何ヶ月か前に、「小説はほとんど読まない。アナリスト稼業を始めてから31年で読んで印象に残っているのは、高杉良先生の『小説 日本興業銀行』と3つの愛読書 田中芳樹先生の『銀河英雄伝説』、池波正太郎先生の『真田太平記』、司馬遼太郎先生の『坂の上の雲』、そして石黒耀先生の一連の自然災害小説位だ。」と書いたように思う。
この内、「坂の上の雲」を読み返すのは、随分と前から「師走(年末)」の恒例行事となっていた。初めて小説を読んだのは、ちょうど八ヶ岳本宅の購入を検討していた頃だから、もう20年以上も前になる。
あまりにも感動して、すぐに横須賀の「記念館 三笠」を訪れた。そして、その場で「三笠保存会」の終身会員(当時は呼称が違ったかな?)になった。その時に購入した「戦艦三笠の模型(ペーパーウェイト)」は大切なお守りで、八ヶ岳オフィスの珈琲カップ棚の最上段に、アッテンボロー分艦隊の「旗艦トリグラフ(会社の社名の由来)」と一緒に並べてある。
師走の読書は、実はこの7年程お休み中だ。NHKが2009年~2011年に掛けて「スペシャルドラマ 坂の上の雲」を放映して以降は、ドラマのNHKオンデマンド視聴に切り替えたのである。
あの3部全13回のドラマを八ヶ岳オフィスでの第2期決算分析山籠もり期間中に、正にぶっ通しに近い状態で視聴する。そして「まだまだ日本も、日本人も、そして私も頑張れるぞ!」と気分を高揚させた上で新年を迎えるのが恒例となっている。
今年は、オフィス完工後初の「第2期山籠もりを断念」となったので、新百合ヶ丘自宅書斎で仕事をしながら、デスクトップPCの画面に映し出す「ながら視聴」にする事になった。さすがに、通しの視聴は仕事に差し障りがあるので1日3回(話)程度のペースで進めようと決めた。
初日の視聴を終えた後、オフィスに飾ってある三笠の模型が相当にくたびれてきているのを思い出した。年末に三笠のプラモデルでも組み立てようかな?
すぐに、Amazonで検索したら、ちょうどオフィスの珈琲カップ棚にピッタリのサイズの完成模型を発見。なんだ、わざわざプラモじゃなくこれでいいじゃん。ポチッ! 今日の夕方届いて、思わずうふっ。こちらをオフィスに飾って、古い方は自宅書斎に置こう!
気分がだんだん高揚してきて「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ在リ、各員一層奮励努力セヨ」なんて指令文が頭に浮かんできた。そうだ、Z旗のピンバッジ持っていたよな。来週は、野鳥さんのピンバッジの代わりに「Z旗」を付けようかな…
例年の事ながら、年末の「坂の上の雲」効果は極めて大きいのだ!