木の実とキノコの季節が到来!— カリンの実に学ぶ

明日からは新百合ヶ丘自宅での所用や東京での仕事が続くので、今朝の午前8時過ぎに八ヶ岳オフィスを後にした。10日ぶりの退社、それとも帰宅と言うべきなのかな? 

昨日の夕方、1時間程、庭仕事をした。と言っても、2ヵ月以上に亘って八ヶ岳の敷地内を華やかに飾ってくれたブッドレアの花殻を取る作業にほとんど時間を費やした。

7月下旬から開花し始めたブッドレアの開花期はもう終盤戦。この時期になると花穂の大きさは最盛期の4分の1程の小ぶりなものになってしまう。開花の終わった花殻を取り除く作業をしたら1時間近くも要してしまった。

ブッドレアの開花期はもう終盤戦、これから紅葉が本格化するまでの短い期間は、敷地内を飾る主役は地味ではあるが「木の実とキノコ」にバトンタッチする。

昨日、花殻取りを終えた頃はもう薄暗くなっていたので、今朝、帰宅前に改めて15分程、敷地内を散策。ちょっと歩いただけで、財産区林に近いスペースですぐに何種類かのキノコを発見。

キノコの勉強は諦めました。葡萄を、デラウェア、巨峰、マスカットだけで括るように、キノコはすべて「キノコ」に統一する事に決定。だから、これはキノコ!

キノコについても知識を深めようと思い、昨年の秋に新たに図鑑等を数冊購入して勉強したのだが、どうも苦手だ。似たようなキノコの判別が上手く出来なかった。

これもキノコ!!

キノコの勉強の目的は「食用」にする事だったのだが、種類に確信の持てないキノコを食する程、私は無謀ではない。や~めた! 食べたい時は八ヶ岳界隈のお店で買った方が安全だしお得である。

こいつらもキノコ!!!

そもそも、森林インストラクター試験の時も「キノコ判定」が一番わけがわからなかったのだ… よって、今後も『八ヶ岳稿房』においては、キノコはどんな種類でもすべて「キノコ」に統一し、鑑賞・観察の対象とする事にした。

そしてこれらもキノコ!!!!

山栗はウッドデッキや枕木テラスの上に例年以上に沢山落ちているな…

山栗の実が落ちる時期も最盛期を過ぎたかな? ウッドデッキにも枕木テラスにもウンザリする程に散乱しているのだが、不思議と中身の実だけはいつの間にかなくなっている。

ナナカマドやヤマボウシ等の「赤い実」も控えめではあるが自己主張を開始した。特に、ヤマボウシは「花と実」で1年に2回、私を楽しませてくれる。我が庭におけるスター的存在である。

ヤマボウシはブッドレアに匹敵する程に開花期が長く、八ヶ岳敷地内においてはスター的存在なのだが、秋になるとこんな可憐な赤い実をならせて、再び私を楽しませてくれる。

そして、今年最大の注目は「カリンの実」である。今は亡き、愛犬「カリン」と同じ名の木の60cm程の苗を購入し、枕木テラスから見下ろせる最高の位置に植え付けたのは確か12年程前だったと思う。

愛犬同様、大切に大切に育てたので、木は順調に育って樹高3m程になったのだが、いつまで経っても実がならなかった。不思議に思って昨年の夏頃調べてみると、「剪定を行わない(いじめない)と、木が生育環境に安心(安住)してしまい、実をならそうとしない」みたいな事がWeb上に複数書いてあった。

おいおい本当かよ? 半信半疑だったが、樹木の剪定方法とかを解説したHPを参考に昨年の晩秋、剪定してみたのだ。すると、今年初めて、わずか3個であるが見事に実をならせた。

今年始めた実をならせた「カリン」の木。実はわずか3個だが、可愛くて可愛くて仕方ない。3個の内の2個は写真のようにペア状になっている。

まだ緑色だが、この実が黄色く熟していくのを観察するのが、今年の秋の楽しみのひとつである。

それにしても「環境に甘えると実を結ばない」ってのは、本当だったのだな。これは人間にも同じ事が言えるだろう。

自然から学ぶ事は驚く程に多い。だから私は「八ヶ岳」が好きなのだ!