今週と来週は東京での仕事が中心なのだが、今日からの3連休は社主さまと八ヶ岳で過ごすのが当初の計画だった。
某銀行の役員さんがオフィスにいらっしゃる予定だったので、美味しいおそば屋さんを予約。さらに今日の夕方からは富士見町開催のイベント「縄文ハロウィン(https://www.jomon-fujimi.com/halloween/)」を楽しもうと、短い滞在ながらも盛り沢山のプランを練っていたのである。
が、猛烈な台風19号の襲来である。今回の八ヶ岳滞在(出社)は仕方なく断念。今朝になって「縄文ハロウィン」は11月2日に順延が決定した事を知った。
1ヵ月前の台風15号では千葉の南房総市の実家が直撃を受けた。台風襲来の翌々日には実家を訪れたのだが、千葉県南部の高速道路は通行止めだったので、神奈川の久里浜港から千葉の金谷港間を運航する「東京湾フェリー」を使った。
久里浜を発つ際は半ばドライブ気分だったのだが、千葉県側の金谷に着いた途端に世界は一変。未曾有の強風の被害は甚大で、海沿いは屋根瓦が吹き飛んでいる家々が並び、停電でコンビニすら営業していない状態に巨大台風の恐ろしさを実感。
幸い千葉の実家に直接的被害はなかったが、直径60cm程もある庭木が折れて電線に寄りかかっていた。その後、もう1本、別の大木が家側に倒れている事を知り、どんな強風だったのかを想像。ゾッとした…
私が訪れた直撃翌々日の段階で、既に千葉の実家の停電は(奇跡的に)復旧していたが、その後の千葉県の停電被害の深刻さはテレビ報道通りである。86歳の父は「生まれて初めての経験」と興奮気味に語り「もうこんな事はないだろう。」とも言っていたが、わずか1ヵ月で15号を大幅に上回る強さの台風の襲来である。自然を蔑ろにする人類に対する「地球の怒り」が一気にヒートアップしている事を実感した。
そんなわけで、この3連休は新百合ヶ丘の自宅で台風19号を迎え撃つ事にした。昨日の夕方には、すべての窓の雨戸を閉め臨戦態勢である。新百合ヶ丘の自宅も八ヶ岳本宅・オフィスも防災準備は万全と自負している。これは、NHK特集「MEGA DISASTER」と「MEGA CRISIS」を徹底的に学んだ効果だ。
新百合ヶ丘の自宅は近くに河川や崖等はないので、風の被害さえしのげればと考えている。今回心配なのは、やはり「八ヶ岳」の方だ。何しろ敷地の周辺には20mを超すような樹高の「風に極めて弱いアカマツ」が何本もあるからだ。もうひとつ心配なのが、ロッキングチェア他、ガーデンファニチャー類である。まさかこんな強い台風がやってくるとは思わなかったので、ウッドデッキの上にそのまま放置状態なのである。
今となってはもう対応策はないが、せめて八ヶ岳の状態だけではしっかりとモニターしたいと思う。こんな時に頼りになるのが、我が社が誇る「トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所と敷地内モニターシステム」である。
まずは気象観測所システム(netatmo) のデータを次から次へとチェック。
うーん、気圧が急低下してきて、雨、風共に強まり始めたな。これから台風の影響が本格化するであろう「憂鬱なデータ」が並んでいる。
続いて、6台設置してある敷地内モニターシステム(カメラ一発)のカメラ画像をチェック。
「今のところは異常はないな。あ~あ、こんな事ならロッキングチェアは壁側に移動して固定しておけばよかった。」— 後悔先に立たずである… 「まあでも、こうやって新百合ヶ丘の自宅から八ヶ岳の様子をリアルタイムで知る事ができるだけマシかな?」とポジティブに考える事にした。
それにしても「MEGA DISASTER」と「MEGA CRISIS」の警鐘が驚く程の早さと正確さで現実のものとなっている。保険加入も含めて「リスクマネジメント」が個人ベースでも極めて重要な時代である事を実感した。