今朝、朝食を終えてから敷地内を散策すると、枕木駐車場の脇に植えたパープルのブッドレアが開花していた。
一昨日午後から晴天が続き、強い陽射しが庭を包み込んだ効果であろうか? ブッドレアが開花し始めると、例年、梅雨明けはもうすぐだ。
そして、これから夏の終わりまで、我が家の庭の主役は、パープルとホワイトを主力とした約20本のブッドレアになる。
鹿の食害をまったく気にせずに済むという意味では、ブッドレアは馬酔木と並んでスーパー優等生だ。
また、別名「バタフライブッシュ(蝶を呼ぶ木)」と称されるだけあり、実に様々な蝶々が集まってきて、それも私を楽しませてくれる。
ブッドレアの開花に出会えて、今日は朝からちょっと幸せなスタートを切る事ができたぞ!
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昼前に、別荘管理区のゴミ収集ステーションから戻った社主さまが、オフィスドアの手前で悲鳴を上げた。
私を呼ぶのでオフィスのドア前のウッドデッキに出てみると、大きな、所謂「毛虫」の来(珍)客で、ドアの枠部分でモゾモゾと動いていた。
色はグリーンで、毛がとても長い。毛虫そのものの大きさは8~9cm位はあるだろうか? これまで私が見た事の無い毛虫だった。
私は「おそらく、アゲハチョウとか大きな蝶々の幼虫だろうから、もっと安全な場所に移してあげよう。」と言って、BBQの炭挟みでそっと挟んで、枕木テラス脇のブッドレアの根元に置いた。
葉っぱや茎に置いてもよかったのだが、落下したら可哀想なので、その後の移動の判断については「毛虫君」に委ねたのである。
1時間半程してから毛虫君の様子を見に行ったら、もうブッドレアの根元にはいなかった。野鳥に襲われたかな?
念のためブッドレアの葉や茎をチェックしたら、地上から80cm程の高さの茎の先端近くに、さっきの毛虫君がいた。
どうやら自力で登っていったらしい。予想以上の移動速度である。ちょっと感心した。
改めて観察すると、緑の胴体は葉っぱの中に紛れ込むと「擬態」に好都合のようだ。
社主さまには「アゲハチョウ」なんてテキトーな事を言ったが、こんなに毛の長いアゲハチョウの幼虫なんて見た事はない(いるはずもない)。
やっぱりしっかり調べておこうと思い、Googleで「毛虫 毛の長い」と検索を掛けると、すぐに、毛虫君とそっくりの画像を発見。
毛虫君は、ヤママユガ科のガの一種、クスサン(樟蚕)の幼虫だった。その外見から「白髪太郎(しらがたろう)」というアバンギャルドな呼び名があるそうだ。
繭になると「透かし俵(すかしだわら)」という、これまたお洒落な呼び方をされるらしい。
ナルホド、「白髪太郎」が「透かし俵」になって、最後は「クスサン」か。和風の呼称は悪くないな。
それにしても、世の中、まだまだ知らない事は沢山あるものだ…