何故か四日市に「諏訪」があった — 諏訪大社ネットワークの強大さを知る

今日から中部地区への講演出張。今回の「講演週」は、この後、週末の休暇を間に挟んで、来週の月~火曜日の中国地区巡業で一段落する。

今日は、午前中、名古屋での仕事を終えて、次の講演先である四日市へ向かった。名古屋から事前に予定していたよりも1本早い近鉄特急に乗車。そのため、講演開始前に1時間弱の空き時間が出来た。

縄文土偶さんを探訪していた頃の私であれば、事前にキッチリと考古博物館探訪の計画を練っていたのであるが、既に【縄文土偶探訪記】は手仕舞っている。

だから今日は「本当の空き時間」である。さあ、どうしよう? 喫茶店で時間でも潰そうか…

近鉄特急の中で、講演予定の銀行本店周辺の地図を確認すると、すぐ裏手にかなり広い公園がある事に気が付いた。名前は「諏訪公園」。へえ~、四日市(三重)にも「諏訪」って地名があるんだ。

春みたいな陽気なので、急遽、この公園を散策してみる事にした。駅からは歩いて5~6分だっただろうか。すぐに「諏訪公園」に到着。

感想は「こりゃ確かに公園だ」としか言いようがない。ちょっと凝った噴水が2カ所あるが、やっぱり普通の公園である。

諏訪公園は正に「公園」でした。

ここで時間を潰すのはちょっと厳しいな。やっぱり喫茶店(コメダ珈琲の場所を確認済み)かなと思い、周囲の様子を観察すると神社らしき建物と鳥居が見えた。折角だからお参りしてからコメダへ行こう。

鳥居の方に向かって歩くと、神社の名称を記した石柱を発見。「縣社 諏訪神社」とある。えっ、諏訪大社と何か関係あるのかな??

えっ、諏訪神社。諏訪大社と関係あるのかな?

石柱の対面には「東海道五十三次 四日市宿」の看板のようなものが立っており、その下には「当諏訪神社は鎌倉時代の初め建仁2年(1202年)信州諏訪神社の御分霊を此地に奉還致しましたもので四日市開拓以来の氏神で有ります。」と記されていた。

四日市宿の説明かと思ったら、下に信州諏訪神社の御分霊と記されていた。

御分霊とか奉還とかの意味はよくわからないが、800年以上も前に出来た「諏訪大社の支店(分社と言うらしい)」のような存在である事は私でも推測できた。そうか、諏訪神社が有るから「諏訪公園」なんだ。

神社の境内は予想していたよりも広くて、そして清々しい気が満ちていた。

平日のお昼過ぎだが。私以外にも参拝者が数名。
境内は広く立派で清々しい気が満ちていた。お馬さんの解説は読み忘れたな…
今日は春のような陽気。境内の椿の花が綺麗だった。
御柱と記された石のオブジェがあった。石の階段を上ってみたが、クルッと1周して、ただそれだけだった。

お参りを終えると左手に社務所が有るのを発見。しまった、今日は「ご朱印帳」持参していなかったぞ。

お守りでも買おうかなと思い近付いてみると、色の付いた華やかなご朱印帳が2,000円で置いてあった。しかも「限定300帖」なんて書かれている。

さらに裏表紙は「大入道」なるどう見ても「妖怪」としか思えないキャラクターが描かれているではないか。やっぱり、記念に買うしかないよね…

思わず買ってしまったシュールなご朱印帳。300帖限定なんて書いてあったら買っちゃうよな…
ご朱印も今日の日付でしっかりいただきました!

と、こんな具合に「講演に来て公園に寄って諏訪大社の分社のご朱印帳とご朱印をゲット」なんて、まったく予期せぬ展開になってしまった。これはもう「諏訪大社様のお導き」としか言いようがないだろう。

講演後、移動中の新幹線車中で全国に諏訪大社の分社が何カ所有るかを調べてみた。Wikipediaには「全国に約25,000社ある」と記されており驚愕。

確か日本全国でセブンイレブンが21,000店位だったよな。全銀協加盟行の国内店舗数(本支店+出張所)が13,500店位だぞ~

こうして、全国に貼り巡らされた「諏訪大社ネットワークの強大さ」を思い知る1日となった。それにしても凄いな。銀行店舗数の1.85倍だぞ!