2013年7月21日 日曜日。この日も、棟梁Tさんと次男Cを助っ人にログ壁立ち上げ作業が続く。
ログ材の重さは私が事前に予想していたイメージをはるかに上回った(1.5倍位かな?)。目の高さより上の作業となると、正に「苦行」となり、危険度が一気に増す。故に、作業効率も悪くなる。
W社長からは、11~12段積み上げたところでクレーン車をレンタルするケースが多いと事前にアドバイスを受けていたが、正にその通りの状況になってきた。
そこで、前日の作業が終了した時点で改めて相談し、クレーン車を1日レンタルする手配をお願いした。そして、この日の朝、次の土曜日(27日)に手配できた旨の連絡があったのだ。
クレーン車をレンタルすると決めた以上、無理してログ壁を人力で積み上げる必要はないので、この日の作業はログ壁を11段目まで積み上げて終える事に決めた。
だが、窓枠部分に係る面倒な積み上げ工程である事に加え、ロフト部分の構造材や床下地貼りも済ませる必要があるため、結局、朝の8時半から午後4時前まで作業に要してしまった。
それにしても、棟梁Tさんと次男Cのコンビの相性が抜群に良い。Tさんは「C君は飲み込みが早く、要領がとても良い。常に先を読んで行動するので無駄な指示がいらない。B-787のエンジン整備にスカウトしたい位だ。」とまでおっしゃる。
確かに私から見てもキビキビ動いて気持ちが良いし、高所の作業では抜群の貢献だ(こいつは「猿」かと何度も思った)。
だが、私は何となく感じた。「こいつは、お父様(私)のために、素晴らしいオフィスを作ってさし上げよう!」という思いで作業はしてないな。ひたすら「上司(Tさん)」の受けが良くなるように立振る舞っているだけだな。いるんだよな、こういう要領のいい奴…
次男に尋ねた。「お前は、銀行で上司に叱られる事多いか?」と。即座に「叱られた事なんてまったく無いよ。銀行だけでなくて、学校でも部活でも『怒られない奴』っていつも言われてたよ。」っとサラッと答えやがった。
ちなみに、家ではまったく逆だ。子供の頃から家内の手を焼いてきたのは、ダントツで次男のCなのである。所謂、「上っ面星人」である。まったく誰に似たんだか…
過酷なオフィス・セルフビルド作業の様々な局面で、三人の息子達の助力を得た。私は根っからのアナリストなので、息子達の働きぶりから、彼らの「個性や特性」のようなものを無意識の内に分析してしまう。結果は、見事な位に「三人三様」、こいつらこんな感じで仕事するんだ! という新鮮な驚きの連続となった。
そう、セルフビルド作業は、意外なところで、ビジネスにおける『適材適所』の重要性を再認識させてくれたのだ。