探訪博物館: 岩手県 御所野縄文館
(http://goshono-iseki.com/museum)
探訪日: 2016年3月16日
探訪目的: 鼻曲がり土面さん、ウルトラの母土偶さん他
2016年3月16日朝、「盛岡市遺跡の学び館」の探訪を終えた私は、9時56分盛岡駅発の新幹線に乗車、次の目的地である「御所野縄文博物館」へと向かった。
縄文館の最寄り駅である二戸駅着は10時20分。駅からタクシーで直行し、博物館着は10時40分。「御所野縄文博物館」の訪問はこれが初めてである。岩手銀行の役員さんから「素晴らしい施設だよ!」という情報をいただいており、ずっと訪問したいと思っていたのだが、なかなか二戸駅で途中下車するようなスケジュールが組めなかったのだ。
博物館のエントランスと思える建物前の駐車場スペースでタクシー下車。ところがこの建物、縄文館へと向かう「吊り橋」の入り口であった。
吊り橋の名前は「きききのつりはし」。何となく「時空トンネル」を通り抜けて縄文の世界に向かうかのような雰囲気でワクワクした。すぐに出口かなと思ったら長さがかなりある、測ったり確認したわけではないが、100m弱は歩いたような気がする。
トンネルを出るとすぐに縄文館の建物が左手にあった。そのまま突入し、入館料300円を支払って探訪開始だ!縄文館の建物はエントランスから見て右側が展示スペースであった。いきなり第1展示室「焼けた住居の発見」が待ち構えており、ガラス張りのフロアから床下に広がる約4000年前の焼失住居の出土状況を見る事が出来た。この博物館、凝ってるなぁ…
その後、円形の展示スペース「御所野縄文ワールド」へ進み、鑑賞を終えた後、円形のカーブを描く階段で2F展示室へと向かう。
階段途中に土偶さんが2体展示されていたので写真撮影。なかなかユニークな形状のレアモノ系土偶さんである。
解説パネルには「粘土で人のかたちを作ったものを土偶といいます。御所野遺跡から出土した数少ない土偶の一つです。」とのシンプルな記載があった。「御所野シスターズ」として覚えておこう!
階段の先には「展望室」があり、御所野縄文公園の広大なスペースが一望できた。今回の探訪は時間制約があり、縄文公園は見学できない。次回のお楽しみである。
2回の広々とした展示スペースで、今回の探訪のメインターゲットであった「鼻曲がり土面」さんにご対面。こちらは「国指定重要文化財」だ。「盛岡市遺跡の学び館」のシンプルな土面さんに続き、これでまた「土面コレクション」が増えた。
土偶さんの展示も充実。遮光器土偶さんのパーツの大きさに驚く。体全体は相当でかくなるぞ!
遮光器土偶さんが並ぶ展示スペースの中に、ややお姿が異なった「異形の土偶さん」を発見。
これも果たして遮光器土偶に分類されるのだろうか? ん? 何かに似ているぞ。そうだ「ウルトラの母」だ。この瞬間、私のお気に入り土偶さんがまた一つ増えた。
2Fの展示スペースを一通り鑑賞し終えた段階で、約40分が経過していた。11時半に、吊り橋入り口前の駐車スペースにタクシーを呼んであったので、残り時間は10分程だ。急いで2Fのミュージアムショップへと向かった。
こちらのミュージアムショップ、これまで訪問した縄文系博物館の中では、その品揃えは間違いなくトップクラスだ。ドグウ手ぬぐい、土器定規、クリアファイル等々、御所野限定グッズをどっさり購入。
土偶さんのレプリカはどこ?? ミュージアムショップの方に聞いたら、「ウルトラの母土偶さん(私の勝手な呼び名)の上半身のみ」のレプリカがあるとの事。高さは20cm位でかさばるが、躊躇する事無く購入を決定。彼女は現在、八ヶ岳オフィスの土偶さんレプリカ展示スペースで、独特の雰囲気(ちょっとユーモラス)を醸し出している。
さあ、これで「御所野縄文博物館」探訪は無事に完了だ。本当に見応えのある「華のある博物館」だった!
トリグラフ・リサーチ 稿房主
【縄文土偶探訪記】