ちょうど4年前の2013年7月26日の夜は、連日の力作業で肉体は疲れ切っているはずなのに、妙に頭がさえて眠れなかった事を覚えている。
翌27日は、朝の8時から夕方5時迄、1日大型クレーン車をレンタルした。ユンボであれば自由自在に操れるTさんも、大型クレーンとなるとさすがに免許がない。よって、オペレータの方とパッケージでのレンタルである。
1日で予定通りに残ったログの壁材をすべて積み上げる事が出来るだろうか… そもそも、天気が悪ければ作業どころではないぞ…などと、様々な思いが頭をよぎって、私にしては珍しく、なかなか眠りに就く事が出来なかったのである。
27日の作業を円滑に進めるために、25日と26日の両日は、家内と二人っきりで、ひらすら下準備を進めた。25日、私は、ログ壁一段ごとの組立手順を細かく1枚1枚のシートに描き、部材に作業手順に対応した番号を貼った。
家内は、ログ壁の緩衝材に付け忘れや剥がれがないかをひたすら確認した。これら作業を終えると、27日の積み上げ作業に無駄がないよう、家内と二人で部材の向きを念入りにチェックしながら並べ替えた。
クレーン車に近い側に早く積み上げる部材を置くようにするため、重い部材を1本、1本ほとんどすべて手で持ち上げて移動。とんでもない重労働で、後で家内がしみじみと「あの時が一番辛かったわ…」と語った。
25日中になんとか部材の並べ替え作業を終えた後、26日は、組立中のオフィス内の整理作業に着手。今後の工程を考えて、私の難敵スタイロエースは、可能な限り、ロフト下のスペースに積み上げた。
27日の作業の際の妨げにならないよう、不要な部材や工具は、メインウッドデッキにまとめて移動、一方、必ず必要となる部材・工具等のみ床の上にわかりやすく配置したのである。
2日の作業前に雨に濡れてしまったのでは元も子もないので、組立中のオフィスも部材も、ブルーシートでしっかりと覆ったのは言うまでもない。2日掛かりのこれら一連の作業を終えたのは、26日の午後3時半過ぎだった。
過酷な肉体労働にも文句ひとつなく付き合ってくれる家内の頼もしさ(器の大きさと抜群の持久力)を再認識(と言うか感動)したのはこの時だった。
我が家では、家内と長男、次男は、テニスが(かなり本格的な)趣味である。息子達が家内とテニスをやる度に、いつものその疲れを知らない動きに半ば呆れていたのだが、ログ材の並べ替え作業で発揮したのが正にその能力だった。
家内と比較すると、所詮、私は「小鉢男」だ。効率的な作業手順を組み上げるなんて事をやらせると、自分で言うのも何だが、本当に要領よく、かつ、瞬発的にこなせるのだが、持久力、忍耐力なんてものはまったくない…何でも楽をしてやろうとするので、それがむしろ作業の妨げとなったりもする(=不要・無用な小細工に走る)。
棟梁Tさんと家内の助力がなければ、おそらくログハウスのセルフビルドは、7月のどこかでお手上げ状態になっていたはずだ。これだけは間違いない!!