「対クマさん警戒宣言」発令!—「もみの湯」帰りの衝撃

今回の八ヶ岳滞在中は、自分を褒めてあげたい位、真面目に仕事をしている。決算分析作業の山籠もり期間と遜色のない位だ。初日にいきなりジェラートを味わいに出掛けたり、一昨日のガーデン・ラウンジ・ベッドでのお昼寝なんてのはご愛嬌である。

昨日も午後4時前に予定を組んだ仕事が終わったので、自身に「ご褒美」をあげる事にした。「八ヶ岳平日温泉三昧(https://triglav-research.com/?cat=4682)」である。雨が降ったり止んだりの不安定な天気だったので、湯船からの眺望が売りではない、露天風呂に屋根がある、往復にあまり時間をかけたくない等の条件から候補先を絞った。答はすぐに出た。「そうだ、随分と「もみの湯http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/mominoyu.html)」にご無沙汰だったな。久し振りに行こう!」

八ヶ岳オフィスから 原村の「もみの湯」までの距離は約7km。鹿の湯の2.5kmには及ばないが、車で7~8分で気軽に行ける温泉である。鹿の湯が施設整備等で休業する際に通う事が多いので、数えた事はないが、かなりの回数、訪れていると思う。

オフィスを発ったのは4時10分。鉢巻道路を八ヶ岳美術館前で左折して、原村のペンション街の道を走る。途中に、紫陽花が鉢巻道路側から見て道路の右側にズラッと並ぶエリアがあり、ここは、社主さまお気に入りのスポットだ。紫陽花の様子を報告するために写真を撮影。紫陽花が、一番美しい季節はまだまだ先だ。次回の滞在が楽しみである。

原村の紫陽花が並ぶ道は、これからの季節のお気に入りスポットだ。紫陽花の花はまだ色付いておらず、次回の八ヶ岳滞在時が楽しみだ。

4時18分、もみの湯駐車場着。ここの入り口には大きな岩があり、常日頃、立派だなと思っていた。これまで「もみの湯」には、いつも夜に来ていたので、岩に近寄ってみた。初めて気が付いたのだが「原村八ヶ岳温泉 温泉湧出記念」と文字が掘ってある。そう「岩の記念碑」であった。

れまで気が付かなかったが、もみの湯駐車場入り口で存在感を誇示していた大きな岩は、文字が掘られた「記念碑」だった。

雨がかなり強かったので、小走りにエントランスに向かった。チケット(500円)を自販機で購入し受付で渡す。エントランス奧左手に脱衣所と男湯はある。途中にある休憩所の前で「古代米のおこわ」を売っていた。入浴後に買おうと決めた。

「もみの湯」のエントランス。ここも立派な施設だ。「樅の木荘」という宿泊施設の付属温泉施設という位置付けかな?

湯船は「内湯」と「露天風呂」、それに「サウナ」というシンプルな構成。【源泉名】原村八ヶ岳源泉 【泉質】ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 【泉温】54.9℃  との事。泉温は高いが、内湯も露天風呂も41℃位に湯温設定されているように思う。

Webには「内湯」と表示されているが、こちらは完全屋根付きの「露天風呂」である。

入湯客は5~6名。露天風呂には誰もいなかったので「貸し切り」状態を15分程楽しんだ。すると、中学生と思しき団体客(12~13名だったかな)が引率の先生に導かれて露天風呂に入ってきた。ちょっと騒がしくなるかなと危惧したのだが、予想に反して、本当にマナーの良い(と言うか統制の取れた)集団だった。

先生らしき人の指導は実に細かい。それを信じられない事に、子供達がしっかりと聞いて、素直に従っている。面白いので5分程、様子を観察していたのだが、彼らが乱れる事はなかった。「今の日本の男子中学生って、こんなに従順なのか? もしかして、狸や狐が化けてんじゃないか?」なんて本当に思った。

内湯に向かうと、同じ位の人数がもう1グループ。こちらも実にお行儀が良い。狐につままれたよう」ってのは、こんな状況を指すんだろう。結局、湯船に浸かったのはトータルで50分。着替えを済ませて「古代米のおこわ」を買おうと思ったら、既に店仕舞いしていた。やっぱり何でも「後回し」は、ろくな事にならない。

ちらは本当の「内湯」の写真。泉温は54.9℃と高いが、内湯も露天風呂も、湯温は41℃前後に設定されているように思う。

その後は寄り道せずにオフィスに直行。鉢巻道路を左折して、オフィスの所在する別荘街区に続く道を進むと、前方に見慣れない看板を発見。何の看板かな? 近付いてみたら「 ツキノワグマの大きな写真」「熊の目撃情報がありました。」の文字が…そんなの聞いてないぞ。そもそも、こんな看板、いつから置いてあったんだ??

「自分にご褒美」なんて良い気分で帰ってきたら「熊目撃情報」の看板を目にしてしまった。ガ~ン 衝撃である!「入山」という表現があるので、おそらくもっと高い高度の山間部での目撃情報なのだろうが、油断は禁物である。

オフィスに戻って、真っ先に郵便受けの中を覗いた。2015年11月の「熊目撃騒動(https://triglav-research.com/?p=14608)」の際には、すぐに富士見町から注意喚起のチラシが郵便受けに投函されていたが、今回は空だった。

振り返ってみると、あの時の目撃騒動は「穴熊」だったのだと思う。

その後、我が社のライブカメラネットワークに熊らしき動物が映った事は1回も無いのだ。

まあ、八ヶ岳界隈の別荘族で「ツキノワグマ」を実際に目撃した人なんて、ほとんどいないはずだから、見間違い(勘違い)は仕方ない事だと思う。

看板が置かれた位置は、別荘街区の入り口ではなく、登山道へ続く山道の起点である。また、「入山の際には」という文言を使っているので、おそらくもっと高度のある山間部での目撃情報なのだろう。だが、どんな時でも「油断は禁物」である。

弊社のリスク対応は、常に迅速である。代表取締役権限で「対クマさん警戒宣言」を発し、「第1種警戒モード」に移行した。メインウッドデッキに移動してあった「暗視装置付き自動撮影ビデオ MPSC-26」を直ちに元の監視場所に戻したのは言うまでもない。何事も「初動が肝心」だ!