急速に変わりつつある趣味趣向 —60/40クロスが本当に好きだ

気が付けば、なぜか58歳になっていた。あと1年7ヵ月で「還暦」、10の位で年齢を四捨五入すれば「紀寿」である。もう間違いなく「人生の終盤戦」に突入している。

講演週なのでスーツばかり着ている。弊社(と言っても私だけだが)のドレスコードは厳しく、真夏でもスーツとネクタイは必ず着用する。

ビジネスの際の身嗜みについては、社会人になって最初に働いた国内最大手の証券会社が、兎に角、厳格だった(しっかりしていた)。その影響で、スーツの生地(オーダーの際のスタイルはもう25年以上は弄っていない)やネクタイ、革小物等については相当にこだわっている。

『稿房通信』で何故か、かなり人気の「野鳥ピンバッジ(ネタ)」については、数が着実に増えてきた結果、スーツ毎に対応するピンバッジが決められるようになった。

一方で、プライベートの服装については、まあ、見事な位にこだわりがない。同じような物ばかり着ている。

Eddie Bauerのセール品で、ポケットが多く付いていて、ごつくて(頑丈そうな)やつをシーズンオフの時期にまとめ買いして放っておく(「寝かせる作業」という)。出番が到来して着倒した後は、八ヶ岳での作業服として第2の人生を全うしてもらう。

そんな「どうでもイイ」選び方だから、似たような(或いはまったく同じ)スタイルの色違いとかがやたら多い。そもそも、プライベートの服選びにお金や時間を掛ける事は無駄だと考えていた。

だが、齢を重ねた故か、やはりちょっと趣味趣向が変化してきた。大好きで仕方ないブランド、と言うか、素材がある。SIERRA DESIGNS(シェラデザイン)の60/40クロスである。

シェラのマウンパと言えば、50歳代~60歳代の世代には、説明不要のお馴染みアイテムであろう。1968年の発売以来、素材とデザインをまったく変更しないままに、50年以上も販売を続けている「頑固なアウトドアウェア」だ。デイア・ハンターでロバート・デ・ニーロがオレンジ色を着ていたのが本当に格好良かったな…

私は、八ヶ岳本宅購入直後に、八ヶ岳ライフの普段着用にド定番のV.Tanカラーを購入。それこそ「着回した」。否、現在でも着回している。

八ヶ岳ライフの秋~春(除く厳冬期)にはマウンパが一番と考えている。一時、GORE-TEX素材 のマウンパに浮気した時期があった。機能性には確かに優れていたのだろうが、どうも着ていてしっくりこなかった。2年程で着なくなり、もうとっくに「断捨離」してしまった。

シェラのV.Tanはその後、現役に復帰。2006年には「40周年記念モデル」が発売された。「さすがに50周年は難しいかな?」と思い、その時に「Green」と「Brown」を追加で2着購入。3着(色)のシェラのマウンパをローテーションで毎年2着ずつ使うルールを定めた。

右が、ド定番のV.Tan。八ヶ岳ライフをずっと一緒に歩んできた。21年目とは思えない程に「何も変わっていない」。左の2つが「40周年モデル」で15年目。こう並べてみると、本当に1968年からスタイルが変わっていないのがよくわかる。見事な「頑固さ」だ!

V.Tanは今年で21年、40周年記念モデルの2着は今年で15年目を迎えたが、バリバリの現役だ。

40周年モデルは1着1着に通しの製造番号が付いている。こういうのに弱いんだよな…

60/40クロスは機能的には「旧世代」の素材なので、毎年、着用開始前には防水スプレーをタップリと染みこませる。何故か、スプレーは必ず「SCOTCH GARD」。

タップリとスプレーを染みこませる。今年は左のBrowonカラーが「お休みの年」なのだが、そんなのは関係ない。3着は常に「公平」に扱うのが仕来りだ!
何故か防水スプレーは「SCOTCH GARD」。特に理由は無いのだが、最初にこれを購入したからだと思う…

オフィスのエントランス部分には、3色のマウンパを並べて防水スプレーをかけるための専用のリングまで取り付けてある。

シェラのマウンパの防水スプレー作業ためだけに取り付けたステンレスのリング。

60/40クロスのどこに惹かれるのかは、正直、よくわからない。でも、ここ数年、愛着の度合いがさらに増しているのは間違いない。