【縄文土偶探訪記 Revival season Vol.10】上田市立丸子郷土博物館(長野県)

探訪博物館: 上田市立丸子郷土博物館(https://museum.umic.jp/maruko/index.html
探訪日: 2019年6月30日

探訪目的: 博物館の出土品アーカイブに紹介されていた土偶型容器

6月30日~7月2日は、社主さまとの2泊3日の草津・軽井沢ショート・トリップ。八ヶ岳オフィスから草津までは寄り道しなければ車で2時間半強なので、旅行なんて大袈裟なモノではなく「毎年恒例の巡回」と言った方が妥当かもしれない。今回は往路は茅野から上田方面へ回り草津で1泊、2日目は軽井沢方面に移動してそのまま軽井沢で泊まり、3日目は佐久・清里経由の復路という計画を立てた。

土偶さん探訪はまったく予定していなかったのだが、往路で白樺湖を過ぎた辺りで、上田に前回訪問時は休館日で「未探訪」となっていた博物館があったのをふと思い出した。名前は「上田市立丸子郷土博物館」。D4のナビに登録してあったで、目的地に設定すると、今回の予定往路ルートをほんの少しだけ回り道する場所だった。この日は日曜日で休館日ではないことを確認し、急遽、探訪を決定。

郷土博物館の駐車場に着いたのは午前10時40分頃だったかな?(何故か、Googleマップのタイムラインに記録が残っていない)。前回訪れた時は休館日であったが、一応、博物館の敷地内は散策済み。博物館の建物は決して大きくはないが、瀟洒でちょっと教会のような雰囲気を漂わせている。

上田市立丸子郷土資料館の外観。建物は小さいが瀟洒で教会のような雰囲気が漂っていた。

受付で入館料1人100円(社主さまもご同行)を支払って探訪開始。お目当ての考古関係の展示室は1F「第1展示室」である事を確認し、受付正面の部屋に直行。事前に予想はしていたが、それ以上にこぢんまりとした展示スペースである。博物館のアーカイブで紹介されていた淵の上遺跡出土の土偶さん型容器はすぐに見つかったが、残念ながらどれもレプリカ。探訪後に博物館のアーカイブを改めて確認したら、ちゃんと「複製品」と表記されていたので、私の事前リサーチ不足だった。

アーカイブで紹介されていた土偶さん型容器は、残念ながらレプリカだった。

「まずいぞ、レプリカだけだったらお蔵入りか?」と落胆しつつ、展示ルームのを見渡すと、土偶さん達の欠片を発見。幸い実物のようなので、これで【縄文土偶探訪記】の要件を満たすことが出来た。

レプリカだけの展示かと落胆しかけたが、幸い、深町遺跡出土の土偶さん達の欠片が展示してあった(実物)。これで【縄文土偶探訪記】の要件は満たした!

5分も要さずに第1展示室の見学は終了。折角なので2階第2展示室の製紙業関連の展示物も見学。こちらも所要時間は5分弱。2階から1階に下りる際に、土偶さん型容器の大きなレリーフを発見し、写真撮影。

1階と2階の間の壁に飾られた土偶さん型容器のレリーフ。かなり存在感を誇示していた。

見学時間10分弱で探訪を終えようとしたところ、受付脇に他の考古系博物館の縄文関連の催し物のパンフレットが置かれていることに気が付いた。その中でも特に目を引いたのが「企画展縄文人間」である。こんな企画展があるの知らなかったぞ!

浅間縄文ミュージアム企画展「縄文人間」のパンフレット。私は誰だかわからない… 妙に心惹かれるパンフレットだ。

場所は「浅間縄文ミュージアム」、開催期間は4月27日~9月1日。浅間縄文ミュージアムは、7月2日(火曜日)の復路の途中にあり、休館日は月曜日なので、探訪可能である。「超ラッキー」と思わず呟いてしまった。

【縄文土偶探訪記】の楽しみのひとつは、こんな「偶然の繋がり」のようなものを体験できる事にもある。