探訪博物館: 長野県 茅野市尖石縄文考古館
(http://www.city.chino.lg.jp/www/toppage/1444796190237/APM03000.html)
探訪日: 2017年3月28日
探訪目的: 国宝土偶 縄文のビーナス、仮面の女神
平出博物館から尖石縄文考古館までの移動に要した時間は、コンビニ等への立ち寄りを含めて約1時間10分。尖石着は午後3時半ちょっと前となった。
尖石訪問は、ふらっとした立ち寄りも含めると今回で6回目だったように思う(最近、ふらっと型訪問は正規の探訪にはカウントしていない)。【縄文土偶探訪記】専用のデジカメを持参せずに訪れた場合は、探訪記録が正規モードではなくなるため、やや記憶が怪しくなる。もしかすると5回目かな…
.エントランスの入館チケット発券機で家内と2人計1,000円の入館料を支払い、早速、探訪開始だ。
エントランス正面では、縄文のビーナスと仮面の女神の大型レプリカが仲良く並んで、入館者を迎えてくれる。ちなみに、このレプリカのツーショット写真は、私のLINEのプロフィール画像となっている。
勝手知ったる尖石なので、エントランス右手奥に控えている国宝土偶さん2体の特別展示室に躊躇せずに直行。最優先すべきは、国宝土偶さんへの御挨拶なのだ。勿論、家内も一緒である。
「この子達は何なの? 大きくて立派で、これまで見てきた土偶と、全然迫力が違うじゃない...」と家内の第一声。国宝土偶さんを「この子達」扱いするのは不謹慎だが、私もまったく同感である。
日本全国には様々なパワースポットが存在するのだろうが、部屋単位で考えた場合、国宝土偶さん2体の特別展示室に勝るものは無いように思える。
奇をてらわずに、正面右斜めからの角度で写真を撮影。今回は、新しい試みとして、縄文のビーナスと仮面の女神それぞれの『国宝指定書』も紹介しよう!
特別展示室を出たり入ったりして約10分。十分に穢れを払い、土偶さんの発する神秘エネルギーを吸収できたと確信し、隣の展示室に移動した。こちらは縄文土器中心の展示だが、奥の方には土偶さんの展示スペースもある。
国宝さん達の存在があまりにも偉大であるために、ついつい看過してしまいがちだが、よく見ると、結構味わいのある土偶さん達だ。普通の博物館だったら主役扱いを受けてもおかしくない。
顔面把手の破片も数点展示されており、吊り目美人さん系のお馴染みのお顔が並んでいた。
私的には、縄文のビーナスのお顔が、吊り目美人さん系の「究極の美」なのだ。八ヶ岳縄文王国の気候が穏やかであった頃の「豊穣の美」と言い得るだろう。
これに対して、仮面の女神は、八ヶ岳の自然環境が過酷になった中で、縄文人の様々な願いを一手に引き受けた「巫女」であるように思える。「献身の美」って感じだろうか? ちょっと物悲しい雰囲気が伝わってきて、そこに魅了される。
この2体のまったく異なったオーラを放つ土偶さん達がひとつの部屋に並んでいるのが、尖石縄文考古館の素晴らしさであり、凄さでもある。
幸いなことに、八ヶ岳オフィスからは、尖石も井戸尻も車で15~20分程度の距離だ。今後もこの近場の2つの考古博物館と通勤途中にある釈迦堂遺跡博物館には、足繁く通う事になるだろう。
トリグラフ・リサーチ 稿房主
【縄文土偶探訪記】