昨日は川崎自宅での税理士先生への対応日。作業・手続が順調に進み、午前11時前には完了。ちょっとした空き時間が出来た。
そこで、書斎の書棚を整理して、八ヶ岳オフィスに移動する本を選別しようと決めた。まずは、書棚上のラック・スペースからと思い、重ねて積んである、内容物を示すラベルを貼った黒い保存箱を開いて行った。だが、一番下にあった箱は何故かラベル貼ってない。はて、何が入っているんだっけ?
開いてみたら、ACアダプタやリチウムイオンバッテリーの充電器等が入っていた。そして箱の中央には、四角いシルバーの謎の筐体が存在感を誇示。何だこれ?しばし記憶を辿り「あっ、懐かしい。SONYのDigital Mavica(デジマビ)だ!」と気が付いた。正に「予期せぬ再会」である。
私は「新し物好き&淡泊」な性格なので、デジカメやスマホ、タブレット等々、デジタル・ガジェット類は、新製品を購入する際に旧機種を下取りに出す。厳密に言うと、新製品の価格が多少割高でも下取り制度があるお店を使う。故に、旧使用製品が手許に残っている事はまずない。
では、何で「デジマビ」だけ大切に保管されていたのだろうか? 正直、理由がよくわからない。そもそも何年前のカメラかも思い出せない。型番は「MVC-FD71」とあるので、インターネットで検索を掛けた。
驚いた事に、当時のSONYのプレスリリースがWeb上にちゃんと残っていた(https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press_Archive/199806/98-048/)。さらに驚いた事に、発売日は「1998年6月3日」とある。そう、20年前のデジタルカメラなのだ。
それもただのデジカメではない。外観は正方形をちょっと横長にしたような武骨な形状(異形)で、厚み(奥行き)は6cm以上もある。バッテリーを入れたら重さはなんと600gの重量級である。それでいてズームは光学10倍を装備。
そして最大の特徴は記録媒体が「フロッピーディスク(FD)」である事だ。現在、金融業界ではFDと言えば、フィデューシャリー・デューティー(Fiduciary Duty) か、フェア・ディスクロージャー(Fair Disclosure)を意味するが、昔は世間一般では、FDとは「Floppy Disk」だった事を思い出した。
ノーマルの記録モードは VGA(640×480)。うーん、なんて味わいのあるギミックなんだ。まあ「キワモノの極み」って感じだな。おそらく、この個性豊かなスペックが惜しくて、私は手放さなかったのだろう。
おや? 1998年6月の発売という事は、私の八ヶ岳拠点探しの時期と微妙に重なるではないか。もしかしたら、八ヶ岳を記録した写真があるんじゃないかと確認した。だが、残念ながら、我が八ヶ岳ライフを記録したデジカメは、同じSONYの Cyber-shot DSC-F505Kからスタートしていた事が判明した。おそらく、デジマビは1999年の秋以降使っていないのだろう(=20年間お蔵入り)。だとすると、発売直後に購入したとしても「実働期間」は1年程度である。
さらに、八ヶ岳ライフ以前(1999年以前)の写真フォルダを検索してみたのだが、デジマビで撮影した写真だけが何故か見つからない。う~ん、色々な意味で謎、まるで「亡霊(Phantom)」のようなカメラだ。私はこいつを何の用途で使っていたんだろう…
もうこうなると、デジマビで実際に写真を撮影してみたくなった。20年前のデジカメが健在で、写真撮影できたら、それはSONYの当時の「技術力の証」となるような気もする。
フロッピーディスクはデジマビの中にそのまま残っていたのだが、リチウムイオンバッテリーと充電器は箱の中に見当たらない。フロッピーディスクの内容を確認したくとも、川崎自宅にはドライブがない。
20年前のバッテリーではもう廃盤だろうと諦めつつも、念のため製品番号を確認した。おや、互換性のあるタイプが八ヶ岳に置いてあるカメラバッグの中にありそうな気がするぞ。そうか、八ヶ岳のホビールームにはフロッピードライブも確か残してあったな。こんな感じに「淡い期待」が芽生えてきた。
こうして「FD記録のデジマビ」が果たしてまだ写真撮影可能か否かは、次回八ヶ岳出社時のお楽しみとなったのである!
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