身は重いけど「身軽」な私

今週、来週と東京での仕事が続く。世の中で最も嫌いな物のひとつである「(満員)通勤電車」を避けるために、乗車する車両を選んだり、小田急の「快速急行」を避けて直後に来る「急行」に乗車するなど、色々と工夫をしている。

それでも運悪く、身動き出来ないほどの満員状態に嵌まってしまうことが年に数回はある。ちょうど1ヵ月程前にもそんな事があったな… 実は、今朝もそれに近い状況に陥って、かなり不快な思いをした。

だが、1ヵ月前とはちょっと感覚が異なった。乗客数が多いというよりも、妙な「窮屈感」や「圧迫感」のようなものにイラッとしたのである。代々木上原駅で千代田線に乗り換えた際にもその感覚は消えない。

やがて気が付いた。コートやダウンジャケットを纏う人が急に増えた上に、さらに今日は傘を持つ人が多かったのだ。要は、乗客1人当たりの占有体積が拡大して、それによって「嫌な感じの圧迫感」が苦痛になったのである。

そして、相変わらず私が大嫌いな「ビジネスリュック」を体の前に抱える(背負うの反対だから腹負うかな?)人間の何と多い事か… 「ダウンジャケットにビジネスリュックを腹負って、ステッキ状の傘を持ち、スマホを弄っている」— こんな人種は、私からすれば、もう「テロリスト」の類である。

ストレス・マックス状態で、今日の仕事場所である泉ガーデンタワーのオフィスに辿り着いた。仕事部屋に入り、漸く1人になる事が出来て心拍数が安定してきたのがわかった。

テーブルの上に、今日の私の仕事のお供である「國鞄(コクホー)」のレザーエンベロープを置いて、中身をすべて取り出す。

今日のお仕事のお供は「國鞄」のレザーエンベロープ。使い始めて16年目。傷んでくると買い替えるのでもう3代目。今日は雨だったので嫌だけど折り畳み傘を中に入れてきた。通常は、iPad Proと老眼鏡と非常食のみの組み合わせだ。

11inchの iPad Pro と講演が無い日用のコンパクト老眼鏡折り畳み傘、そして、お気に入りの SOYJOY Crispyのホワイトマカダミアが1本非常食として入っているだけ。いつもこんな感じである。

國鞄エンベロープの唯一の弱点は「内部ポケット」の無いことだ。弱点を補強するために、かつて使用していたスマホ用に作成したレザースリーブを皮革用の接着剤で貼り付けてポケットにしている。不要品の有効活用である。

スーツのポケットに入っているのは、MONTBLANC で一番小さいサイズの財布と名刺入れを兼ねたカードケース、スターウォーカーのファインライナー、そしてGalaxy Note 9。さらに、ビジネスマンとして最低限の身嗜みを保つためのクシと携帯エチケットブラシ(+写真には写っていないが、当然ながらハンカチとポケットティッシュ)が加わる。

スーツのポケットに入っているのはこんな顔ぶれ(+ハンカチ&ティッシュ)。東京での仕事の際には小銭入れは持ち歩かないことにしている。

ズボンのポケットに放り込んであるのが、Note 9と相性抜群の Galaxy Budsだ。

Galaxy Note 9はスーツの左内ポケットか國鞄エンベロープのポケットに収納する。Note 9と相性抜群のワイヤレスイヤフォン「Galaxy Buds」は薄いので、ズボンの右ポケットに放り込む。
ちなみに今日のビジネススーツのピンバッジは「シマフクロウ」だった。

東京においてはキャッシュレス化が加速度的に進み、デジガジェの機能が劇的に進化した現代において、この程度の装備があれば、何ら不自由を感じることはない。

だが現実の世の中では、ここ数年、ビジネスマンが出勤時に携える荷物(鞄)の肥大化が一段と進んだように思う。前に一度、『八ヶ岳稿房』で書いたことがあるが、私にとって「現代社会の謎」である。

トリグラフ流ダイエットでピーク90kgから75kgまで落とした体重が、最近リバウンド気味で、再び80kgを超えるようになってしまった。12月からはダイエットを再開する予定である。

残念ながら、私は「身が重い人間」に逆戻りしつつある。だが「装備の身軽さ」についての自信は揺らいでいない!