「北杜市 し 1519」ナンバーのスーパーカブか…
最近、八ヶ岳周辺の5月~6月のイベント情報を検索していたら、何度か、北杜市が舞台のアニメ「スーパーカブ」に関係した情報を目にした。
私は、バイク系にはまったく興味も知識も無いので、特に内容も確かめずにスルー。
ところが、今朝、マシン・ウォーキングを始めようとした際に、ながら視聴するために Amazon Prime Videoを開いたら、2021年スタートのアニメ作品の中に「スーパーカブ」がある事に気が付いた。
まあちょっと観てみるか。つまらなければすぐに別のコンテンツに変えればいいんだし…
第1話の最初のシーンでいきなり「日野春駅」が登場しビックリ。その後、ドビュッシー の「亜麻色の髪の乙女」が流れ、中央本線の線路を挟んで左右に「南アルプス」と「八ヶ岳」を遠望するシーンが映し出された。
あまりにも美しい風景描写である上に、おそらくはD4でドライブ中に見たであろう光景の既視感も加わって、一気にこのアニメ作品の世界に引きずり込まれてしまった。
作品は「小熊」ちゃんと言う「親はいない。お金もない。友達も趣味も、将来の目標もない。何も持たないひとりぼっちの少女(女子高校生)」が、偶然出会った「中古のスーパーカブ」を購入してから、日常生活が変わっていく様を淡々と描いた内容だ。
彼女が購入する中古スーパーカブの走向距離はわずか503.2kmなのに、バイク屋の老主人は「1万円」で売るという。
理由を小熊ちゃんが尋ねると「人を3人死なせているバイクだから…」との返事が帰ってくる。「呪いのスーパーカブ」か?
ところが彼女は躊躇なく購入を決定(あれっ、ちょっと変な話の流れになってきたな)。この時点では、まだ原付免許すら持っていないのだ。
その後は、北杜市役所でナンバーを交付されるシーンに移る。ナンバーは「北杜市 し 1519」。
この瞬間、何だよ、オカルト(怪奇)系アニメかよ… 「死(し)に行こう(15)、行く(19)」なんて趣味が悪いな!
もう観るのを止めようと思ったのだが、取り敢えず第1話だけでもと思い留まった。
結論的には、怪奇系アニメというのは、私の「下衆の勘繰り」であった。
アナリストという職業柄、数字を見るとついついその意味を考える癖が身に付いており、その性癖が時々、こういった勘違いを引き起こすのである。
正に、正当派の「青春&バイク」アニメ。そして、兎に角、風景描写がウットリする程に美しい。素晴らしい作品だ!!
また「亜麻色の髪の乙女」以外にも「月の光」等、ドビュッシー の名曲が流れ、これが日野春・武川界隈の美しい風景に見事にマッチするのだ。
また、登場人物が皆、サラッとした感じで、私の大嫌いなギラギラ感、ベタベタ感、体育会臭とは無縁なのも本当にイイ。
結局、マシン・ウォーキングを終えた後も、Amazon Prime Videoで無料で視聴できる第5話まで通しで鑑賞(この表現が相応しい)してしまった。
こりゃきっと、「スーパーカブ 聖地巡礼」とかあるんだろうなと思って検索を掛けたら、もうゾロソロ出てくるじゃないか…
さらに驚いたのは、既に今年の2月に「北杜警察署」と「スーパーカブ」のコラボビジュアルまで公開されていた事 (°0°)
私はどうやらアニメ「スーパーカブ」ブームに、完全に乗り遅れていたようだ….