「電気工事を進めるためには、トイレスペースの壁工事をまずは終わらせねばならない」という想定外の事態に直面した私は、すぐに作業工程の見直しに着手した。真っ先にした事は、12月前半までの作業可能日を確保(確認)する事だった。
そもそもオフィス・セルフビルド工事が12月にまでズレ込む事をまったく想定していなかったし、年末という事もあり、既にかなりの予定が組まれていた。そのため、12月前半までで作業可能なのは、11月23日(上水道工事の翌日)、12月1日(日曜日)、5日(木曜日)、8日(日曜日)とコマ切れの4日間しかないことが判明。
急遽、Tさんに事情を説明して、12月1日に助っ人をお願いした。この日までに、トイレスペースの作業の進め方を調べて、少なくとも配電盤を設置する壁を立ち上げねばならない。そして、8日までにはトイレ回りの作業をすべて終わらせて、「水道工事業者さんのトイレや暖房機器の設置作業を待つだけの状態」をどんな事があっても実現すると決めた。
11月23日は、トイレスペースの作業に着手できるような状況には至ってなかったので、「オフィス地下スペースのドア完成」に私単独で取り組んだ。幸い、部材の塗装とカット作業は、既に終えていたので「組立作業」のみの工程である。
だが、外気温は零度前後、かつ焦燥感に追い立てられ、作業の進み具合を写真撮影するような余裕はなかった。朝の9時半から組み立てを開始し、寒い中、震えながら作業を進めた。組立が終わり、鍵を閉められるような状況になったのは、午後1時半頃だった。この工程については、完成直後の写真が1枚残されているだけだ。
その後は、12月1日の作業に向けて情報を収集。W社長のアドバイスもあり、1日の作業手順をかなり明確に事前イメージできるようになった。1日は朝の8時半から作業開始。Tさんの助けを借りて枠組構築を進めた。お昼前には、ベースとなる柱の固定とドア取付が完了した。
その後は、私がトイレスペース壁材の作業を進め、Tさんがドア入り口(室内側)部分のテラコッタ・タイル敷き詰めを担当。午後5時前には、両作業が終了。トイレスペースにはドアが付き、配電盤を取り付ける内壁面のみ、取りあえず完成した。
その日の内に、電気工事の業者さんに、配電盤用取付の壁が完成したことを報告。電気工事等の作業手順について改めて電話で打ち合わせした後、川崎自宅に戻った。電気工事は、次回作業日(5日)までに、都合の良い日を見つけて対応してくれるとの事だった。
2日、3日と東京で仕事をし、4日の夕方、八ヶ岳入り。電気工事は配電盤工事に加え、照明やコンセントの取付等が約束通り終わっていた(超謝謝だ!)。
5日は朝の8時から単独でトイレスペースの壁材作業に取り組んだ。まだ暖房機器が設置されていないので、石油ストーブに頼った状況での作業となったが、断熱工事をしっかりとしたためか、あまり寒さは感じなかった。
トイレの壁にもスタイロエースをしっかりと嵌め込んで、この日の午後5時にはトイレスペースは8割程度完成。翌6日の早朝には、川崎自宅に戻るという慌ただしさの中での作業遂行。焦燥感が良い意味で私を追い立ててくれたようであり、自分でも驚く程の効率で作業を進めることが出来た。
7日夜に再び八ヶ岳入り(事情があってD4の代車だった)し、8日も朝から単独でトイレスペースの作業に取り組んだ。
ドア側の壁の仕上げ作業を終えた後、床材の上にアイボリー系のフロアシートを貼り、その後、西側壁にも壁材を貼り付けて、トイレスペースの作業は午後4時過ぎに無事に完了した\(^o^)/
水道工事業者さんに早速連絡し、トイレや暖房機器の設置工事を待つ事になった。休む間もなく翌9日昼前に八ヶ岳オフィスを発ち川崎自宅に戻り、10日は東京での所用に対応。さらに11日から13日までは、家内と2泊3回の冬の猪苗代湖グルメトリップを楽しんだのだ。今振り返ってみても、あんなに慌ただしくハードな作業をよく無事に乗り切ったものだなと感心する。自分で言うのも何だが、「アートという表現が相応しい手際の良さ」だった。
なお、蛇足ではあるが、12月7日に旧『銀行業界鳥瞰図』で、6日八ヶ岳からの帰路で発生した「D4狙撃事件(https://triglav-research.com/?p=5856)」を配信したところ、その後に1日のWebビュー件数が一気に5,000件程度に拡大した。当時は超多忙であったにもかかわらず、驚く程の頻度で『銀行業界鳥瞰図』の配信を続けていた。
どうやら私は「追い込まれたときの方が仕事の効率がアップ」する類の人種のようだ。