この秋以降で、八ヶ岳オフィスが朝、氷点下になったのは、10月26日と11月18日のまだ2回だけだ。
そういった意味では、今年の冬はこれまでのところ「暖冬」だと思う。
だが、冬の足音は、例年よりも早足であるような気がする。
今朝、枕木テラスに出てみると花梨の実が1個、地面の上に落ちていた。
花梨の落葉もほぼ終わっている。
例年であれば12月初旬の現象であり、昨年は12月5日に同じ事が起こっている。
これは、我が社(家)が、冬支度の最終局面である「落ち葉のブロア作業」や「オフィス屋根の掃除」を実行する際のサインなのである。
加えて、我が友「リスのミッターマイヤー」が、今朝はオフィス周辺の樹木の枝を飛び回っていた。
「ヒマワリの種の給餌はまだかな~」という彼からの催促である。
これも例年は12月初旬頃からなのだ。
暖冬ではあるが、季節の進み方は1週間から10日程早いのかもしれないな…
私の決算分析山籠もりは「前半戦終盤」。
来週の前半に東京で5件程の講演をこなした後は、すぐに八ヶ岳に戻って「後半戦」に突入する予定だ。
既に、第1波の〆切りラッシュに突入しており、連日、パワポやExcelとの格闘が続いている。
ちょっと、困ったな…
冬支度の最終局面は、来週、八ヶ岳に戻ってから対応する計画だったのだが、前倒しにするべきだろうか?
でも、今日夕方〆切りの案件をひとつ抱えているので身動きとれないな。
単独滞在であれば悩むところなのだが、今回は頼りになる「社主さま(家内)」が同行している。
花梨の実やミッターマイヤーの事をさり気なく伝えると、彼女はすぐにピンときたらしい。
即座に「あなたは仕事に専念してね。落ち葉のブロア作業は、私一人でやっちゃうから!」という力強い言葉が返ってきた。
今日は元々「中村農場(本当に夫婦揃って好きだな…)」でランチの予定を組んであった。
ランチから戻って、午後1時前に社主さまはオフィスにやって来て「ブロアの準備をしてちょうだい。」との社命を私に下した。
「エンジン、それとも電動の方?」と確認すると「勿論、エンジンよ!」との言葉が即座に返ってきた。
ああっ、また豪快にエンジンブロアで落ち葉をぶっ飛ばすんだな…
オフィスの地下室からエンジンブロアを運び出してきて、メンテと給油をしてエンジン始動。
うん、異常なし!
あとは社主さまの「独壇場」である。
私が仕事をしている間は、ブロアのエンジン音が絶え間なく敷地内に響き渡っていた。
我が家の敷地の広さは600坪。
広葉樹はなるべく伐採せずに温存しているので、落ち葉の絨毯の広さと厚さは半端ではない。
1人1台のブロアで丸1日、2人で2台のブロアで手分けして半日の作業である。
2019年までは私の専担作業であったが、一昨年の12月から社主さまが参戦し、今ではブロアも彼女にすっかり懐いている。
1時間半程してエンジン音が途絶えた。
「燃料切れかな?」 と思って、社主さまの様子を見に行くと、広げたブルーシートの上にブロアで吹き集めた落ち葉を山のように積んでいた。
何しているんだ??
近付いて問うてみると「一輪車で運ぶのがまどろっこしいのよね。ブルーシートに包んで運べば、1回で一輪車の4~5倍は運べるのよ。」とのお言葉。
我が嫁ながら、惚れ惚れする程の豪腕ぶりである。
「あなたは仕事を続けて。私一人で楽勝だから。」
は~い (^_^)v
〆切りカツカツの作業の進捗状況だったので、素直に社主さまの言葉に甘える事にした。
彼女は結局、3時間弱の作業で敷地内の7割程のブロア作業を終えてしまった。
「残りは、明日、テニスから帰った後に終わらせるからね。」とサラッと言う。
う~ん、やる事も言う事も「粋」だな!
「八ヶ岳ライフへの適合性」という意味では、社主さまは私の上を行く存在だろう。
今日は「ブロアの女神さま」が八ヶ岳に降臨した日であった。
by『八ヶ岳稿房主』