アライグマ夫婦の山籠もり日記(参)今日は「木樵作業」

意志の強さを試されているのではないかと思える程、ふらふらと出歩きたくなるような「穏やかで爽やかな天候」が続いている。だが、今は「日本国民としての嗜み」を守るべき時だ。今日も八ヶ岳敷地内から1歩も外に出ない「山籠もり生活」を継続。

今日も快晴で穏やかな1日だった。

ふと、我が社(家)が、独自の「緊急事態宣言」を発令したのはいつだったのか気になった。『銀行業界鳥瞰図』や『八ヶ岳稿房』で検索してみたら、1月26日だった事が判明(https://triglav-research.com/?p=26552)。

「スーパー・スプレッダー」という言葉に私が反応し、『家族の共有LINEグループに「外出時には必ずマスクを付け、かつ、マスクのストックをタップリ確保する事」「吊り革やスーパーのカゴなど、不特定多数が触れるものは素手では絶対に触るな」「会社以外の外出は極力控えろ」等々のアドバイスを直ちに送った。』とちゃんと書いてあった。

その直後にAmazonで使い捨て手袋を注文し、すぐに富士見の町にマスクの買い出しに出掛けているので、本当に慌てていたんだろうな… 我が家独自の緊急事態宣言発令から今日でもう75日目。新型ウィルスとの闘いが「長期戦」である事を実感した。

さて、今日の「1日ひとつ小ネタで感じる些細な喜び」は何にしようか? そうだ、枝落としが中途半端なままだった。前回、八ヶ岳滞在時に、広葉樹の太目の枝を高枝切りチェーンソーで切断しようとした際に、枝の荷重でチェンソーがロックされてしまい、二進も三進も行かなくなった状態のまま放置してきたのである。

前回滞在時に枝の太さの判断を私が誤り、高枝切りチェンソーが枝落とし作業中に枝の重みでロックされて(外れなくなって)しまった。枝の太さは15cm程と思ったのだが… 仕方ないのでそのまま放置して自宅に帰ったのだ。

そこで、社主さま(家内)に協力をお願いし、梯子に登って手鋸で枝を落とす事にした。要は「枝落としと高枝切りチェンソーの救難」の複合作業だ。早速、メインウッドデッキから短い方の梯子を運んで切断予定の木に立て掛けた。

ここで2つの問題が発生。ひとつめは、予想していた以上に作業高度が高い。不都合な事に、私は「極度の高所恐怖症」である。ふたつめは、梯子を設置する場所が不安定で、かつ、梯子がかなりたわむ。悲しい事に、私は「体重が80kgを超えるに加え、身体的バランス感覚が天才的に悪い」。

枝を手鋸で切るには、この梯子の最上部で作業せねばならない。高所恐怖症・体重・身体バランスの観点から、私には不可能な難作業であった。

即座に「作業断念」を決断せねばならない状況に陥ったのであった。だが、これからが我が社(家)の凄いところだ。社主さま(家内)が迷いもなく「じゃあ私が梯子に登って枝を切るわ。あなたは梯子が動かないようにしっかりと支えていて。それだけでいいから。」とおっしゃった。

そして、あっと言う間に梯子の先まで昇って、鋸で固い広葉樹の枝を切り始めたのである。涼しい顔をして、正味作業30分程で見事に枝を切り落としてしまった。高枝切りチェンソーも破損なく回収し、すぐにバッテリーを取り付けてみたが問題なく作動。

1回目の切断作業(15分程)で、枝は庭に倒れ落ちた。
庭に倒れ落ちた枝を細かく切断した後、仕上げの「切り落とし作業」に着手。
枝の切り落とし作業が完了\(^o^)/ 切断面を見ると直径は15cmどころではなく、25cmはありそうだった。こんなに太い枝を高枝切りチェンソーで切断できるわけがない!

これにて、今日のプロジェクトは無事に完了! 我が妻ながら、惚れ惚れとするような見事な「木樵女(ノルウェイの森だったかな…)」であった。

社主さまは木樵作業だけでなく、クリスマスリースの材料になる松ぼっくりも拾い集めていた。私以上に八ヶ岳ライフに適応しているように思う。

タイトルには、今日の木樵作業なんて書いてはあるが、私はただのアシスタントだった。否、正確には「梯子支え役」に過ぎなかったのである。ああ、情けない…