探訪博物館: 大阪府 関西大学博物館
(http://www.kansai-u.ac.jp/Museum/)
探訪日: 2017年4月13日
探訪目的: 茨城県出土「本山コレクション」の土偶さん
弊社の金融機関向け講演は、これまでかなりタイトなスケジュールを組んできた。だが、昨年9月に55歳となり、おそらく今年の9月には56歳になる。あまり好きな表現ではないが、既に所謂、G.G世代に突入しているわけである。元々、仕事優先の生き方をしてきたわけではないが、2017年度を迎え、さらに仕事のペースを「ゆったり・まったり」にギア・チェンジしようと決意。
そして、4月の講演では、①会食優先 ②愛車D4での移動 ③訪問先でのレンタカー利用の3つのスタイルを試行する事とした。4月13日~15日の近畿巡業では、初日の大阪で、この内、①会食優先(Only)にチャレンジした。会食のスタートは、午後6時半。いつもは大阪への移動は、新横浜から新幹線を使うのだが、朝イチで、東京で所用があったため、珍しく、空路で伊丹空港入りした。ディナー前にプレスの方と情報交換する予定を組んであったのだが、飛行機遅延や交通渋滞がなかったため、予約していた北浜のホテルチェックイン後に約1時間半の空き時間が出来た。
大阪府には縄文土偶さんを展示している博物館はほとんど無いので、事前に土偶さん探訪のプランは立てていなかった。が、ダメもとで、Evernoteにストックしていた「縄文土偶探訪有事即応」のためのノートブックを確認。すると、関西大学博物館に「超レア物」と言えるユニークな土偶さんが収蔵されている事が判明(そんな情報を収集・保存していた事を完全に忘れていた)。
乗換案内で調べると、北浜駅から博物館最寄りの関大前駅まで約20分。駅から博物館までは徒歩約10分との事なので、その後の予定を考慮しても20分強は見学が出来そうだ。躊躇する事無く、博物館探訪を決断。午後12時45分にホテルを発ち、関西大学博物館の前に到着したのは、1時22分だった。次の移動の電車は午後2時1分の関大前発と決めて、さあ探訪開始だ。
土偶さん以外を鑑賞する時間的余裕はないので、博物館受付で、ターゲットの土偶さんがいらっしゃる「常設展示室」の場所を確認し直行。いつものような「貸し切り状態」を予想していたのだが、円形の常設展示室は学生さん達がギッシリ。展示物をモデルに熱心にデッサン(?)をしている。考古学を学ぶ学生さん達であろうか?
お目当ての土偶さんは、縄文展示コーナーですぐに発見。ああ、なんてグラマラスでユニークな外見であろうか… くっきりした目鼻立ちに丸く分厚い唇。頭と胸の突出具合が半端ではない。サイズは小さいのだが、存在感は抜群である。
学生さん2人がこの土偶さんをデッサンしていたので、邪魔にならないように写真撮影。この土偶さんは、『本山コレクション(元大阪毎日新聞の社長本山彦一さん収集・発掘)』のひとつで、茨城県出土だそうだ。このグラマーさんは。土偶展示コーナーの最上段中央に鎮座。唯一、水色の台座を与えられていた。
その左下には「遮光器土偶」さんが数体展示されている。左下に位置するやや小型のほぼ完成形(脚部がかけているのかな?)の土偶さんは、岩手県出土。目と胴体部に赤いお化粧らしきものが残っている。
この小ぶりの土偶さんの左上には、全パーツが揃えば「しゃこちゃん」に匹敵しそうな、大型で迫力抜群の遮光器土偶さんがバラバラな状態で展示されていた。確認できなかったが、これらがすべて「本山コレクション」なのだろうか? そうだとしたら凄いなと感心。
土偶さんをウットリと眺めていたら、既に20分近くが経過した事に気が付き、常設展示室を後にした。展示室から受付に戻る途中に、考古学博物館を有する他の大学の案内が置かれている事を発見。真っ先に目に飛び込んできたのが「明治大学博物館」である。@東京 Dayの空き時間に早速訪問しよう!
博物館を出たのは、1時45分。滞在時間はほぼ予定通りの23分。こうして、分刻みとなった関西大学博物館の探訪ミッションは無事に完了!
関大前から次の目的地に向かう電車の中で「本山彦一さん」についてリサーチ。1932年にお亡くなりになっているが「エコノミスト」や「サンデー毎日」の発刊も同氏によるものだと判明した。そして、貴族院議員で、従四位・勲一等瑞宝章受勲とあった。なんかよくわからないけで本当に凄い人なんだ…
トリグラフ・リサーチ 稿房主
【縄文土偶探訪記】