バリ島から戻り、八ヶ岳オフィスで3日間過ごした後は、当然ながら『お仕事』が待っていた。ひたすら講演で全国を回る日々である。
昨日は、朝一番に大阪でプレゼンし、トンボ帰りの東京で事業会社にプレゼン。最近、保険会社からのお座敷が一気に増えてきたが、事業会社向けは初めてだ。
今日は、朝一番で広島、午後は岡山で計3件の講演が組まれている。吟遊詩人活動も、ここにきて顧客層が拡大してきた。
そろそろ、幼稚園からも『ちぎんさんのおはなしきかせてくださ〜い』みたいな依頼が舞い込むかもしれない。
「ちぎんさんはね、はたらきものでがんばりやさんなんだけれど、もらえるおこづかいがへってきているんだ。でもね、まだ、おかしやおもちゃをまえとおなじようにかっているんだよ。みんなもそうなったらどうする? そうだよね。くふうしなければいけないよね。かんきょうてきおうってことばおぼえて。とても、たいせつだから… ちぎんさんはね、これからそれにちょうせんするんだよ。ちほうそうせいっていって、みんながすんでいるまちをげんきにしようとがんばるんだよ。おうえんしようね!」とでも話そうか?
芸の道を極めるには、どんな顧客層にも対応出来るよう、常に万全の準備をしておく必要がある。でも、森友学園からの依頼だったら、どう話そう…
それにしても、全国どこに行っても異様に暑い。どんな環境でも、ビジネスの際には、スーツ、ネクタイを完璧着用というドレスコードを有するトリグラフ・リサーチとしては『苦行』の日々が続く。
我がオフィスの環境はどうだろう? と思い、iPadからトリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所にアクセスした。
外気温は18.9℃、4日間締め切ったままのオフィス内でも24.6℃と正に別世界だ。
八ヶ岳西麓標高1300mというロケーションとフィンランドから輸入したログキットの調温・調湿効果により、夏場は『楽園』状態である。
何でこんなに快適なオフィスを構えているのに、スーツ着て全国飛び回らねばならないんだ! 素朴な疑問と耐え難い怒りがこみ上げてきた。
森林インストラクターとしての私だったら、幼稚園の子供たちにこう伝えるだろう。
『あのね、こんなにあついのは、ちきゅうさんがおこっているからなんだよ。にんげんってわかるよね。にんげんがちきゅうさんのことをかんがえずに、わがままばっかりするから、もういやなんだって。つらくておねつがでてきたんだって。こういうときはみんながのんびりとおやすみするの。おしごとなんかしちゃいけないんだよ。ちきゅうさんもっとおこっちゃうと、どか〜ん、がらがら、さぶ〜んって、たいへんなことになるよ。みんなでちきゅうさんありがとうってまいあさいって、たいせつにしようね!』