位置付けで、常に崇拝の対象である。

発しているオーラの波長が似ているので、決して疎かにしてはならないと、私の本能が囁きかける。粗末に扱うと『天罰が下る』ような気がするのだ。

話を元に戻そう。しゃこちゃんへの御挨拶の目的はふたつである。

ひとつ目は、ご報告。Season 4で、訪れた「しゃこちゃんの故郷」の様子やお仲間の遮光器土偶さん達との対面、さらには、ジャイアントしゃこちゃんのど迫力等々をしっかりとお伝えせねばならない。そして、故郷つがるで、しゃこちゃんがどれだけ慕われているかを知らせたいのだ。

ふたつ目は、新たにスタートする Season 5が実り多きものとなるよう祈願する事である。

しゃこちゃんがお住まいとしている上野の『東京国立博物館』を訪問するのは今回で3回目。前2回は、大手町・丸の内界隈での講演の隙間時間にタクシーで乗りつけた。

今回(7月19日)は、朝一番で水戸での講演を終え、そのままローカル特急で上野駅まで戻った。次の東京での講演までに、移動時間を考慮しても40分程の空き時間が出来たので、躊躇なく3回目の探訪を決行。

上野駅から博物館までは歩いてすぐと信じ切っていたのだが、実際は徒歩で10分以上の距離だった。時間は真夏の炎天下の午後2時前。しゃこちゃんのお住まい『平成館』に着く頃には、体中汗塗れで,気を失いそうだった。

『平成館』の威容。仮にタクシーで乗りつけたとしても、正門から平成館まで歩く間に、汗塗れになったと思う。それ程に上野は暑かった。

国立博物館は外国人観光客でいっぱいだったが、周囲を見渡しても、スーツ、ネクタイ完全装備は私だけだった。「どうだ、凄いだろう! これがジャパニーズ・ビジネスマンの矜持だ!」と誇ろうと思ったが、あまりにも虚しいのでやめた。

【縄文土偶探訪記】もこうなると修験者の荒行と変わらない。でも、Season 5のコンセプト「やっぱり会いに行くI それでも会いに行く!」を体現しているように思える。

しゃこちゃんの展示場所に直行し、ご報告とご祈願を無事に済ませた後、他の土偶さん達の鑑賞に移った。

言わずと知れた ザ・遮光器土偶のしゃこちゃん。ご報告とご祈願を終えた後に思った。どうして、しゃこちゃんが単独展示待遇ではないのだろうか? ちなみに、しゃこちゃんの上にある「撮影禁止マーク」は、しゃこちゃんの上に展示されている土偶さんのモノである。しゃこちゃんは、いつも「撮影OK」。ちゃんと確認済みなのでご安心を!

3回目の探訪となると国立博物館の展示スタイルのようなものが見えてくる。

①国宝土偶さんはいらっしゃらないものの、国指定重要文化財クラスの土偶さんが複数お住まいなので、その土偶さん達の間で展示の入れ替え戦がある(展示から外れた土偶さんは他の博物館に巡業に出ているかもしれない)。

②土偶さんが常設展示される「平成館」においては、単独展示される土偶さんが1〜2体と、他の土偶さんと一緒に集合展示されるものとで扱い(待遇)に差がある。私が訪問した3回は、しゃこちゃんはすべて『集合展示』の扱いだった。

③さらに「本館」の極上スペースに単独展示される土偶さんが1体いらっしゃり、こちらの顔ぶれも変わる 等である。

そういった意味では、国立博物館は何回訪れても、その都度楽しめる博物館と言えるだろう。ついでだから、1回目と2回目の訪問でご対面したものの、『縄文土偶探訪記』で未紹介のままの土偶さん達も蔵出ししてしまおう!

こちらの土偶さんも3回目のご対面だが、『縄文土偶探訪記』でご紹介がまだだったような気がする。蔵出し1号。
こちらは2回目の探訪の際にのみお目に掛かる事の出来た『筒型土偶さん』。蔵出し2号。
こちらは、2回目と3回目に対面した、おそらく『河童』のような土偶さん。蔵出し3号となる。

数千年も土の中に眠っていた土偶さん達の孤独・忍耐と比べれば、一時の東京の暑さに耐えられないでどうする!と、自分を鼓舞して東京国立博物館を後にした。

滞在時間は35分、入館料は620円だった。