今日の予定は資料の〆切りが1件に、講演2件とプレゼンが1件。
これを乗り切れば、計画外であった2つの至急対応案件も含めて、ここ数日の無茶苦茶な仕事の波状攻撃は一段落する。
朝の7時過ぎに〆切り案件の送信を終えて、さあ、東京へ…
おっと、その前に大切なことを忘れていた。
講演中に抜けた「仮歯」の治療である。
実は、昨日、六本木ヒルズでの講演が終わってすぐに、掛かり付けの歯科医院に仮歯が抜けた旨を伝え、治療の予約をしたのである。
抜けた仮歯は前歯。
鏡で確認したのだが、ニッコリ笑ったりすると、見事に間抜けな顔になる。
今日の講演は、銀行の頭取以下、役員さん達が相手なので、こんな緊張感のない顔を見られてしまったら私のイメージダウンになってしまう。
子供の頃から「常識と理性が服を着て歩いている」と呼ばれていた私にとって、そんな「虚像」は守らねばならないのだ。
歯科医院の受付の女性には、当初は夕方の時間帯をオファーされたのだが、それでは1日の予定がグチャグチャになってしまう。
どうしてもと、朝一番の治療をお願いしたのである。
無理を聞いていもらい、何とか東京での講演やプレゼンは「前歯のある状態」でこなせることになった。
「歯がある事のありがたさ」を感じたのは、今日が初めてだな…
だが、歯科医院での治療に時間を要した結果、スケジュールが一段とタイトになってしまった。
結局、正に「綱渡り」のような半日を東京で過ごして、最後の講演を終えたのが午後6時過ぎだった。
ふ~、やったね。これですべてを無事に終えたぞ。
講演先から自宅最寄りの新百合ヶ丘駅まで安堵感と達成感に包まれて、ちょっと幸せな時間だった。
駅の改札を出て、ふと思いだした。
「ご当地パン フェスタ」って、確か今日が最終日だったな。
イベント会場に行くと、午後7時までとのことで、半ば撤収モードに移っていた。
残りのパンはかなり種類が限られていたが、何とか4個を購入できた。
うん、あまりにも些細でちっぽけだけど、頑張ったご褒美としよう。
自宅に戻ってから、購入した「ご当地パン」の内、富山県 さわや食品の「コーヒースナック」を味わう事にした。
うまっ。
クリスピー・クリーム・ドーナツが「嘘臭い癖になる甘さ」だとすると、このパンは「素朴で懐かしくて優しい味」だな…
「ご当地パン」に嵌まってしまいそうな私だった。
———-
人生は綱渡り。
そして、無事に渡り切った後に待っている「些細な喜び」の積み重ねがこそが「幸せ」なんだよね!
今回は「ご当地パン」が待っていてくれたんだな…