『妙なモノ2号』降臨! そして「SONY vs. Apple の八ヶ岳復活対決」の楽しみ

「迷ったら捨てる、悩む前に切る。そして、とにかく前に進む。」という行動指針を随分と昔から貫いてきた。

加えて、根っからの整理・分類・分析好きである。ゆえに、毎年この時期(新年度入り直前)になると、隙間時間を見つけては、蔵書・資料のかなり思い切った整理に取り組むのを常としてきた。私にとっては、年度末の恒例行事だ。

もっとも、2013年の年末から2014年の年初にかけて、セルフビルド完工後のオフィスへの引っ越し作業の際に、相当思い切った「捨てる勇気」を発揮したので、ここ数年は、ほとんど手間が掛からなかった。あれから早4年が経過し、川崎自宅書斎は、それなりに色々な物が増えてきた。それに、前回引っ越しの際に、敢えて手付かず状態に放置しておいた蔵書等が川崎自宅の書斎には残っていた。

そんな「アンタッチャブルだった世界」に手を出した結果が、荒川じんぺいさんの「森の三部作」とソロー「森の生活」の回顧(https://triglav-research.com/?p=21256)や「デジマビ」との邂逅(https://triglav-research.com/?p=21299)の切っ掛けとなっている。

年度末の資料の整理・廃棄は必ず3月31日までに終える事と決めているので、今日も含めて残すところ4日しかない。連日、東京での仕事が入っているため思うように作業が進まないので、ちょっとイライラ気味である。

昨晩は、書棚のファイルに収納してあった書類を片っ端からシュレッダーで処分。30分程作業したら、前々からどうも収まりが悪いなと気になっていたボックスファイルの順番が回ってきた。ファイルを抜き出したら、ボックスファイルの下に黒光りする板のような物があった。

「なんだよ。こんなのが入っていたからファイルが綺麗に並ばなかったんだ。」と思いながら、その物体を手に取った。「オイオイ、また妙なモノが出てきたよ。デジマビに次いで第2号だよ。」と今回は溜め息。現れたのは「昔のiPhone」である。

これまで使ってきた携帯やスマホは、ひとつの例外なく「下取り」に出してきた(つもりだった)ので、こんな物がそもそも残っているはずはないのだ。デジマビ同様、私からすると「亡霊」のような存在と言える。だが、手に取ってみるとまるで「新品のように美しい」。それに兎に角、小さい

「これ、iPhoneのなんて型だろう?」と思って、裏を見ると「iPhone」としか表記がない。ただその下に「32GB」と書いてある。これだけの条件を頼りにネットで検索したら「iPhone 3Gs(第3世代)」だとわかった。日本での発売は2009年6月。デジマビの20年前には及ばないが、9年も前のスマホである。

そして、私にとって初のiPhoneであると同時に、初のスマホでもあった事を漸く思い出した。色々な意味で「初モノ」だから、記念に手許に残して、下取りには出さなかったのかな? なんて事も考えたのだが、私の性格では、そんな感傷的な行動は有り得ない。う~ん、やっぱり「謎」である。

投資銀行勤務時代に会社から貸与されていた Blackberryよりも一回り小さい感じで、手の平にすっぽりとおさまる。絶妙なサイズ感だ。四隅は柔らかいカーブを描いていて、背面の素材(おそらくポリカーボネートだと思う)は美しく黒光りしている。昔、ルイジ・コラーニがデザインしたペリカンのボールペンの曲線美に嵌まった事があったが「造形美」という意味では、それに匹敵するものがある。

写真左から、愛用の iPod touch(第6世代)、中央が今回見つかった iPhone 3Gs、そして右が現在の愛機 iPhone Xである。3Gsは iPod touchよりも小さい、そして美しい。

試しに、現在の愛機である iPhone X と iPod touch(第6世代)と並べてみた。3Gsの小ささに驚く。

液晶画面の小ささに驚く。検索したら(対角) 3.5inchだった。画面の広さでは、やっぱり iPhone Xは余裕があるし、ベゼルがほとんどないのがお洒落だ。技術の進歩を実感した。

液晶もこんなに小さかったっけ? 調べたら3.5inchと判明。一方で「厚み」はかなりある。iPod touch(6.1mm)の倍位はありそうだ。調べたら12.3mm。本当に倍だった。

厚みは12mm強。iPod touchの倍、iPhone Xの7.7mmも大きく上回る。だが、手に持つと、その厚みのためか、妙にしっくりと馴染む。完成度の高い造形物だ。だが充電端子は 30ピンDockコネクタ。そんなのもう処分してしまったよ.. あっ、ひとつだけ残っているぞ。

こんな具合に、3Gsのスペック等々を調べ続けていたら、楽しいと同時に「愛着」が湧いてきた。3Gsの外観的な完成度は、正に「アートの域」である。今となっては、私の当時の心情を推定するしかないが、おそらくその「洗練された機能美」に、それまで使ってきた携帯電話とは異質なモノを感じて、敢えて下取りに出さなかったに違いない。

そして、当然ながら「これ、WiFi繋いだら、まだ使えるのだろうか?」という好奇心が湧いてきた。これは「デジマビ」の時と同じである。さっそく充電しようとしたら、端子がLightningではなく、30ピンDockコネクタだった。何だよ、30ピンなんて、皆、処分してしまったよ!と諦めようと思ったのだが、八ヶ岳オフィスのBoseのミュージック・システムに、ipod classic用の30ピンDockが接続してある事を思い出した。

よし決めたぞ! 次に、八ヶ岳オフィスに出社した時に実験しよう。SONYの20年経過のデジマビと Appleの9年経過のiPhone 3Gs、どちらが復活するか、SONY vs. Apple の八ヶ岳復活対決だ~ (とっても楽しみである)。

こうして、次回出社時に、八ヶ岳オフィスでやる事が次から次へと増えて行く。巣箱作って、ドローンの操縦訓練して、デジマビと3Gsの対決か… 忙しいな。

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