八ヶ岳ライフの生命線—Wi-Fiトラブル顛末記

新年移行モードに入ったこの時期のルーティンのひとつは、八ヶ岳ライフの生命線のひとつとも言える「通信環境のチェック」である。

今年は4年に一度の通信関係機器の全面リニューアルの年だったので、既にWi-Fiルーターは、最新のWi-Fi 6対応機種に変更済みである。

通信速度が増しただけでなく、同時接続できる機器の台数も大幅にアップし、その結果、IoT化を一気に進めることが出来た。全面リニューアル完了から2ヵ月近くが経過したが今のところトラブルは皆無。

こちらが八ヶ岳オフィスのWi-Fiルーターと西の守り神「仮面の女神」さま。

そんなわけで、今年はオフィスと本宅各部屋のWi-Fi電波強度と通信速度を確認するだけで簡単にチェックは終わるだろうと高を括っていたのである。

まずは、オフィスの通信速度をチェック。結果はダウンロード249Mbps、アップロードは66.5Mbpsで通信速度の割合ランキングは99%(上位1%)と測定された。アップロードは100Mbps位と予想していたのでちょっと遅めだが、まあこんなものだろう。

左は新百合ヶ丘自宅、右は八ヶ岳オフィスの通信速度。八ヶ岳もアップは100Mbps位の数値がいつもなら出るんだけどな… 自宅もオフィスもWI-Fi 6対応のルーターに交換したばかりで、通信環境は様変わりに向上した。

実はこれは当たり前の結果だ。NTTの光ファイバーは鉢巻道路から財産区林を経由し、我が家の敷地内では地下を通ってオフィスに引き込みされている。

Wi-Fiルーターはオフィス西側のコーナーに設置されているので、通信環境はベストの状態なのだ。

問題は本宅である。Wi-Fiルーターから直線で、最も近い壁でも26~27m、最も遠い壁ではおそらく40m以上の距離がある。

当然ながら通信速度は、オフィスよりも大幅に低下し、ダウンロードで60Mbposから20Mbps程度になってしまうのだ。まあでも、通常のWebブラウジングや動画視聴には何の支障もない通信速度を確保出来ていた(はずであった)。

早速、オフィスに最も近いリビング側の2Fで計測。結果に目を疑った。ダウン12.1Mpbs、アップ10.5Mbpsでランキングは61%だった。

オイオイ嘘だろう…  慌てて2回ほど再計測したのだが結果は似たようなものだった。

こちらがルーターから26~27mの距離にある「中継器1号」。

じゃあ、最も遠いダイニング側の2Fはどうなんだ? 結果はさらに惨憺たるものだった。

ダウン5.75Mbps、アップ8.41Mbps、ランキング42%と見た事もない小数点第2位表示という異常事態。これじゃあ使い物にならないじゃないか!

こちらはルーターから40m以上は距離がある「中継器2号」。

機器の故障か?? そう言えば、昨晩視聴した Amazon プライム ビデオは、ちょっとカクカク感あったよな。

ここで思い付いたことがあった。前回の八ヶ岳滞在時に、自宅で余った中継器1台を八ヶ岳本宅に移設してルーターに中継接続した。だが、その際に通信速度のチェックを怠っていたのである。

こりゃあ、中継接続の設定で何かしくじったに違いない。2台の中継器をコンセントから外してオフィスに持ち込んだ。早速、インターネットで調べるとビンゴ!

八ヶ岳本宅から中継器2台を取り外して、初期化した上でリレー接続方式に変更。まだまだ知らないことは沢山あるな…

中継器2台をWi-Fiルータに並列的に接続したため干渉を起こして、どうやら機器本来の性能が発揮されていないことが判明。

解説にしたがって、2台目の中継器を1台目とリレー接続して、ちょっどドキドキしながら通信速度を再計測。

やったね (^_^)v  リビング側のダウンなんて、12.1Mbpsがなんと70.3Mbpsに大幅アップだ。

中継器1号は、接続方法を変更しただけでダウンもアップも6倍程度も通信速度が向上した。「接続設定」って大切なんだな…
2台目の中継器の設定変更前の速度はあまりにも遅くて(°0°)。速度表示で小数点第2位がある事を初めて知った。変更後の速度は直線距離でルーターから40mある事を考えれば及第点だ。

Wi-Fiの接続なんてちょいちょいサササの簡単な作業だと甘くみていたのだが、まだまだ奥は深いな… 

いや~、本当に良い勉強になった。