今日は1日、自宅での「臨時休業日」と決めた。
先週の「突発的かつ危機的状況」を無事に乗り切る事が出来たし、加えて久し振りに〆切りがない。
今週は、おそらく巡航速度で仕事を進められそうなので、よくある「零細企業経営者特権」を行使する事にしたのである。
八ヶ岳滞在中であれば、社主さまとどこかお出掛けとなるのであるが、今日は自宅で終日ノンビリと過ごす事にした。
実は「通し」で、是非、視聴したい Netflixのドラマがあったのだ。
それは、6月1日に、世界同時独占配信された『THE DAYS』である。
福島第一原発事故を描いた事実に基づく物語だ。
私は、東日本大震災と福島第一原発事故で何が起こったかをしっかりと学び、その記憶を風化させない事は「日本人の責務」であると考えている。
同時にそれは「自然災害の坩堝」とも言える日本列島で生存するための必須知識だと思う。
ゆえに、東日本大震災や福島第一原発関連の書籍、ドキュメンタリー番組だけでなく、映画やドラマの類にも可能な限り目を通してきた。
毎年3月になると東日本大震災に関連したNHKスペシャルのアーカイヴスを視聴するのが習慣だ。
3月11日前後には、福島第一原発事故を描いた2本の映画「Fukishima 50」と「太陽の蓋」を必ず観るようにしている。
この「仕来り」については、『八ヶ岳稿房』でも何回か記してきた(https://triglav-research.com/?p=43755)。
『THE DAYS』は、全8話で、すべて合わせると431分(7時間11分)となる長いドラマだ。
今朝の8時前から視聴を始め、間に軽い昼食を挟んで、午後3時半過ぎに漸く全8話を視聴し終えた。
う~ん、予想以上に良かったな。これは、日本人が観るべきドラマだ!
「Fukishima 50」、「太陽の蓋」、それに「NHKスペシャル」の事故再現検証ドラマの「包括パッケージ」って感じだ。
映画やドラマが時間の制約で伝える事の出来なかったエピソードもふんだんに盛り込んでおり、書籍から得ていたそんな情報を映像で再確認できた。
原発事故後の検証で明らかになった「最新の事実」に関しては、十分に反映されていない面もあるなと感じたが、それは制作時期との兼ね合いで仕方ないのだろう。
一定の人物を英雄視するような事はなく、事実をなるべく客観的に淡々と描いているように思う。
それでも「無能な人物の無能かつ有害ぶり」は見事に伝わってくる。
ああっ、世の中には「どうしようもない奴」ってやっぱり存在するんだな…
結局、一連の福島第一原発事故モノの映画やドラマを観ると、まったく同じ事を考えるんだよね。
ひとつめは「我が国の為政者は信頼に値しない」、ふたつめが「自分と家族の事は自分で守るしかない!」である。
7時間以上のドラマでも同じ結論に至るのだから、おそらくこれは「正解」なのだろう。
我が家の社主さまは、東日本大震災や福島原発事故に関する映像は「怖くて観る事ができない」と言う。
だから、『THE DAYS』も私単独での視聴となった。
だが、彼女は、私が東日本大震災や福島原発関連の映像を見終えた時に必ず同じ事を私に伝える。
「大災害の時は、他人の事など一切考えずに、自分を守る事だけ考えなさい。」
「真っ先に逃げて卑怯だとか批判されても、全然気にする事ないから。」
「そして、私の所に無事に帰って来るのよ!」
う~ん、私という人間を見損なってもらっては困るな…
大災害の時に限らず、普段からそんな感じだもんね!