零細企業経営者のある日の出社風景

昨晩は10時前に九州出張から川崎自宅へ帰宅。今日から今週末までは八ヶ岳オフィスで仕事に没頭する予定なので、朝9時半ちょうどに川崎自宅を発った。最近、東京での仕事が続き、朝の小田急線の満員電車にウンザリ。私本来の通勤スタイルである「愛車での中央道高速ドライブ通勤」でストレスを発散しようと目論む。BGMは何にしようか? 今日はちょっとBABYMETALって感じではないな。やや思案したが、宮本文昭のオーボエの響きに浸りたくなった。Playlistを「宮本文昭 Relaxing & Healing Best」にチェンジして出社開始。

自宅から府中スマートICに向かう途中、世田道で工事渋滞らしきものにはまった。嫌いなものは沢山あるが、その中でも車の渋滞と人の行列は、かなり上位にランクインする。結局。府中SICに乗れたのは9時50分過ぎ、通常よりも4~5分の時間ロスだ。

八王子ICに向かう途中、中央道と多摩モノレールが交叉する地点がある。この辺りでは、富士山の絶景を正面左手に堪能する事ができる。昨年11月頃から、高嶋哲夫の一連の自然災害(Mega Disaster)小説の大ファンになっており、片っ端から作品を読み漁っている。現在「富士山噴火」を読んでいるところだ。昨日の帰りの飛行機では、富士山の大噴火が起こって、火砕流と火砕サージが山腹を下るシーンまで読んだところで、羽田空港に着いた。小説の影響だと思うが、富士山噴火の時期が迫りつつあるような気がして、急に不安になった。

気になったので、自宅に戻ってから、富士山頂から新百合ヶ丘の自宅と八ヶ岳オフィスまでの距離や方角を確認した。直線距離にして、どちらもほぼ80kmなのだが、方角は、川崎自宅が東北東であるのに対して、八ヶ岳オフィスは北西である。降灰の被害が深刻になるのは、どう考えても川崎自宅の方だなと、改めて確認。

これからの日本人は、常に、Mega disasterを意識して生きていく必要がある。巨大台風、大地震、津波、火山噴火、原発のリスク等々を警戒しつつ、全国各地を講演で回っているが、私的に日本で最も安全と判断したのは「岡山県」である。特に、古代「吉備国」のエリアが良い!トリグラフ・リサーチの支店を置くならば、この地域しかないと決めている。

そんな事を考えていたら、あっと言う間に八王子ICが眼前に迫って来た。通過は10時ちょうど。オイオイ、ここまで自宅から30分も要したぞ。だから渋滞は嫌いだ… その後は。渋滞もなく、100kmクルコン巡航走行が続く。10時16分に談合坂SA前を通過し、やがて、中央道の右ルート、左ルートの分岐点に差し掛かかる。道路作業で左ルートは閉鎖中だった。私は、右利きであるためか、或いは、思想的にほんの少しだけ右寄りであるためかは不明だが、いつも自然と右ルートを選んでいる。そんなわけで今日も違和感なく右ルートを走行。

ここから先は、左右を山並みに囲まれた「山岳高速ドライブ」を楽しめる。笹子トンネル通過は10時30分を少し回った頃だったろうか。そのままオフィスに直行する計画だったのだが、ふと、しゃかどう ふぁんクラブ」の会員資格更新時期である事を思い出した。そこで、釈迦堂PAにD4を停車して、「釈迦堂遺跡博物館」で手続を済ませてしまおうと決めた。PA着は10時40分ちょうどであった。

博物館へと続く階段を上がり(博物館までは1~2分)、受付で年会費1,000円を納入。ここで「峡東の土偶」という企画展が開催中である事を初めて知る。「きっ、聞いてないぞ~」と憤慨しつつ、1Fの企画展示室に突入。そこは、これまで対面した事のない土偶さん達が所狭しと並ぶ、正に『楽園(パラダイス)』であった。至福の時の詳細については、別途『縄文土偶探訪記』でお伝えしよう。

釈迦堂遺跡博物館では1月28日から「峡東の土偶」なる企画展を開催中だった。きっ、聞いてないぞ~ 詳細については、縄文土偶探訪記でお伝えしよう!

企画展示室堪能後は、2Fの常設展示室に回り、お馴染みの土偶さん達にご挨拶。2Fの展望スペースからは甲府盆地が一望できる。ここも私のお気に入りスペースだ。ここで我に返る。そうだ、出社途中だった。後ろ髪引かれる思いで、D4に戻る。時間は、11時22分。自分では20分程度の見学時間と思っていたのだが、土偶さん探訪に40分強を費やしていたのだ。

釈迦堂遺跡博物館の2F 展望スペースから写真撮影。甲府盆地とその背景にそびえる山並みを一望。

その後は快調に走行し、11時45分前には、長坂IC出口付近を通過。眼前には雄大な八ヶ岳連峰が広がる。ここは、出社途中、最も心惹かれる場所であり、いつも「ああっ、(心の)故郷に帰ってきたなあ~」と懐かしさが込み上げてくる。

中央道長坂IC周辺では、八ヶ岳の雄大な姿を仰ぎ見る事ができる。D4に置いたSonyデジカメをPlayMemories Mobileでbluetooth接続してパチリ。

八ヶ岳オフィス最寄りの小淵沢ICを降りたのは11時54分。ICから2分程のLAWSON小淵沢IC店に立ち寄り、ふすまパン類、野菜ジュース、低糖ヨーグルト等を買い込む。ここから先は、もう完全な「ホームグラウンド」だ。小淵沢カントリークラブ前を通過し、左折して「鉢巻道路」へ入る。山梨と長野の県境を越えて数分走行すると「富士見高原」の案内板(ゲート)が見えてきた。ゲートを過ぎると、右手にはすぐに「富士見高原リゾート」の入り口があり、そこには「鹿の湯」が…さすがにこの時間から温泉に入るのは不謹慎なので、そのまま走行。

鉢巻道路上空は今日も快晴。雪はまだ、かなり残っている…

さらに3分程走ると左手にはカントリーキッチンhttp://country-kitchen.info/)が見えてくる。ここを右折すると、すぐにオフィスが所在するログハウス村「同じ別荘街区」の入り口だ。ヒルズ内のY字路を右に進むと、右手前に我がオフィス、その奥には「八ヶ岳本宅」が並んでいる。オフィスはフィンランド製の角ログ、本宅はカナダ産の丸ログだが、塗装色を統一しているので、周囲の風景にはしっかりと馴染んでいる。

町道に面した駐車スペースにD4を駐車しようと思ったのだが、よく見たら枕木スロープの3分の1位は雪が解けて枕木が顔を出している。これなら、本宅前の駐車スペースに直接乗り入れよう! オフィス到着時間は12時10分。通勤時間に2時間40分も要してしまった。

枕木スロープの3分の1程は雪が解けていた。そこで、荷物を下ろしやすいように、D4を本宅前の駐車スペースまで乗り入れた。枕木テラスやオフィス・アプローチの積雪量は3cm位。例年より、かなり雪が少ない。

以上が、ある零細企業経営者の冬の日の出社風景である。オフィス・アプローチの積雪は3cm程度だろうか? 今年は例年よりも明らかに雪が少ない。さあ、週末まで、調査・研究に没頭する事としよう!

トリグラフ・リサーチ 稿房主
【八ヶ岳ライフ】