八ヶ岳オフィス「最大瞬間風速 55km/h」騒動記

来週は講演を中心に東京でのお仕事がギッシリだ。昨日は千葉の実家で所用があったため、一昨日の昼前に八ヶ岳オフィスを発って川崎自宅に戻った。前回の八ヶ岳滞在期間中の後半2日は、私の大嫌いな「雨」。「何が関東甲信越は梅雨明けだよ。どう見たって典型的な梅雨空じゃないか…」 八ヶ岳オフィスをD4で発つ際に、思わずそんな悪態をついてしまった。

昨日の風雨も結構、凄かった。東京湾アクアラインが強風で通行止めになる事を危惧したのだが、幸い、往路で時速40kmの速度制限があったのみ。だが、D4で移動中、南房総の所々でとんでもない「短時間豪雨」現象に遭遇。ここは熱帯かよ… 「地球が怒っている」事を実感した。

千葉での所用を済ませ、川崎自宅に戻ったのは、昨日の午後6時過ぎ。ちょうどTV各局ニュース番組の時間帯である。西日本を中心にした豪雨被害の甚大さに驚き、そして心を痛めた。今回の豪雨被害がこれ以上大きなものにならないよう心から願う。また、被害に遭われました皆様に心よりお見舞い申し上げます。

「八ヶ岳オフィス」は大丈夫だったろうか? こういう時のために、弊社が誇る「トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所」はある。今回のケースでは「降雨量」「風速」が問題なので、この2つの観測機器の過去データにアクセス。

30分毎にデータが記録されるのだが、降雨量の1時間当たりのピークは、昨日(6日)の午前0時~1時で16.7mmの雨が降っていた。最も雨が強かった時間帯は、5日の午後9時から6日午前3時だったが、この6時間でも累積降雨量は43.3mm。この程度の雨なら被害は無いだろう。ホッと一安心。

リグラフ八ヶ岳西麓気象観測所の降雨量計推移グラフ。別画面で6時間累計の降雨量を表示してみたら、最も雨の激しかった5日午後9時~6日午前3時の累計で43.3mmだった。この程度ならば問題はないだろう。ホッとした。

続いて、風速計のデータをチェック。こちらは、オフィスウッドデッキの手摺りに取り付けてあるので、正にオフィスに吹き付ける風の強さを記録してくれる。グラフを見て「絶句」。5日の午後9時45分に52km/h、6日の午前1時15分に55km/hという見た事もない最大瞬間風速を記録しているではないか。

「風速計」のグラフ。5日と6日の2回、時速50kmを超す強風を記録していた。八ヶ岳オフィスは周辺の財産区林とうが「防風林」の役割をいしてくれるので、こういう強風は稀である。

これって「樹木や電柱、外灯が倒れる。建造物の外装材が広範囲にわたって飛散する。」といった「猛烈な風」(暴風)のレベルじゃないのか?「オッ、オフィスと本宅は大丈夫か~」 慌てて「カメラ一発」でオフィス周辺の状況をチェックしたのは言うまでもない。

オフィス室内を映す2台のカメラはOK。問題なし。本宅メインウッドデッキは倒木なし。ガーデンファニチャーにも異常なし(但し、もう暗くて詳細は不明)。オフィスウッドデッキから見たガーデンも異常なし(こちらももう暗くて詳細は不明)。

だが、肝心の赤外線暗視機能を備えた「枕木テラス」と「ファイヤープレイス周辺」を映すカメラが何故かオフライン状態で接続できなかった。昨晩は、その後、4~5回アクセスしたが状況に変化なし。今朝も朝の7時過ぎから1時間毎に「カメラ一発」にアクセスするも同じ症状。個別のカメラがアクセス不能になる事態は、これまでも何回か経験しているが、今回は「状況が状況」である。

「枕木テラス・カメラ」は屋外設置、「ファイヤープレイス・カメラ」は本宅設置であり、オフィス内部に設置している他の4台とは設置環境が異なる。「やはり今回の暴風で何かトラブルが発生したに違いない。本宅のガラスが割れたりしていたらトンデモナイ事になる。これから八ヶ岳に行くしかないな!」と覚悟を決め掛けた。

午前11時過ぎに、もう一度だけと思って「カメラ一発」のアイコンをクリック。ダメもとで、6台のカメラを一括表示するモードから、4台表示モードに切り替えてみた。すると、あらっ? スンナリと繋がった。こういう事もあるんだ… 「枕木テラス」も「ファイヤープレイス」も見た感じでは異常なし。

「カメラ一発」を4画面表示に切り替えたら、オフライン表示だった2台のカメラの映像が映し出された。アプリエラーだったのかな? 枕木テラスも本宅も、パッと見、異常はないようで一安心。だが、陽射しは弱いようで、室内カメラの内の1台は、まだ日中のカラー表示に切り替わっていない。

一番気掛かりな本宅上部の「巨大な三角窓(割れたら驚くような修理代がかかると本宅購入時に脅された)」の状況を確認するために枕木テラスカメラを1台表示にして詳しくチェック。あぁ、本当によかった。異常なしだ。やっぱり本宅もオフィスもタフだな…

回の「最大瞬間風速55km/h」という数字を見た際に、もっとも気になったのは本宅の大きな三角窓が破損することだった。1画面表示にしてチェックしたが、幸い、被害は無かった。

と、ここで気が付いた。「風速55km/hってなんか変だぞ?」 瞬間最大風速は通常「秒速 /s」表記じゃないか。ここで Netatmoの風速表示方法に「クセ」があって「時速表記」だった事を思い出したのである。

時速55km/hを秒速表記すると、55,000m÷60(分)÷60(秒)で、秒速にすると 15.3m/sの風じゃないか。これだったら「電線が鳴り始める。看板やトタン板が外れ始める。屋根瓦・屋根葺材がはがれるものがある。雨戸やシャッターが揺れる。」等々の「強い風」のレベルである。

「まったく人騒がせな…」と捨て台詞を吐いて、昨晩から続いた「騒動記」は幕を閉じた。よく考えたら私の「ひとり芝居」である。

こんな具合に、八ヶ岳オフィスは、今回も集中豪雨の被害を免れる事が出来たが、地球が「MEGA DISASTER」の時代に突入している事は間違いなさそうだ。十分な事前知識を蓄えるために、やっぱりNHKスペシャル MEGA災害三部作(MEGAQUAKE・MEGA DISASTER・MEGA CRISIS)は繰り返し視聴せねばならない。

NHKのメガ災害3部作は「近未来予測と警鐘」という観点から「最高の番組」である。私は何回も繰り返し視聴して「油断」無きよう心掛けている。今日視聴したMEGA DISASTER第5回「激化する豪雨」も秀作である。

れから MEGA DISASTER 第5回「日本に迫る脅威 激化する豪雨」(2014年11月15日放映)を視聴する事にした。

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