【八ヶ岳縄文道】③ – 長野県茅野市棚畑遺跡出土『仮面の女神』さま

諸般の事情で、今週は極力、文章は書かないと決めた。そんなわけで、本来ならば来週公開する予定で書いてあった【八ヶ岳縄文道】③を前倒しで配信する。
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茅野市尖石縄文考古館が所蔵する2体の国宝土偶『縄文のビーナス』さまと『仮面の女神』さまは、あまりにも有名過ぎるので、【八ヶ岳縄文道】で私ごときが解説を加える必要はないだろう。

日本全国の縄文土偶さんを探訪したが、一番好きな土偶さんは?と尋ねられたら、私は迷わず『仮面の女神』さまと答える。どの角度から眺めても「ミステリアスなお姿」は、私を魅了して止まない。

女神サマのお顔を正面から撮影。仮面はほぼ正三角形。それを逆さにした形状。全体がミステリアスな雰囲気を漂わせているのだが、お口らしき穴だけはキュートである。
右斜めから撮影した写真。私的にはこのアングルが好きだ。上半身に描かれた紋様が美しい。

ちなみに『縄文のビーナス』さまは好き嫌いの順位付けするのが憚られる程「神々しい」。こんな「別格」の2体の土偶さんに、気が向いたら車で15分程でお目にかかれる場所に、我が「八ヶ岳オフィス」はある。

縄文土偶さんの探訪を始めたのは、八ヶ岳本宅購入から14年目を迎えた年だったが、偶然とは言え、我ながら「最高のロケーション(八ヶ岳縄文王国の中央に近い場所)」にオフィスを構えたなと思う。愛車D4でちょっとドライブすれば、国宝2体の土偶さん以外にも、国指定重要文化財クラスの多くの有名土偶さんからパワーを貰う事が出来るのだ。

さてと、考古学的説明等は一切無しとして、トリグラフ(私)流の『仮面の女神(以下、女神サマ)』の「お薦めの楽しみ方」をお伝えしようと思う。

最初のお薦めは、女神サマを題材にした「劇画」である。私の愛読書 星野之宣先生の「宗像教授シリーズ」の宗像教授異考録』第6集第3話「黄泉醜女(よもつしこめ)(https://www.shogakukan.co.jp/books/09181496)」は女神サマを主題にしている。

後ろ姿は「縄文のビーナス」さまの豊穣なボリューム感とは対照的にスッキリ。私はこの後ろ姿に「もの悲しさ」を感じる。

そこでは、「女神サマの仮面は人為的に醜女(しこめ)を作るためのものであり、仮面を押し付ける事によって作られた醜女の凄まじい醜さは悪霊や怨念を寄せ付けない効果を持った。縄文人にとっては『最強の守護神』であり、死にゆく人びとを邪悪な霊から守り、安らかに旅立たせる役割を担ったのではないか。」という宗像教授(星野先生)の推論が展開されている。宗像教授シリーズの作品の中でも、私が最も好きな話のひとつである。

脇からの写真。「縄文のビーナス」さまは、どう見ても身籠もっている女性に思えるのだが、女神サマはそのような気配が伝わってこない。巫女さんかな?と感じるのは、この姿のためかもしれない…

私も尖石で初めて女神サマにお目に掛かった時、何となく「ああ、巫女(みこ)さんだな…」と思った。個人的には、神々しさともの悲しさ(儚さ)を共に漂わせているのが女神サマの魅力(魔性)であると感じていたので、星野先生の推論に嵌まってしまっている。

女神サマ発見時のイメージ写真。こんな大きな土偶さん(身長34cn、体重2.7kg)が、ほぼ完全な形で現れたのだから、発掘した方は、さぞかし驚いたに違いない。様々な願いを込めて、縄文人は女神サマの脚部を砕いたのだろう…

第2のお薦めは「写真集」である。タイトルは『縄文の夜神楽(縄文遺産写真集)』。表紙の右側を女神サマが飾っている。

滋澤雅人氏の写真集『縄文の夜神楽』。縄文土器・土偶さん系の写真集(図鑑)は10冊位有るが、私はこのモノクロームで27枚の作品のみからなる写真集が大好きだ。女神サマは表真の右側を飾っている。

写真家の「滋澤雅人」氏が、縄文土器や土偶さんを暗室の中で一定の角度から光を当てて撮影した写真が全27枚。縄文時代の神秘性を浮かび上がらせる「素晴らしい写真集」だ。

女神サマはNo.12で登場。左下から仰ぐようなアングルで撮影した写真が私は堪らなく好きだ。この写真集だけは、八ヶ岳オフィスデスクの複合機の脇に置いてあり、仕事に飽きたら眺めている(定価は2,160円:税込)。縄文関連の蔵書(本・写真集)はさらに増えて、もう50冊を超えているが、最も好きな写真集は、間違いなくこの『縄文の夜神楽』である!

最後のお薦めは「女神サマのレプリカ」だ。これは、私にとって最強のパワーグッズ(お守り)である。私のオフィスには大小合わせて50体以上の土偶さんレプリカが色々な場所に置いてある。

神聖な北側書棚の最上段に30体以上のレプリカが並んでいるが、そのセンターは勿論「女神サマ」である。この高さ17cmの女神サマレプリカは、特にパワーを感じるのでもう1体買って八ヶ岳オフィスのデスクの上にも置いてある。他にも小型の女神サマレプリカは3体有り(計5体)、計4体のしゃこちゃんと縄文のビーナスさまを上回ってレプリカ保有数ではトップだ。

北側書棚の上2段は「趣味コーナー」。土偶さんのレプリカや関連書籍の一部、OLYMPUS系のカメラや交換レンズがここに置いてある。30体以上並ぶレプリカのセンターは、勿論、女神サマだ。

国宝土偶さんガチャガチャを加工して「女神サマキーホルダー」も作成したし、ネクタイ、マグネットプレート、メタル製の栞、眼鏡拭き、クリアファイル等、女神サマグッズは八ヶ岳オフィスの至る所にある。

今一番欲しいのは、茅野駅前で乗降客を出迎えてくれる「縄文のビーナス」さまと女神サマの大型レプリカ(https://triglav-research.com/?p=18483)だ。オフィスのエントランスに置いたら最高だろうな…

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