人にもモノにも「第二の人生」— タダで貰った「鉄チン」でBBQ台を作成した!

「人生100年時代」というのが本当に到来するか否かは、これから続くであろう「人類と新型ウィルス(SARS-CoV-2に限定しない)の長き闘い」を考慮するとちょっと怪しくなってきたように感じる。

別に長生きしたいとは思わないが、それでも、現在の男性の平均寿命81歳位を前提にライフプランを組む必要がある。

来年還暦の私でもまだ20年以上は残っているわけであり、この人生の4分の1に相当する期間を「好きな事、楽しい事だけやって生きていく」ためには、入念な準備が必要だ。

20年以上も前に八ヶ岳に第2の活動拠点を設けたのも、50代を迎えてすぐに八ヶ岳に会社を構えたのも、すべてそのための布石である。銀行調査の仕事が一段落したら、大好きな森林(樹木)や縄文に絡んだ地方創生の仕事に携わるのが最近の「夢」だ。

コロナ禍で社会構造が劇的に変わろうとする中、今後は「第二の人生(或いは二毛作の人生)」をいかに設計するかが、より重要な時代になったと確信している。そして、これは人だけではなく「(良い)モノ」にも共通した事だと思う。

先日、八ヶ岳で直径が28cmもある山栗の大きな枝を悪戦苦闘して伐採した(https://triglav-research.com/?p=28947)。その際、枕木テラスの半分を覆うほどの大きな枝が焚き火台の予備用と確保してあった「スチールホイール(鉄チン)」を直撃。あの重い鉄チンが、衝撃でおそらくはテラスから70~80cmの高さにまで飛び上がったのだ。

「あ~あ、こりゃ凹んじゃったな…」と恐る恐る傷を確かめたのだが、驚いた事にまったくの無傷だった。そもそもこの鉄チンは、自作の「焚き火台」とするためにピットイン富士見の店長さんに無料で貰った2個の内のひとつだ。

焚き火台となった片割れは、脅威の「熱耐久力」を示しており現役として活躍中なので、2個目の登板の機会は当分なさそうである。ここで「小細工の魔術師」に閃きがあった。そうだ、こちらはBBQ台にしよう!

八ヶ岳オフィスには、参加人数に応じて4種類のBBQ台があるのだが、2~4人程度の人数に相応しいタイプがどうも貧弱(貧相)だった。焚き火台と同じタイプの鉄チンで「お揃いのBBQ台」を作ったらお洒落に違いない。

善は急げと必要部材の調達に動いた。勿論、保有している部材を最大限有効活用したのは言うまでもない。

鉄チンを洗浄し、調達した部材を並べた。網と当初使う予定だった炭受け用の皿(ピザプレート)は元々、焚き火代用にと購入したモノなので追加コストはゼロ。アンカーボルト類はホームセンターで購入したが全部合わせても1,000円も要していない。

部材が揃った後は、鉄チンの洗浄⇒鉄チンと炭受け皿の耐熱塗装⇒塗装の乾燥⇒塗装空焼き⇒炭受け皿の高さ調節 と次々に作業を進め、無事にBBQ台が完成\^^/

耐熱塗装を施す。耐熱スプレーは2本在庫を有していたので、これも追加コストはゼロ。一晩乾燥させて、その後は空焼き作業に移った。
同じサイズの鉄チン製「焚き火台」と並べて「空焼き」作業開始。本当はバーナーを使おうと思ったのだが、焚き火台の時もいきなり少量の炭で空焼きし、結果オーライだったのだ…
今回、チタン製の網と焼肉用のプレートも購入。これもBBQの使用前に空焼きした。
炭受け皿は、焚き火台と同じ高さで設定したら炭の火力が十分に伝わりそうもない。そこで、高さ調整のために購入したボルトとナットの登場だ!
アンカーボルトの脚部と前の写真のボルトを連結し、炭受け皿の高さ調節を可能にした。
結局、炭受け皿はフライパン用の直径34cmの鉄製蓋を追加購入(安くてサイズもピッタリ)。炭燃焼時に空気が流れるように、炭受け皿の周辺にわずかな隙間を確保して高さを調節。「小細工の魔術師」の本領発揮。
鉄チン製BBQ台が完成。焚き火台よりも脚部となるアンカーボルトを短くしたので、テーブルの上に置いてもOK.
焚き火台は深さ優先で部材受け皿を最下部に配しているが、BBQ台は鉄チンのほぼ中央部辺りに炭受け皿のポジションを設定。これで炭の火力が無駄なく伝わるだろう。焼き網を上に置くとサイズは見事にピッタリ。まあ部材調達の際にしっかりとサイズ計測済みなので当然の結果だが…

無料で貰った2台(代)目の鉄チンも無事に「第二の人(モノ)生」をスタートした。

炭を入れて鉄チン製BBQ台の「第二の人生」が始まった!「ほぼ完璧な出来映えだな!」と「小細工の魔術師」は一人で呟いた。

人もモノも何かに貢献する事で「生き甲斐」を得るのである!