春から秋にかけての季節は、1日の終わりに、枕木テラスの上でかなり頻繁に「焚き火」をする。勿論、直火ではない。特製のアルミ板の上に、ネットショップ等で探し出して購入した専用のファイヤー・プレイス(焚き火台)をしっかりと据え付け、安全対策には十分な配慮をする。
ファイヤ-・プレイスは消耗品なので、現在のは5代(台)目だ。昨年11月下旬に購入したのだが、4代目が最後の粘りで頑張ってくれたので、火入れは12月27日となった。年が明けると、八ヶ岳オフィス周辺は、夜は寒くて外で「焚き火」を楽しむような環境ではなくなる。
代わって活躍するのが、本宅の「薪ストーブ」である。こちらは、ダッチウェストの本格派を購入したので、15年使い続けているが何のトラブルも発生していない。
話を戻すが、5代目ファイヤー・プレイスは、これまで日中に数回使った程度で、「暗闇に浮かび上がる炎のゆらめき」という最高の機能を発揮しないでいた。そんな中、今日は朝から講演資料の改訂作業(マイナス金利対応版)に取り組み、午前8時から午後6時過ぎまで、ほとんどデスクで2台のPCに向き合って作業を続けた。
今日のお仕事はここまでと庭に出てみて、ちょっと驚いた。あれっ、意外と寒くないな… すぐにスマホで、トリグラフ八ヶ岳西麓気象観測所にアクセスすると、オフィスの外気温は4.8℃だった。よし、今年初めての「夜の焚き火」を楽しもうと即座に決めた。
メイン・ウッドデッキ下の薪&端材置き場からパインのカット材を6~7本抜き出して、ファイヤー・プレイスの中に上手く組む。中央に着火剤と小さな空き箱を置いて火を着けると、5分程で中央部分がオレンジ色に輝きだした。普通の人ならば、ここでビールやウィスキーでも楽しむのだろうが、アルコールをまったく嗜まない私は、よく冷えた「ヘルシア スパークリング レモン」を飲みながら、じっと揺らめく炎を見つめた。
PC作業で目が疲れていたためか、数分で涙が出てきた。勿論、悲しみや感動による涙ではない。疲れ目が癒やされる感じの自然な涙で、これがとても心地良いのだ。その後、40分程、ファイヤー・プレイスの側に置いたベンチに腰掛けて、焚き火の炎を眺め続けた。
気が付くと、もう午後7時前。今回は単独滞在なので、昨日スーパーで仕入れた食材を電子レンジでチ~ン。アッサリと夕食を済ませ、「鹿の湯」に向かう用意をした。ここ数ヶ月、平日は午後8時前にオフィスを発ち、鹿の湯でじっくりと温泉を堪能し、9時少し前に戻るというパターンが完全に定着している。D4で鹿の湯までは3~4分の距離だ。エントランスに1番近いスペースが空いており、今日はそこにD4を駐車した。
平日のこの時間帯だと、鹿の湯は、貸し切り状態に近くなる。広々とした大浴場、泡風呂、薬石風呂、露天風呂、サウナ、すべて合わせても今日のお客さんは6~7人だった。「あ~、極楽、極楽」なんてダサいセリフを思わず口ずさんでしまう自分がちょっと恥ずかしい。
鹿の湯からオフィスに戻って30分程すると、これも定番化している「ダイエット効果測定タイム」だ。今日の夜は、体重 75.20kg、歩行数 14,116歩、体温 36.76℃、血圧 H-128 L-72、脈拍数 68 等々、約30項目をNFCタッチのXperia経由で、OMRONのわたしムーヴにアップした。これで自動的に様々な記録・分析データを作成してくれるので、本当に便利だ!
— こんな具合に、私の八ヶ岳オフィスでの1日は、その終盤戦を迎える。オフィス脇の枕木テラスで焚き火を楽しみ、車で3~4分の温泉にじっくり浸かる。Week dayを田舎に構えたオフィスで過ごすからこそ味わえる楽しみである。
銀行アナリスト稼業も今年で28年目。「金融業界の爆弾処理班」みたいな仕事を「旅芸人」しながら続けているのだから、仕事のスタイル位は自分の好きなようにしても構わないよね!
トリグラフ・リサーチ 稿房主
【八ヶ岳ライフ】