2018年 ブルーベリー摘み — 1時間で2.1kg収穫した私の2連覇、だが…

この3連休は、八ヶ岳界隈はどこも人がいっぱい。先発した私と長男に遅れる事1日、15日に八ヶ岳にやって来た社主さまも、私に負けず劣らず「人混み」が大嫌いである。長男に至っては、私以上に「ゴチャゴチャ」全般が苦手だ。

そんなわけで、「出歩かずに涼しい八ヶ岳でノンビリ過ごす」というのが、3連休の基本方針となった。八ヶ岳オフィス周辺も、さすがに15~16日はかなりの暑さとなったが、それでもログハウスの室内は、冷房などなくても快適だった。

全国各地で37℃とか38℃とか体温を上回るような信じられない気温が続出していたようだが、八ヶ岳は「別天地」である。標高が1,300mを超えている事と敷地を財産区林が取り囲んでいる(西日はタップリと射す)事が涼しさの主因であろう。

八ヶ岳敷地の南東方向から南西方向に掛けては、財産区林がカーブを描く形で敷地を囲んでいる。夏場の暑さを和らげてくれるのは、1,300mという標高とこの財産区林であると実感する。

八ヶ岳本宅の土地を選定する際に、まさかここまで急速に「地球温暖化」が進むとは予想していなかったが、「眺望よりも森林に抱かれた(守られた)土地」を優先した私の「先見の明」が奏功したと考えている。荒川じんぺいさんの「森の3部作」を何回も読み返し、そこから得られた教訓に忠実に従って本当に良かった…

夕陽が沈む西側には財産区林は無い。このため、山での生活にとって一番大切な「西日」をじっくりと楽しむ事が出来る。

16日の朝には、一足先に東京に戻る長男を小淵沢駅に送った後、私と社主さまは恒例の「ブルーベリー摘み」に向かった。勿論、毎年お世話になっているUさんのブルーベリー農園にである。事前に予約の電話をし、10時半前にうかがうとお伝えした。Uさんの農園着は10時15分。

Uさんから篭を2個受け取り、ご自宅すぐ近くの八ヶ岳寄りのスペースを割り当てられた。今年はブルーベリーの実が熟し始めたのは、例年より1週間以上早かったらしい。だが、その後の天候不順で、実の熟し方があまり順調ではないとの事だった。

今年はUさんご自宅近くの八ヶ岳側スペースがブルーベリー摘みに割り当てられた。網越しに八ヶ岳が見える。

実際にブルーベリーの実の生りようを見ると、8月という盛りを過ぎた時期に訪れた昨年よりも、はるかに「豊作」であった。摘み取り開始は10時20分。

ルーベリー摘みの終盤戦(最終週)の8月第1種に訪れた昨年と比較すると、明らかに「豊作」だった。大粒のブルーベリーが鈴生りの樹がズラッと並んでいた。

社主さまは意識していないが、私はブルーベリー摘みでは、彼女に決して負けたくない。昨年の収穫は1時間5分で「私 1.5kg、社主さま 1.2kg」と私の勝利(https://triglav-research.com/?p=19254)」であったので、密かに2連覇を期した。

「持久戦・耐久戦」に持ち込まれたなら私に勝ち目はないので、この日も「1時間勝負」を目論む。それも、40分経過したタイミングで、私から一方的に「残り20分ね!」と伝える「姑息な手段」を計画。「小鉢男」とはそういうモノなのである。

料金は、昨年とまったく同じで「入園料1人 400円。但し、1人1kg以上摘み取れば入園料は無料。1kgの価格は 1,100円で、代金は100g単位の計算」だった。そして、摘み取り中は「食べ放題」。この料金がいかに「お得」であるかは、ネット通販等の販売価格と比較すれば一目瞭然である。

「短期決戦型要領の良さ」でしか勝ち目のない私は、ブルーベリーを1回で4~5個摘まんで、その内の1個を口に放り込み、残りを腰にぶら下げた篭へと入れる。規則的で美しい所作は、あたかもRPA (Robotic Process Automation)による、ブルーベリー摘み作業の定型化である。

目論見通りに40分経過したところで、社主さまに「残り20分宣言」を発した。私が摘み取り量で競っている事を知らない社主さまは「ちょっと重さを計ってくるわ。」と言い残してUさんの管理小屋に向かった。5分程して戻ってきて、Uさんに冷たいお茶をご馳走になっていた事が判明。5分は優位に立ったぞ。ラッキー!

だが、「計ってもらったら1.6kg位になってたよ。」と驚愕の発言が… 私の昨年の1時間5分の収穫量 1.5kgを既に上回っているではないか。残りは約15分。RPAが、その作業速度を Maxにしたのは言うまでもない。11時20分、私が目論んでいた「1時間勝負」の終了時刻となった。

社主さまと2人でUさんの所に向かった。いよいよ収穫量の計測の時だ。まずは私から。「2.1kg。随分と摘んだね。」とUさんのお言葉。収穫量は昨年の4割増しである。続いて社主さま。「こちらは1.5kgね。」何だよ、さっきは1.6kgと言ったじゃないか…社主さまに後で確認したら「篭の重さ込みで1.6kg」という意味だったらしい。

いよいよ収穫量測定の時が来た。左が私、右が社主さまの篭である。私の圧勝は見ただけでわかった。もっとも、社主さまは収穫量などはまったく意識していない。

いずれにせよ、私の圧勝で2連覇となった\(^o^)/ だが、社主さまは元々、収穫量なんて、まったく意識してないので「こんなに沢山あるから、テニスのお友達にお裾分けしよう。」なんて無邪気に喜んでいる。

ブルーベリー計3.6kgの代金 3.960円を私が支払って、2018年の「トリグラフ・リサーチ恒例 ブルーベリー摘み大会」は無事に終了したのである。