現在、今年もう5回目となる『東北巡業』の新幹線車中である。ちょっと時間に余裕が出来たので『稿房通信』を書くこととしよう。
– 先週末は家内と八ヶ岳オフィスで過ごした。地方巡業の連続で、思うように八ヶ岳に滞在できないのが、最近ストレスになりつつある。10日も留守にすると、オフィスに届く郵便物でポストは満腹状態になる。短い滞在期間は効率が悪いのだが、やはり長くオフィスを留守にするわけにはいかない。
土曜日(4日)は、快晴だったので、オフィスが所在する富士見町の南アルプス連峰を隔てて西側に位置する「伊那地方」周遊に1日を費やした。朝9時半に同じ別荘街区を発った。再開する縄文土偶探訪の皮切りとして「伊那市創造館」と「箕輪町郷土博物館」という2つの博物館を訪問するのが主な目的である。
その他に、かんてんぱぱガーデン、養命酒駒ヶ根工場を訪れ、ランチは、駒ヶ根名物「ソースカツ丼」を元祖「きらく」で堪能。夕方、羽広温泉「みはらしの湯」に寄り、南アルプスの山々を展望できる露天風呂で心身を癒した。同じ別荘街区に戻ったのは午後6時過ぎだった。
こんな1日を過ごしたのだから、翌日(5日)は、スカッと爽快ってな感じになるはずなのだが、何となく「冴えない感じ」が続く。朝から曇り空で、午前10頃からは雪がぱらつき始めた。八ヶ岳の青空慣れの反動なのか、どうも天気が悪いと従来以上に憂鬱感が増すようになってきた。加えて、何となく「バイオリズム」が下降局面のような気もする(確かめてはないけれど)。
そう言えば、トリグラフ・リサーチ直営レストランに給餌していなかった… 屋根付きの1号店と2号店に、ひまわりの種と半切りにしたミカンをどっさりと置く。10分も要せずに、メインウッドデッキ隅に置いた1号店には、お馴染みのリス君がやって来た。懸命にひまわりの種を頬張る姿に、彼の生命力を感じた。
その後、本宅に入って30分程、雑誌を読む。ふと窓の外を眺めたら雪が本降りになっていた。さらに驚いたのだが、枕木テラスに設置した2号店に野鳥さん達が殺到しているではないか。脇の桜の木には、順番待ちの野鳥さんが並んでいる。
「ああっ、こんな過酷な八ヶ岳の冬でも、鳥さん達は必死に生きているんだな…」と深く感動。天気が悪いとか、バイオリズムどうのこうの言っている自分が恥ずかしくなった。
『必死に生きる小動物から、元気・パワーを貰う』—こんなのも八ヶ岳ライフの楽しみのひとつである。
トリグラフ・リサーチ 稿房主
【八ヶ岳ライフ】