【オフィス・セルフビルド回顧録】屋根工事 苦闘編 6~7日目

2013年8月12日~13日の2日間は、ルーフィング貼り(防水シート)の作業を計画。

本来ならば1日で終える事の出来る作業なのだが、私の利き腕の故障、さらに、私と家内、三男の3人の作業となる事から、じっくりと焦らずに作業する予定を組んだ。

だが、私の右腕上腕、肩、そして首に掛けての痛みが半端ではなかった。ぎっくり腰の腕・肩・首版といった感じで、痛くて怖くて動かせない。湿布薬をべたべた貼り、鎮痛剤を飲んで、とりあえず午前の作業は見送る事にした。富士見高原病院に行こうかとも考えたが、タイミング悪く「お盆中」だった。それに骨折したわけではないので治療ではなく「安静に」という指示の上、湿布薬等が処方されるだけに違いないと考え、病院には行かなかった。

昼食後まで様子をみたが症状はまったく改善しない。ここで私が心の底から信頼かつ敬愛する家内が「今日はあなたは休んで。私とE(三男)で作業するから。作業の指示だけして。」と宣言。次男と違って口が達者ではない三男も「僕達でやるよ!」と珍しく言い切った。

私は屋根先生から、ルーフィング材と屋根材の施工については詳細に説明を受けていたので、この日は、家内と三男の言葉に甘えて「現場監督役」に徹する事とした。

12日も朝から快晴で、屋根の上の作業はあまりにも過酷である。午後1時過ぎから部材や工具の準備を進め、家内と三男に作業の手順をしっかりと説明した後、陽射しが樹木に遮られるようになった午後3時過ぎから作業開始。

右の上腕・肩・首を痛めて「戦力外」となってしまった私抜きで、家内と三男が「ルーフィング貼り」作業に挑む事となった。この日も快晴で、直射日光の下での作業を回避するために、午後3時過ぎ、太陽の光が樹木に遮られるようになってから作業を開始した。

家内の有能さは、これまでのDIY作業で十二分に認識していたが、三男が着実にそして黙々と作業を続ける様に、正直、驚いた。次男のように「飲み込みが早く先を読んで仕事をするタイプ」ではないが、私の指示をしっかりと聞き、理解した後は、着実に作業をこなしていく。

私から作業手順の説明を受けた後、ルーフィング材をカットし、重ねて、タッカー留めする作業が始まった。屋根勾配の下からスタートして、上へと進んで行く。家内も三男も作業効率が着実に向上していくのが見て取れた。

「作業の習熟に応じて、だんだんと作業効率が上がっていくタイプ」で、どうやら私の遺伝子をあまり受け継いでいないようだ。私だったら、すぐに休憩したくなるような環境の中で、2人して作業を続けて行く。

「この2人、外見は似ていないが、人間としての本源的な部分は同じタイプだな…」と、この時初めて感じた。信頼できるのはこういう種類の人間である!

家内と三男の「ルーフィング材をカットし、重ね合わせて、タッカー留めするという作業」のスピードは、どんどんアップして行った。結局、作業開始から約2時間半、午後5時半過ぎにはルーフィング材の4分の3以上を貼り終えてしまったのである\(^o^)/

作業開始から2時間半程で、ルーフィング貼りの4分の3程を終えてしまった。予想を上回る作業の早さだった。天気が急に怪しくなってきたので、この日の作業は終了。当初の予定通り、翌13日も使ってルーフィング貼りを終える事とした。

天気が怪しくなってきたので、ここで12日の作業は終了。ブルーシートでオフィスを覆った。「肩と首の具合はどう?」と家内が作業後に私に尋ねた。「1日作業を休んだので明日は大丈夫と思うよ。」と私は楽観的に答えたのだった。

翌13日朝、「今日は朝から作業頑張るぞ~」と張り切るつもりだったが、私の利き腕の症状はさらに悪化していた。特に首の症状が酷く、ちょっと首を捻っただけで激痛が走る。

家内と三男は「この根性なしの夫(父親)は今日も無理だろう。」と予想していたようだ。「昨日と同じ作業だったら、私達だけでやっちゃうよ。」と言って、2人で朝9時頃から作業を開始。

13日の朝は9時頃から作業開始。この日も結局、私は「戦力外」。ルーフィング貼り作業に習熟した家内と三男は、まるで職人さんのように作業を進めて行く。感謝感激雨霰とは、こういう事を言うのだろう!

そして、10時半過ぎには、細かい修正も含めてルーフィング貼りを終えてしまった。

結局13日の午前10時半過ぎにはルーフィング貼り作業はすべて終了した。12日が2時間半、13日が1時間半、計4時間の作業である。正味半日で作業を終えたわけであり、その手際の良さに驚いた。「忍耐力や持久力を持って生まれた人は強い!」心底そう思った。

前日は、2時間半、この日は1時間半なので、ルーフィング貼りに直接要した作業時間は4時間程に過ぎない。表題には「6~7日目」と書いたが、実態は「半日作業」なのである!

この日、家内と三男に心の底から感謝したのは言うまでもない…