【縄文土偶探訪記 Season 3 Vol.7】島根県立古代出雲歴史博物館(島根県)

訪博物館: 島根県 島根県立古代出雲歴史博物館
http://www.izm.ed.jp/
探訪日: 2016年9月27日
探訪目的:何故か「土偶さん」がいらっしゃった

2016年9月26日~28日は、家内と2泊3日の山陰・岡山旅行。当初は、3泊4日を予定していたのだが、29日に株式機関投資家向けのミニ懇@東京の予定が入ったため、日程を短縮。ちょっとタイトなスケジュールの旅となってしまった。

旅行の2日目は「出雲大社」がメインの訪問予定先。私は23歳で結婚しているので「縁結び」のお願いなどした事ないが、3人の息子達はまだ未婚(2016年9月当時)である。「縄文の女神(スラッとした涼しげな美形)や縄文のビーナス(超癒しのほんわか系)、そして仮面の女神(ミステリアスなS系の美形)のようなお嫁さんが、我が家に来ますように!」と息子達の好みなど一切考えずに私の願いをお伝えした。

その後、出雲大社に隣接する島根県立古代出雲歴史博物館」を訪れた。【縄文土偶探訪記】では唯一、土偶さんとのご対面以外を目的とした博物館である。

星野之宣先生の「宗像教授シリーズ」は、私の数少ないコミック愛読書。縄文時代や土偶さんを扱ったストーリーは勿論大好きだが、「古代出雲大社」等、出雲地方を題材とした話もお気に入りなのだ。そして、有名な「古代出雲大社の復元模型」を鑑賞するのが今回のメイン目的であった。

まず驚いたのは、その施設の豪華さだ。入館料は610円と、考古系博物館の中ではやや高めだが、それが当然と思えてくる。

「島根県立古代出雲歴史博物館」の外観。井戸尻考古館、西都原考古博物等と同じく、こちらも「神々のおわします地」である事がすぐにわかる!

展示物の迫力も圧倒的だった。事前に鑑賞ターゲットのひとつとしていた「宇豆柱」には、中央ロビーでご対面。

中央ロビーに展示されている「出雲大社境内遺跡出土の宇豆柱」。この柱は、鎌倉時代前半の宝治2年(1248年)に造営された本殿を支えていた柱である可能性が極めて高いとの事。

古代出雲大社の復元模型も様々なタイプがあり、予想以上の壮麗さに感動。

平安時代の出雲大社本殿1/10模型。様々なタイプの出雲大社の復元模型が展示されていたのだが、この迫力は他を圧倒!

銅鐸がスラッと並んだ展示スペースでは思わず立ち止まってしまい、10分近くも見入ってしまった。

銅鐸のミステリアスな雰囲気に思わず見入ってしまった。星野之宣先生の「ヤマタイカ」が頭に浮かぶ。縄文土偶の次に嵌まってしまいそうな自分が心配だ…

土偶さん抜きの常設展示スペースのみで40分近くもジックリと鑑賞。縄文土偶探訪記をスタートさせてから初めての経験となった。

常設展示の最後は「総合展示室」。もう土偶さんとのご対面は諦めていたのだが、なんと壁側の展示スペースに土偶さんを発見。だが、あまり詳しい解説がないため、実物かレプリカかは不明。

総合展示室で突然のご対面となった土偶さん達。実物かレプリカかよくわからなかった。後で調べてみると、下段右側の土偶さんは「下山遺跡」出土の縄文土偶さんと判明。

とりあえず写真撮影だけして、後で、Webで調べてみる事とした。

上の写真の下段左側土偶さんのアップ写真。こちらは、同じく「下山遺跡(島根県飯南町)」出土の縄文土偶さんと判明。Webには「実資料」と掲載されているので、実物だったようだ。

縄文土偶さんの側には、ウルトラマンのようなお顔が… こちらは解説文があり「弥生時代の人面付十器と判明。

人面付十器(西川津遺跡)とWebに掲載されている弥生時代の出土品。「十器」って何か調べてみたがわからない。「土器」じゃないのかなぁ~?詳しい解説プレートがあったのだが、照明の光が反射して写真では文章が判別不能に。まあ、こういう事もある。

いや~、最後の最後に土偶さんとの予期せぬ出会いが待っていたとは… 本当に来てよかった。こうして約45分を要した「島根県立古代出雲歴史博物館」は無事に終了。

それにしても、出雲大社の御利益は凄かった。山陰・岡山旅行からしばらくして、某3メガバンクで働く次男にお嫁さんを授けて下さったのだ。どの土偶さんのタイプであるかは内緒…

トリグラフ・リサーチ 稿房主
【縄文土偶探訪記】