【オフィス・セルフビルド回顧録】ログ壁立ち上げまでの激闘編 3日目

2013年7月14日。この日も朝8時過ぎから作業開始。前日、途中で作業を中断したログ壁2段目(機能的には土台)の積み上げから着手。この部分を積み終わると、根太が固定可能になる。

セルフビルドの初期工程では、まだノウハウの蓄積がないため、焦って致命的なミスをしないように、慎重に作業を進めると決めていた。Tさん家族も私も、八ヶ岳に滞在できるのは翌15日(海の日)までなので、14日と15日で、根太を固定し、根太の間に断熱材(スタイロエース)を敷き詰め、その上に構造用合板を打ち付ける工程までは終わらせようと目論む。

だが、土台と2段目の組み方(重ね合わせ)がよくわからず作業が思うように進まない。お昼前に終わらせる予定が、結局、午後3時頃まで要してしまった。

2段目のログ壁を固定する前に、土台との組み合わせ方や根太の配置等を仮置きした上でイメージした。マニュアルには作業手順が一切示されていないため、作業が思うように進まない。こちらの3人が「根太チーム」。

そして、苦戦しながらもログ壁2段目を積み終えたところで、作業は2チーム編成に組み換えた。TさんとTさんのお嬢さんのご主人Kちゃん、そして二男が、根太材の運搬、加工、塗装を担当し、私と長男、三男がスタイロエースの運搬、カットを担当。

この日以降、私は一貫して「スタイローエースの加工作業」を担当する事になるのだが、木の部材と部材の間にピッチリと収まるようにカットせねばならず本当に四苦八苦する事になる。セルフビルド作業中「最も煩わしくて嫌いな作業は何だった?」と聞かれれば、私は躊躇なく「スタイロエースのカットと加工」と答えるだろう。

結局この日は、根太の塗装と一部分は仮置きを終え、スタイロエースを2枚試験的にはめ込んだ段階で作業を終える事とした。無理のない工程プランを組んだつもりだが、それすらも達成できない状況である。スタイロエースをカットした不快な屑が体中に纏わり付いた事も心を萎えさせた。

工程は完全に遅れ気味。根太の塗装は終わったが、とりあえず根太2本だけ固定し、スタイロエースを2枚だけはめ込み、この日の作業を終える事とした。
思い通りに進まない作業に疲れ切って、恨めしそうにスタイロエースを見つめる私。そもそもログ材が完全に真っ直ぐではないのに、どうやってスタイロエースを隙間なくピッタリ収めろって言うんだよ…

「前途多難」という言葉が頭に浮かんだ。