「人間、1反の土地と井戸があれば…」 ナルホドね~

昨日は、長男(有効フロンティア君)が、八ヶ岳の我が家から歩いて7~8分の場所に購入した土地の樹木伐採&整地作業の業者さんとの打ち合わせ最終日であった。

富士見高原別荘地区の1区画は1,000㎡(約300坪)程度の広さが多い(分譲の際の最低基準の目安)のだが、彼が購入した土地は約430坪。

長男が購入した土地は約430坪で、富士見高原別荘地が単独で分譲した区画の中では広い方だと思う。我が家からは歩いて7~8分。「スープが冷めない」という言葉がピッタリの場所にある(車を使ってかな?)

偶然ではあるのだが、私と次男が8月1日に購入した八ヶ岳本宅&オフィスの隣地の次男側土地も同じ程度の広さであった。

既に、下地の草刈りや低木の伐採作業が進めてあり、その広さに改めて長男は驚き、そして感動していた

う~ん、やっぱり低木や草刈りがしてあると、その広さがはっきりとわかるね!良い土地を買ったね。かつて別荘が建っていた土地なので、水道・電気は引き込み済み。しかも価格は手数料等々込みで100万円にも届いていない。土地を購入する際には、宅地建物取引士資格を保有していて本当に良かったと思う。価格交渉の際にポイントがわかるんだよね。ちなみに私だけでなく、長男も次男も「金融人の嗜み」として大学時代に取得してあった。

現在は、都内のマンション暮らしなので、そりゃそうだろう。

私的には、家の建築予定部分の裏手側に「磐座」と呼べそうな大きな岩が2つあるのがとっても羨ましかった。

長男が家を建てる予定のスペースの裏手には、大きな岩が2つあった。磐座みたいで羨ましいな!

私だったら小さな「祠」を祀って、毎日、お参りするな…
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私は、26年前に八ヶ岳本宅を購入する際に、デュアル・ライフや八ヶ岳界隈について、徹底的に事前リサーチした(https://triglav-research.com/?p=36391)。

物件は3つしか見学しておらず、現在の本宅を見て、すぐに気に入って「ほぼ即断」した。

「ほぼ」としたのは、病院、スーパー、GS、消防署や各種公共施設等、生活に欠かせない施設への「アクセス10分以内(八ヶ岳であれば車で)ルール」を満たしているかを確認するためであった(https://triglav-research.com/?p=35588)。

結果は「ほぼパーフェクト(90点以上)」。

見学から数日後に、正式に購入する旨を不動産業者さんに伝えたのだが「Oさんは、見た瞬間にあの土地を購入するだろうとこちらも確信したので、もう成約済みにしておきました。」との言葉が返ってきた。
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最初に見学したのも富士見高原別荘地の別の区画だったのだが、面積は230坪程度(ちょっとうろ覚え)で、「田舎暮らしをエンジョイするには、かなり狭いな…」と感じた事を覚えている。

最初の物件を見学した後、「広さ300坪」を個人的な下限ラインと決めた。

ふたつめの見学物件は、確か270~280坪程で、広さ的には、まあまあだったのだが、「山での暮らしの宝物」である「西日」が確保出来ないのが難点(致命傷)であった。

「土地の広さ」の好き嫌いなんて、あくまでも「個人の感覚」で、何が正解か不正解かなんてものは、存在しない。

土地選びの基本は、綿密なリサーチの後は、自分の「直感」を信じるのが一番である。

そして、その「直感」には、これまでの人生の知見・経験等が影響をしっかりと及ぼすのである。
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最近になって、何故、「田舎暮らしには300坪程度が欲しい」と感じたかの理由がわかった。

相続放棄する際に、亡くなった父が保有していた不動産の一覧を確認したら、実家の土地が、やはり約300坪だったのだ。

八ヶ岳以上に「ど田舎の南房総」なので、振り返ってみれば、近隣のお宅はどこも似たような広さで、住居の他にかなりの大きさの物置や蔵とかが敷地内に建っていた。

そして、敷地内には、ちょっと規模の大きな家庭菜園スペース等があり、鶏を飼っているのも普通だった(稲作用の田は、どの家も別に保有していた)。

まあ、かつては、近隣のことを気にせずに、農家が気楽&気儘に暮らせる広さが300坪程度だったのだろう(ちなみに父はサラリーマンだったのだが…)と推測した。
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昨日、長男の土地を歩いている時に、父より先に亡くなった母(農家の家系)が「人間、1反の土地と井戸(実家にはあった)があれば、家族が何とか食いつないでいける…」と、よく言ってた事をふと思い出した。

私も一応、宅地建物取引士なので、㎡、坪、a (ha) の換算は瞬時に出来るのだが「1反」の広さは、まったくピンとこなかった。

調べてみて感動! 「1反」って、約992㎡、そう、約300坪なのだ (°0°)

凄いね。 「田舎暮らしに 1.000㎡」ってのは、それなりの根拠(昔の農家の知恵)があったのだろう。

息子達には、ちょっと変更を加えて、デュアル・ライフを「楽しむためのスペース」として1,000㎡、それ以外の部分(約440㎡)は「生きるためのスペース」として活用するようにアドバイスする事に決めた。
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八ヶ岳界隈では「自給自足コミュニティ形成」が、ひとつのブームとなりつつある。

考えている事、感じている事の「根っこ」は、おそらく私と同じだろう。ゆえに、共感を覚える。

だが、私は、いきなりコミュニティーではなく、まずは「家族ベース」での基盤づくりを優先するつもりだ。

「個」がしっかり確立できていなければ、「集団」で上手く行くわけがないないというのが、私の信条なのである。

私と長男、次男の保有分を合わせれば「スープの冷めない距離」に約6,300㎡(6反強)の土地を保有できたことになる。

私と社主さま、3人の息子達の家族が、どんな時代になっても「何とか生き延びていける」程度のベースは築けたんじゃないかな?

将来の「畑候補」の筆頭は、私と社主さまが原野状態から開墾・整地したこのお庭のフラットスペース。既に奥の100坪は「果樹ガーデン」として活用中。
畑の第2の有力候補が、新たに購入したオフィス脇の平地。針葉樹を伐採したら「陽当たり良好」となるのは確実で、水道も引き込み済みなのである。
この一番広いフラットスペースも、次男の住居用スペース以外は十分に「畑候補」と成り得るのだが、テニスコートを撤去するのが勿体ないと思えてきた。長男は「やっぱり一部はピックルボールのコートだな…」と勝手に決めつけていた。

本当は「蕎麦畑」用の土地がもう少し欲しいんだけどね… ちょっと標高が高過ぎるんだ。
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現在の社会ルールに従って「土地を購入(保有)」という表現を用いているが、「本質的な大家さんは地球」である。

土地の購入代金は、経済を回すために支払うコストで、実体は「地球に支払う借地権料」だと私は思っている。

長男の土地では、かなりの数の樹木を伐採することになるが、「針葉樹を伐採した数以上の雑木(広葉樹)を植樹する(我が家のマイルール)」ようにもアドバイスするつもりだ。

敷地内にある「巨木」は、もう「神さまの木」なのである!
我が家の敷地に沿う「財産区林」は、我が家にとって「宝物」。涸れ沢があるので、将来的に開発リスクは無いし、井戸掘りの際には「地下水脈」があるのが確実だからね。

樹木を含めて自然環境は、すべて同じ地球で生きる「大切なパートナー」だからね!

— One Life, Live It !

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