八ヶ岳オフィスは快晴! マーケットの大荒れはいつまで続くのかな?

今日の天気は大荒れになるかと予想(期待)していたのだが、我がオフィスの周辺は快晴、上空には青空が広がっている。トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所のデータによると、午前10時の外気温は15.8℃と昨日よりもさらに涼しい。稼働を始めた「雨量計」であるが、昨日の午後以降も雨がほとんど降らなかった(霧が濃かった)ので、大活躍には至らなかった。でも、昨晩7時から今日の午前1時に掛けて、0.1mm~0.9mm程度の降雨が断続的にあった事をしっかりと記録している。雨量計についても信頼して良さそうだ。

今日の天気は「大荒れ」と予想していたのだが、なぜかオフィス周辺は「快晴」。青空が広がっている。昨日設置した「雨量計」が活躍の機会を逸したのがちょっと残念だ。
今日の天気は「大荒れ」と予想していたのだが、なぜかオフィス周辺は「快晴」。青空が広がっている。昨日設置した「雨量計」が活躍の機会を逸したのがちょっと残念だ。

敷地のあちこちでは「キノコ」が生え始めている。庭のアルプス乙女(小型のリンゴ)の実は膨らみ始め、枕木テラスの脇にある山栗の木には、実が鈴生り状態だ。このように、八ヶ岳オフィスには、既に「秋の気配」が漂い始めている。そう、これから11月下旬まで、私が最も好きなシーズンが続くのである。

敷地のあちらかちらで色々な種類のキノコが生えだしている。森林インストラクター試験の「キノコ判定科目」で、キノコは「素人判断禁物」である事を学んだ。
敷地のあちらかちらで色々な種類のキノコが生えだしている。森林インストラクター試験の「キノコ判定科目」で、キノコは「素人判断禁物」である事を学んだ。
昨年から実を付け始めた「アルプス乙女」。今年は現時点でも、昨年の実の大きさよりも1回り大きい気がする。収穫が楽しみだ。
昨年から実を付け始めた「アルプス乙女」。今年は現時点でも、昨年の実の大きさよりも1回り大きい気がする。収穫が楽しみだ。
枕木テラス脇の山栗は実が鈴生り状態だ。オフィス建築の際に周辺で成長を邪魔していた針葉樹をバッサリと切ったので、敷地内のシンボルツリーの1本として存在感を主張している。
枕木テラス脇の山栗は実が鈴生り状態だ。オフィス建築の際に周辺で生長を邪魔していた針葉樹をバッサリと切ったので、敷地内のシンボルツリーの1本として存在感を主張している。

八ヶ岳オフィスの天候とは対照的に、世界の株式市場は「大荒れ」の状態が続いている。昨日の東京市場の引け味は本当に嫌な感じだった。その後、中国政府による金融緩和策の発表を受け、欧州市場が反発。昨晩、NYが高く始まったのを確認して眠りについた。今朝、目覚めてニュースをみてビックリ。「えっ、NYダウ、200ポイント下げたの?」である。幸い、日経平均は午前11時の段階で170円程上げているようだが、「勢いに欠けるな…」と思わず呟いてしまった。

今日は、最近の講演の第1部で用いているシンプルな資料を昨日終値ベースでアップデートしてみた。TOPIX、ドル円レート、東証REIT指数、そして東証業種別指数-銀行を第2次安倍政権が2012年12月末を基準(=1.0)に指数化し、それぞれの推移を描いたものだ。

主要マーケット指標推移(2015-0826)

今回の世界的な株安に対する政府関係者の発言を可能な限り集めて、昨日、チェックした。「ん? 全般的にあまり危機感はないのかな?」という印象を受けた。グラフが示すようにアベノミクス導入後のマーケットのパフォーマンスは凄まじく良好で、REIT指数を除けば、他の指標は年初の水準に戻った程度である(銀行指数はそれよりも6%以上高い)。「これまでたっぷりとマーケット上昇(=アベノミクス効果)の恩恵に浴してきたのだから、慌てなさんな。」と言う事だろう。

そんなわけで、市場をあっと言わせるような「株価対策」が日本発で打ち出される事は、当面なさそうに思える。まだ、買い余力のある鯨さん達が控えているしな…  まあ、サプライズ策を発表するならば、11月の「日本郵政3社の株式公開」に絡めるのが、合理的かつお洒落である。

そんなわけで、興味は自然と銀行の「決算繰り」に移る。8月も終わりに近づいたタイミングでの「市場の混乱」だ。有価証券ポートは、おそらく「含み益」と「含み損」が混在する状態になったはずなので「合わせ切り」みたいな動きが顕在化するかもしれない。

「私募投信で含み損となった株系ファンドは、安全策をとって、とりあえず買取請求(=債券5勘定尻)で損切りしておこう。含み益のある外債系ファンドは部分的に解約請求(=有価証券利息配当金)で益出ししようか。これで総資金利鞘マイナス転落は回避できるぞ。あぁ、使い勝手の良い私募投信で積んでおいて本当に良かった。株系ファンドの債券5勘定尻の損は、外債をちょっと利喰って埋めておこう。意味のない銀行間持ち合い株は、TリサーチのOさんが、さっさと売れとまた怒ってたな。幸い、まだ利が乗っているので、思い切って取得機構に持ち込んじゃおうか? さて、JGBどうしよう。こいつの判断は面倒だな…」 — これはあくまでも架空のストーリーであるが、これから中間期末に掛けて、経営企画部門とマーケット部門との間で、こんなやり取りが繰り返されるであろう。

「心配ご無用。今期のマーケット部門の予算は4月中に固めてしまったので、お構いなく!」— こんな銀行も結構ありそうだ。

トリグラフ・リサーチ 稿房主

『TRI稿房通信』 Vol.12